発見というのは、それまで人間に知られていなかったものを、
覆いをのけるように(英語でいうヂスカバアこれなり)明らかにすることなり。

すなわち自分で何かを作るのでなく、たんに見つけることなり。

志賀直哉先生のなさった御事業はそのようなつまらない次元のことではなく、
あらたな文学空間を創造されたことの意義は無限大である。
そんじょそこらの発見小僧たちと一緒にしてはいかんな。