>>274
私の言い方が間違っていたのかもしれない、谷崎潤一郎は私のお気に入りの作家であるが特に中期以降
の作品を読んでいるときは面白くて途中でやめられないので文体がどうとかこうとか考えることもない
くらいのせられてしまい後で考えてみると古典的素養なしに書けないことがわかる。残念ながら三島を
読んでそのような経験はすくない(全くないとはいわない)。古典的素養といった言葉でいいたかった
のは難しい語彙をたくさん知っていますよ、といったこととは違うのである。事実谷崎潤一郎を読んで
いて難しい言葉をよく使うなあ、とはあまり感じない。森鴎外の場合プロイセン(ドイツ)から帰国し
ていろいろな概念を日本語に移す必要にせまられて難しい言葉も使ったし造語もつくった。271や273
でいわれていることが定説なのはいくら私でも知っているがそれは本当なのか?、といいたいのだ。