丸谷才一
蓮實 まず「私小説」以外の小説(傍点)がはたしてあるのか。原理的な問題としてではなく、
具体的な作品として。たとえば丸谷才一の『裏声で歌へ君が代』、あれは「私小説」的なもの
から可能なかぎり遠ざかろうとしているけど、小説としては零だと思うわけです。『笹まくら』にしても
『たった一人の反乱』にしても読んでいるとつらくなってくるんです。西欧小説にたいする後進国的
な思いこみだけで書いているでしょ、このひと。ヨーロッパのほんの一時期の小説類型に殉じよう
とする特攻隊精神というか、文学はもっと自由でいいわけだ。彼の場合も、「私小説」的に書いた
『横しぐれ』だけがちょっとおもしろい(一同賛同)。むろんよいものが出てくれば褒めるのにやぶさか
でないし、ぼくとしては「私小説」なるジャンルにべつにこだわっているわけではない。 (P32)
『批評のトリアーデ』(1985) >>101
お前ごときに「佐々木中程度」と言われる佐々木マジ涙目 >>100
それそれ
読むひとが違うと受け取り方もずいぶん違うんだな >>99
>ちなみにそれは朝吹真理子本人との対談での発言なのに、
>佐々木の発言のみの抜粋という不思議な形となっている
それはマスコミが政治家の言葉尻を捉えた
編集映像を使って糾弾するのによく似ていますね。
対談の場合は文脈に即して発言の真意を検証しなければならないので
佐々木のやっているような事はヤクザの所業といえます。
で、相手は丸谷だから下手すれば訴えられますよ。
実際、大手進学予備校の講師が
無断転載の上で授業でこき下ろした時には訴訟を起こしていますから。 まあ若い評論家は丸谷が死んじまう前にせいぜい喧嘩売っとけ
買っちゃくれないけどな >>105
negaDってそのブログの人か。知ってた。
ちよつと気取つて書けが標語である丸谷文章読本を読んでも、この朝吹の表現はおかしなものだよな。
異化させようとしている狙いは分かるが、実力が追いついていない感じ。 >>105みたいなことを一番言いそうな石原慎太郎や宮本輝が沈黙か?w
石原の舌は3枚ぐらいあるんじゃないか?w
石原は朝吹真理子の、中国人やイラン人以下の日本語能力に
疑問を呈しろよw つまねぇなー、おまえら使われて満足してる畜生だろう >>104
お前、佐々木の該当書読んでないだろ
ほんと、文学やってる奴て頭悪いの多いな 佐々木とやらの批判をとりあえず当たってみたがまあアレだな。いかにも毒にも薬にもならない批判というか、
丸谷書評に対してこう批判すれば仲間内では空気を読んでいると思われる、程度な書評だったな。
丸谷がまあ敢えて反時代を書いてるのの、反時代的な部分にまんまと引っかかって、これでは女に失礼とか言っている当たり障りの無い反論。
で、佐々木も男だから女について語るのは相変わらず、胡散臭いというよくある流れになる訳だ。
朝吹発言を消してるあたりなんだこれは、という印象も強い。 今週の本棚の丸谷才一評は楽しみにしている。
信頼してる書評家の一人だ。
「きことわ」は読んでないけどw
いままでも何冊か買ってるよ。
つい最近だと、『古典基礎語辞典』。
拾い読みだが面白いよ。 >『古典基礎語辞典』
買おうかなあ……高いんだよなあ……
「きことわ」は全く評価しないなー
(よろしければ↓参照)
(http://negativedialektik.blog65.fc2.com/blog-entry-126.html) >>112読むといかにマグナがバカか分かるな
空気とかそんなんじゃなくて、本気で怒ってるよ、あれは 本気で怒ってるようには見えんな、どう見ても。仮にそうだとしたら朝吹発言も収録するだろう。
あとここは佐々木スレではないから。 朝吹真理子の幸運なデビューにはやはり慶応閥や有力な先祖の存在を
無視できないだろうし、
朝吹の4代前の先祖である朝吹英二が福沢諭吉の筆頭クラスの
子分であったことから、忠臣蔵論では福沢とも縁浅からぬ
丸谷であってみれば、朝吹真理子について一言いわずにいられないのが
丸谷の気持ちなんだろう。 国家が国民の誰かを不名誉にしたってかまわない。しかし、
国家は人に名誉を与えてはならない。僭越もいいところだ。
国家から文化で勲章をもらうような人には、だから、何んの文化的価値も無い。 だからオレは文化勲章は断る。
あっ、だけどオレ、文化功労者ならいいよ。断らない。
年金はそりゃ是非ともで欲しいから。~~; 丸谷も柴田元幸を見習って翻訳に打ち込んでりゃ良かったんだよな。
ジョイスをチョイスしてw
だが、柴田の方が20以上も年下だから無理があるかw 「ブルーフジ」というのが、どうもダサい感じがしてしかたないのだが・・・ 「持ち重りする薔薇の花」か。
ああいう芳醇な小説はやはりいいもんだな。
長編というにはやや物足りないけれど、しごく上等なお菓子のような。 勲章のことが「持ち重りする薔薇の花」にちょっとでてくるね。
これ書いた時点で内示は来てたのかな? 「笹まくら」で戦争忌避者を描き、「裏声で歌へ君が代」といふ名の作品を世に出した作家が、文化勲章を「辞退しない」とは思いもしなかつた。そしてこのことがまつたく議論になつていないといふ不思議。 カナ使い、出来もしないのにやらないことだな。
二箇所も間違うようでは論外(笑 「笹まくら」で戦争忌避者を描き、「裏声で歌へ君が代」といふ名の作品を世に出した作家が、文化勲章を「辞退しない」とは思ひもしなかつた。そしてこのことがまつたく議論になつてゐないといふ不思議。
直してみた。こうか。 「笹まくら」はべつに反戦小説じゃないし、
「裏声で歌へ君が代」もべつに反国家小説じゃないしなあ。
どうして辞退すると思うんだろう? 丸谷先生は軍国主義が嫌いなだけで大江健三郎みたいにアンチ天皇制じゃないだろ
>>137
その通りだが、左翼脳には理解できないだろうね。
『裏声で歌へ君が代』
懐かしい。昔読んだ。「 から始まる語り。
小説って自由なんだと思った。 昔ぞっこんでした
しかし『笹まくら』と『楡家の人びと』どっちを読み返すかと言われたら、楡家かなあ
持ち重りする、読んだ人面白かったですか 小説として非常に楽しみました。
こういう豊かな味わいの小説が読める喜びはなんともいえないです。
余禄として、これを、読んでから弦楽四重奏にはまってしまい、
ハイドン、モーツァルト、ベートーベン等等CDをもう10枚以上買ってしまいましたw >>137
戦前の過度な天皇崇拝に対しては違和感を持っていたのでしょうね。
たとえば、丸谷さんが中学生時代の読書について書いたエッセイのなかで、
「多くの民族が酋長や王に対して宗教的畏怖を感じ、『迷信的尊崇』をおこなつたことを説明した」
フレイザーの『サイキス・タスク――俗信と社会制度』を読んで、
「当時猖獗を極めてゐた天皇崇拝が人間の歴史全体のなかでどういふものなのかを、
明確に学んだのである」『男ごころ』147頁
などと書いていました。
ただ、『笹まくら』にしても、『裏声で歌へ君が代』にしても権力に対してずいぶん批判的な
描き方をしているな、と思ったので、国家からの勲章を受け取り、
そして天皇に頭をさげている丸谷さんをみて少し驚きました。 >>144
こういう幼稚な反応をする人も読者のなかにはいるんだと知らされ驚きました。 幼稚というか、小説をなにかこう狭い心で読むというか、
イデオロジーの干物にして飲み下そうとするひとたちが少なくないんだよ。
それで短絡しちゃう。ぶちこわしで、なんにも面白くなくなるよね。 大江や井上ひさしみたいなガチの左翼なら「後鳥羽院」や「新々百人一首」は書かないよ
『完本・日本語のために』を読んだ。
彼の主張、たとえば国語教科書には政治・経済の文章も載せるべきだといった意見には賛同するが、国語教育批判をしている連中の政治に関する知識がこの程度なのだから、下手なことはしないほうがいい。
それにしても、丸谷みたいな非常に有能な人間でさえ、コミンテルンテーゼの焼き直しみたいなものを無批判に信じていたのだから、左翼の情報工作がいかに巧妙であったかが分かる。
現在の中立な歴史解釈からは、治安維持法は日本の歴史と社会秩序を保護した良法であることは常識であるし、
日本国憲法は、前文の理想を実現するものでないことは勿論のこと、成立過程に重大な不備があるために憲法として無効ではないかという説が冷静に議論され始めている。
そこらへんが時代を感じさせるね。過去にも、田沼意次は賄賂政治家で、松平定信は名政治家みたいな間違った歴史認識がまかり通っていた時期があることからも分かるように、仕方ないことなんだが。 ああだこうだと書きましたが、この人が非常に優れた文学者であることは確かです。
あと、明治政府が文字を読める愚民を作った、というあたりには、(こういうと右翼には怒られるのでしょうが)同意しますね。 「今週の本棚」に辻原登の書評がでましたね。
これ以上の褒めようはないという、力のこもった、かつ巧みな文脈での絶賛。
さすがの丸谷さんもここまで言われては照れるんじゃないか(笑
でも、内容的には押さえどころをはずさない、いい書評だとわたしは思います。
ただし、最後がいけない。
「ブラヴィシッシーモ!と。」という結び。
「ヴィ」にアクセントがこなきゃだから「シーモ」はのばしちゃおかしいや。 「手抜き」「不親切」「力がこもっている」
このへんの語彙だけでも丸谷っぽいなとは 今週の本棚:2011年「この3冊」
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20111218ddm015070015000c.html
三浦雅士、山崎正和、湯川豊の三人w
「この3冊」は自分が書評した本の中から選ぶ。
毎年、この三人はそうしていた
ところが、今年は違うようだ
思えばこの三人が書いた本は、丸谷から今週の本棚の書評で誉められてんだよなw
「今週の本棚」はもちつもたれずの仲良しクラブだなw
山崎正和の最新刊、「世界文明史の試み - 神話と舞踊」を丸谷が「今週の本棚」でとりあげて
誉めちぎるのが目に見えるw
予言レスとしておこうw >>153
>>山崎正和の最新刊、「世界文明史の試み - 神話と舞踊」を丸谷が「今週の本棚」でとりあげて
誉めちぎるのが目に見えるw
今さっき、ほんの少し立ち読みしたが、ただの蘊蓄本w
題名通り、神話と舞踊の対応関係を具体的に叙述できなければ
何の意味もないwあれじゃ、羊頭狗肉も良いトコだw
山崎など、ちょっと高尚な唐沢俊一に過ぎんw
いきなり上がってるとびくっとするので止めてくれ。なんだかんだ言いつつ丸谷には長生きして欲しいので。 はずれに決まってるだろ
丸谷なら読むが他のゴミ読んでもしょうがない 三浦雅士の山崎「世界文明史の試み - 神話と舞踊」書評だと、
インターネットはいまや新聞をはじめとする従来の報道機関、意識産業を
壊滅させ、人類を流言蜚語(りゅうげんひご)の氾濫(はんらん)に
投げ込もうとしている。
と、なるわけか。
インターネットが既に世界最大の図書館になってる時点で、何を山崎は
言ってるのかね?w
山崎も三浦も痴呆だよw
三浦はダンスマガジンを長年主催してるなら、舞踊についてもっと鋭いことを
言ったらどうなんだ?w
ショボ過ぎだw
2、3千部しか刷ってないだろうから、まだ店頭にあるかどうかw
あれば幸運だなw
三浦雅士『青春の終焉』の解説を丸谷才一が書いてるな
山崎正和『不機嫌の時代』に対抗意識があって書いたんじゃないかと指摘していた
どちらも講談社学術文庫だ
それにしても、この3人は仲がいいw 5月下旬刊
丸谷才一・池澤夏樹編 『愉快な本と立派な本 毎日新聞 「今週の本棚」 20年名作選(1992〜1997)』
豪華執筆陣による達意の名書評が一冊に。毎日新聞書評欄 「今週の本棚」 20周年を記念し、三巻本にて順次刊行。
(毎日新聞社 予価2940円) >>171
文庫化が異常に早いような気がするがどうだろう。
まあ、早く印税を発生させないと手遅れになっちゃうからかな? 純情だね、あんた。w
印税もなにも関係ない。
ハードカバーでも文庫でもなんでもいい、ブツは売れるときに売って儲けを出す。
それだけだ。(笑) 酔っぱらってたらなんだってんだ。
わりーかー。(笑) またこいつのバカレスか。
スレチだろうが、何考えてんだろ。 吉田秀和死去。年齢が年齢だが丸谷グループもなくなっていく人は多いな。 吉田秀和は丸谷グループじゃない、ちょっと感覚がづれてるよあなた。
丸谷はたしかに吉田へのオマージュを繰り返し送ってるが、吉田のほうがだいぶ格上。
丸谷グループなどと、吉田に対して失礼の極みだよ。
丸谷才一のおすすめ本って何かある?
丸谷才一が薦めてる本じゃなくって、
丸谷才一が書いた本の中で、おすすめのもの。 小説?評論?エッセイ?
小説以外だとしたらどんなことを期待してるかによるでしょう。 一応本職は長編小説の書き手ということにして。
まず、「笹まくら」。
そして後期の長編群のなかから一つ選ぶとすると「女ざかり」。
この2作があれば他はなくてもよかった・・・ >>189
できれば小説で、でもジャンルは何でも嬉しい。
品切れ本でなければなお嬉しい。
>>190
ありがとう。
教えていただいた2冊の尼レビューも読んでみました。
まずは「笹まくら」を読んでみようかな。
こっちを選んだのは自分も一時大学職員だったからというつまらない理由だけど 三島も倉橋も一顧だにしなかった作家。はたしてこの人は何か書く理由があったのだろうか?また
あるのだろうか? 三島や倉橋を丸谷が一顧だにしなかったということ?
なんであえてそういう名前がでてくるのかについても趣旨がわかりにくいな。
倉橋って由美子さんのこと?なにがいいたいんだろうね。
読んでるがっておまえねえ、
あの手の小説を一息で読まないというのは
小説の読み方としてはちょっと何だかなあと言わざるを得ないな。 なんだ「薔薇」みたいな作品の醍醐味を味わい切れないのか。
ともに語るに足らず、だな。 丸谷の凄さは春樹が盗作作家であることを見抜いたことで消化ねぇ(藁) いくら何でも「持ち重りする〜」を褒めるのはおじいちゃん芸に凄い凄いとちやほやすることと変わりないのではないか。
おじいちゃん芸を突き詰めて凄いというのはあるがこれはそこまでは行かないと思う。 あの作品を読んで独特のゴージャスといっても良い読書経験を味わえなかったのなら
それはそれまでのこと。おしまい。
ただ、だからといってろくでもない他人の評価を探してきて寄りかかったり
作者の年齢をウンヌンするに至ってはご愛嬌を通り越して・・・