小島信夫4
生涯に渡り文学の最前衛をひた走った偉大な小説家。
近年再評価が著しく、若手作家らに深甚な影響を与えているこの作家について語ろう。
□前スレ
小島信夫3
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1284795245/ >>13
バーカ、トレーダーだから自己採算でボーナスも何もかも決まるの
逆に言うと独立した金融屋なんだよ
自己の裁量で仕事もやってるし、儲かるもクビになるも腕次第なんだよ
知らないヤツは黙ってろ >>13
トリップ出してしまった。
私は寡黙な1です。 初心者ですが、やはりアメリカンスクール、抱擁家族からがよいですか? 別れる理由はやめとけ・・・
今買えるのだと普通の作品だと抱擁家族
後期のぶっとんだ展開なら美濃が買えるし
どっちでも好きなのを ありがとうございます。今別れる理由ググりました、結構しんどそうですね。
「美濃」ぶっとんでるんですか、そういうの好きなので本屋行ってみますm(__)m まあ普通に抱擁家族とアメリカンスクールだろ
その後で美濃 >>22>>24
たびたびすみません。本屋に「美濃」があったので読みはじめました。まだ最初ですが面白いですね。ありがとうございました。 マジか…
つい最近「スケープゴート」の署名入りをブックオフで手に入れたのに やっぱ落ちる前みたいな感じで固めたほうが良かったのかね
まあでも小島は第三の新人なのに
後期は全然違うし難しいか このひとも全集編んだの早漏すぎた感じがあるよね
ちゃんとした決定版の定本の全集出たりしないの?
そんな話ないのかな。岐阜県と講談社で負担して出してくれないかなあ
一昨年の夏に図書館で「菅野満子の手紙」
借りてきたけど読みきれずに返してしまった。
また挑戦しようかな? アメリカンスクール、抱擁家族と読んできて、次は何がいいかな?美濃?入手しやすいのでオススメお願いします
小島信夫面白いね。今まで読んでなくて損した 手頃なのは新潮文庫の残光かな。小さい書店での遭遇率も高いし。
しかしいきなり遺作に飛ぶのはお勧めできないなんて意見もありそう。
ぼくは、島尾敏雄の追悼特集記事を目当てに、「群像」42巻1号を古書店で買い求めたけれど、
そこに、小島信夫の「静温な日々」が一挙掲載されていたのは儲けものだった。
ところでぼくは「抱擁家族」と「死の棘」、それから小島の後期作品群と島尾の「日の移ろい」、
「夢のかげを求めて」あたりや他日記などになんとなく近しいものを感じるのだけれど、そこはどうでしょう。 残光って小説なの?とりあえず買ってみます
島尾敏雄は何冊か買ってるけど、全部積んでるから似てるかは俺には分かんない >40
抱擁家族が面白かったんなら、うるわしき日々を薦める。
文芸文庫て高いけど、根に見合う傑作だし。続編っぽい作りになってる。
あとは、やっぱり美濃。これも文芸文庫で高いんだが、これもすげえ。
『馬』についてなのですが、いまいち解釈が進みません。
解釈しようとすればするほど、謎でありますm(_ _)m
ここのみなさんのお力が欲しいですm(_ _)m >>46
馬、大昔に読んだきりなので俺も読み返してみる
そういえば、村上春樹が「若い読者のための短編小説案内」という本(プリンストン大学? の学生向けの講義録)で、
小島信夫の「馬」について、かなり長めに解説・読解をしているので、読んでみると参考になるかもよ。 >>47.48さん
ありがとうございますm(_ _)m
時代背景からも探ったり、村上春樹さんの解説も読んでみました!
結果、ここに出てくる夫婦、なんだかとてもいいな(^ ^)
と、なんとなくスッキリできました。笑笑笑
アドバイスありがとうございました(^ ^) 『馬』について、評論家の三浦雅士が『メランコリーの水脈』のなかで触れてた。
解釈の一例として読めると思うよ。 なんか亡くなってもたいして復刊されなくて
ガッカリ 水声社や文芸文庫が頑張ってるからまだいいだろう
後藤明生なんてもっとひどいぞ 2012年4月号
第8回 小島信夫
合評 「アメリカン・スクール」「月光」奥泉光、保坂和志、青木淳悟
再録 「アメリカン・スクール」(1955年)
連作小説5 「緊急特別企画(2)命短し恋せよ原発 原発が絡むと若者のように自意識過剰な文章を書いてしまう作家たちへの処方箋〜あるいは『十二月七日』」佐藤友哉
作品を読むたびにこの人は何を思って書いてるんだろうってのがめちゃくちゃ気になる
ちゃんと企んで書いてるのか、それとも不可避的にああなるのかどっちだったんだろうか 別れる理由近所の古本屋で全巻セット3000円で売ってた
買いだよなあ・・・ ふと思ったのだがこいつ(>>14)まだ生きてるのかな 微笑読了。
構成が素晴らしい。人間の内奥にあるどうしようもなさみたいなものの表現が秀逸。 >>60
ん?誰?と思って見たら>>14は俺の書き込みだった
全然生きてますよ
水声社の批評集成ももちろん買ったけど、まだあまり読めてない 批評集成の付録は無かったことになってるな
許さないぞ水声社 うるわしき日々いいねえ
ラストにはびっくりさせられた 小島信夫は、ひたすら散文的であろうとした小説家であり、心境的なもの、隠者的なるものと
いった、風流の匂いのする表現や振る舞いから距離を置き続けてきた。 美濃読了
携帯での書き込みなんで長く書くのが面倒だから一言でいう
ダラダラつらつらな流れに乗って読み進めるうちに唐突に笑いあり、不意に胸が熱くなったり、予測不能な不思議な小説
いや、これ小説なのか?という思いも 小島信夫の魅力はそこにあると思う
ひたすら文章がうねってる
最近出た講談社文芸文庫の個人全集月報集に収録されてる小島信夫の
吉行淳之介解説が文章うねりまくってて面白かったなあ
安岡章太郎解説では普通だったのに そういえば奥さんである愛子さんはまだご存命なのかな?
ネットには一切載ってなくてもやもやする 江藤淳の解説は父権やアメリカとの関係に型をはめすぎてる
まず江藤の主張ありきの解説になってしまってる
駄目な解説の一例だわ
保坂や茂木の解説のほうが面白い
文体に突っ込まないとね 文章の変なところが好きなのはそう思うが、文章のことだけいうのは信用できないところがある
小島自身、あえてと断った上でだが、形式より意味が重要といっていたし ネットでの古書のやり取りが発達して
『別れる理由』も法外な値段払わずに買えるようにはなったけど
買っても読了できそうもないな・・・
働き始めたら300から400ページの小説でさえ
1週間から10日かかってしまう体たらくだわ 小島信夫は特別読みにくい気がするなあ
何言ってるか分からないところが頻発するから消化しづらい
そこも魅力とは思うが ハードカバーの『美濃』も古書価が下がったね
文芸文庫よりも少し安く買えたりする
まだ買ってないからハードカバーの方を買おうかな
変かもしれないが、なんとなく単行本のほうが読みやすいんだよな 結局、ハードカバーの方の『美濃』を購入した
早速読んでみよう 約4100枚(400字詰め原稿用紙)の小島信夫『別れる理由』全3巻
講談社文芸文庫(680字[40字×17行]/頁)で約2450頁
6分冊で刊行すると1冊約410頁
現在、講談社文芸文庫は400頁前後で税込1785円程
定価で購入すると、1785円×6冊=1万710円 寓話読んだんだけどそんなに良いかなあこれ
どんどん人間関係やら過去が繋がっていくのは面白かったが
晩年のもうどうしようもない叫びみたいなののほうが切羽詰まってるもののほうが好きだわ・・・ このスレでよく話題になってる
「馬」や「女流」って「われらの文学〈第11〉小島信夫」
という本に全部収録されてますか?
いちおうネットで見ると
馬も女流も表記されてますが実物見たことないので
教えてください 「水平線のバラード」
水面は淡くなり 泡は弾け パラソルの色は遠く
偽物の花を買い 海に投げて 見えなくなるまで手を振る
海の底まで潜り 何か掴む 色とりどりの水中花
誰かが手を振った 手を振り返す 花びらは水を滴らせた 漱石を読む読んでるけど面白すぎる
明暗読まずに一章だけ読み終えたが、やっぱり小島信夫は凄い
「作者への抵抗」の章とか作者や登場人物の息遣いが本当に伝わってくる気がする 1002 もう一つの戦国物語――紀州・雑賀孫市の闘争と流離
1006 百年後の大逆事件――日本近代文学の呪縛と「現在」
1107 「無頼派」の戦中・戦後――石川淳の“政治小説”を中心に
1201 中野重治と昭和天皇
1208 近代女性文学の百年──変相するジェンダー
1302 「俗情との結託」再考──大西巨人と野間宏 大停電の夜に 君は手紙書く手を止め 窓を開けて目を閉じ 街のざわざわに聞き入る
外には夜汽車が走っていた 手を振る友達 楽しそう
普通の会話を愛している 手を振る友達 淋しそう
大停電の夜に 君は手紙書く手をとめ 窓を開けて目を閉じ 待ちのざわざわに聞き入る
不可思議な夜に 君は懐中電灯 燈しつつ 今宵の風の冷たさに 今やっと気付くのだ 漱石を読む読み終わった
全体的に凄く面白かったよ
小島信夫しか書けない内容だったし
明暗読みたくなった 鎌田哲哉(批評家)
『TOCHKA』は松村浩行にとって、『地下室の手記』ないし『精神の氷点』に相当する作品なのかもしれない。ドストエフスキーや大西巨人が、後年
の長編小説に至る以前に一度はそれらを書く必要に迫られた仕方で、松村もまた、人生の空費と見紛う荒廃と衰弱を敢然とくぐり抜けようとしたの
かもしれない。 >>94
遅レスですが、『明暗』ぜひ読んでください。一生涯付き合える本です。 小島信夫を初めて読もうとして、何から手を付けるか色々調べてみて
「美濃」に興味をひかれてます。これを最初に読むのもありですかねぇ?
このスレ読んだ限りでは他の作品から入るオススメが多い感じだけど・・・ 俺は最初に美濃読んでド嵌りしたから問題ないと思うぞ >>100
ありがとうございます。 読んでみようと思います。 美濃を挫折したりつまらんと思ったらベタだが抱擁家族読んでみて。 「女流」と「抱擁家族」読了しました。
どちらも面白かったが、自分には女流の方が好みでした。
心理描写とかがなかなかに良く、この本、もう少し名が売れても
いいのではと感じたな。
少し他の作家の本読んでから、次は「うるわしき日々」にいく予定。
これも楽しみです。 うるわしき日々の間に幾つか氏の別の作品を挟んだ方が
良いと思う。
うるわしき日々は内容の年月たっているし面白いのでもったいないよ。 テニヲハの狂った美しい語法
テニヲハの狂った恐るべき認識
テニヲハの微妙な表情
少しずつずらされて行くテニヲハのちぐはぐの用法 菅野満子の手紙をようやく読めたよ
正直寓話はついていけなかったんで不安だったんだが
噂にたがわぬ出来で本当に良かった
女流とセットで復刊してほしいなあ 寓話と菅野満子の手紙はある程度小島信夫の作品を追ってないと
つらいってのも出版社で復刊されない理由にある気がする
特に寓話は正直森敦も読んでないと意味わからん気が この前古本で女流の文庫版を手に入れた
読んでるとなんか体がかゆくなってくる 芥川、太宰、三島のような作家は若くして自殺したことで過大評価されすぎている。
彼らが九十くらいまで生きていれば、小島や安岡以上に評価されることはない。 またくだらない寝言を(笑
じゃあ、小島はどの作品を書いた時点で自殺したらよかったんだい?
安岡はどの作品のあと? 作家として小島は91まで生きたことに意味があったと思うけど
安岡は作家としてはもう晩年は終ってた気がするがなあ