夷斎座談(中公文庫)、誰か(たぶん、吉川幸次郎)との対談で触れていたと思う。

鴎外と露伴の違いは、鴎外は当時としては精一杯西洋を取り入れたが、
露伴に西洋は大して入ってないと。
結果としては鴎外のほうが作品生命が長持ちすることになったとか。

ただ、そのことによって露伴を貶してるわけじゃないし、
岩波で露伴随筆を出すことになった時に、石川が選んで推薦文を書いてる。
下町出身の人間として、大いに露伴に親しんでいたと思うよ。