まず、小林秀雄の批評が生きている「何をやらかすかわからない」人間ではなく、
死んだ人間(ゴッホやモーツァルト)を取り扱う事に不満があったんだと思う。
安吾はメリメを褒めているけど、小林秀雄に対してはさらに上の次元を要求してたんじゃないかな。
骨董趣味っていうのは、フェティシズムだよ。それが人間性に向かうなら、予め反応を想定しうる人間しか認めないという事になるよね。
その時点で彼は「人に向かっている」とは言えなくなる。「モノに向かってる」んだよ。意味がわからない?