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開高健

0481吾輩は名無しである
垢版 |
2024/05/22(水) 00:18:57.24ID:hnFlVqzx
昔読んだ記憶があるのですが、もう一度読みたいと思っても、どの本に書いてあったのか、何か週刊誌のエッセイだったのか思い出せないんです。

内容としては、開高健さんがどこかの戦場に行って、釣竿を持って散歩していると、現地の人々が次々と「釣をするなら、あそこがいいぞ」と教えてくれる、というものでした。

釣りというものは、戦場であろうと人の心を開放してくれるものなのだと、そのエピソードから感じました。

戦場で釣り竿を持っている東洋人なんて、現地の人々からすれば奇異な光景だったでしょう。しかし、そんな開高健さんに悪意を感じる人はいないだろう、むしろ親しみを感じていたのではないだろうか、と想像しました。

このエッセイがどこにあったのか、もしご存知の方がいらっしゃれば教えていただけますでしょうか。
0482吾輩は名無しである
垢版 |
2024/06/05(水) 00:34:02.74ID:btunCkMW
【ふくろう通信10】牧羊子と「ダンス・
ダンス・ダンス」

池内書房
2024年5月3日

 村上春樹の長編「ダンス・ダンス・ダンス」(1988年)に、牧村拓(まき
むら・ひらく)というキャラクターが登場する。主人公「僕」が北海道で出
会った美少女ユキの父親でお金持ちの流行作家という役柄なのだが、その人
物描写が(少なくとも村上の目に映った)開高健そのものなのだ。

 <それほど背は高くないが、がっしりした体格のせいで実際よりは大男に
見えた。><首はいささか太すぎた。もう少し首が細かったらスポーツマ
ン・タイプに見えなくはなかったのだろうが、顎に直結するようなそのもっ
たりとした太さと耳の下の宿命的な肉の弛みは長い年月にわたる不摂生を表
していた。><僕が昔写真で見た牧村拓はほっそりとして、鋭い目をした青
年だった。とくにハンサムなわけではなかったが、何かしら人目を引くもの
があった。いかにも前途有望な新進作家という風貌だった>

 牧村は辻堂に住んでいる(開高は茅ヶ崎)。若い頃に書いた小説は文章も
視点も新鮮だったが突然まともなものが書けなくなり、冒険作家というふれ
こみで世界の秘境をめぐるようになった。「ダンス・ダンス・ダンス」発売
当時の読者は、「裸の王様」で芥川賞を取り、釣り紀行「オーパ!」シリー
ズで世界を回った開高のことをただちに思い浮かべただろう。
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