村上春樹の短編を語る会
>>888
言いたいことを脱線しそうになったわ。フィクション作品として村上の短編って、面白いのか?と未読の人に問われれば、自信をもって面白い、と返答出来る。
小津の映画って面白いのか?と聞かれたら、返答に困り、大人なワイはせいぜい「いや、面白くはないよ」くらいに答えるだろう。 >>889
ワイが無学だから知らないだけでこれに関する研究って現にあるのかも知れないが、文学史の裏面史としてマゾヒズムとしての変遷って絶対あって、なぜ文学の大賞って痛みに関する評価基準が採用されてるのか?って芥川賞にも直木賞にもノーベル文学賞にも投げかけたい疑問である。
どうも文学ってのは、いまだに読者に与える苦痛の質が高品質なものほど評価されるらしい。 >>890
芸術を作者ごとにドラッグの分類に置き換えるとその属性が明確になるんだが、ゲリンを縦線チル最大で横線マゾさ最大の極端に置くと、村上の短編って、ダウナー系チルみたいな鬱作用がある。 恋にせよなんにせよ、思考って暴力や痛みへの対策として二次的に発生したものなんだよね。 初期に短編書きまくったのが知名度上げてミリオンセラーに繋がったと思う 短編書いたくらいで知名度上がるか?
当時、新聞広告で講談社が社運をかけたような大きさと頻度で『風の歌を聴け』を猛プッシュしていたのを思い出す。 >>894
あっちこっちで名前見かけると気になりだす 一時期、短編小説の方が良いのではないかと思ったこともあった。
しかし、やはり作者自身が認めているように、長編小説こそが本命なのだろう。
「蛍」を久しぶりに読み返してみたが、やはり「ノルウェーの森」よりも良かった。
もともと「ノルウェーの森」は好きではなかったため、大分後にようやく読んだ。
村上春樹自身も「蛍」をもう少し書くにしても、300枚程度の中編を想定していたという。
そのくらいの長さであれば十分だったと思うが、どうしてあんなに長くなってしまったのか、本人にもよくわからないとのことだ。
そして、もうリアリズム小説はたくさんだと述懐している。
あまりにも売れすぎて、素人だけでなく評論家からも嫉妬される始末。
読む方も辛かった。
はぁ、困ったものだ。 売れたのは事実
中身がないのも事実
つまらないのも、また事実
ノーベル文学賞を取るなんてありえないのも事実