大澤信亮さんの文章(@文學界)ようやく読んだけど、ほんとに批判ばっかりだったな…。どうしちゃったのか。
「食える批評」って言うけど、他人の批判で100枚書いて原稿料もらってたら世話ないわ。
他方、中央公論の原田曜平氏の80後論はコンパクトでよかった。おすすめ。

とにかく、文芸批評において重要なのは批判じゃなくてアイディアなんです。
その点、丸谷才一とか加藤周一とか高階秀爾とか、団塊世代より上の批評家の文章はマジで読んだほうがいい。
彼らは頭が柔軟で、日本の文芸の実体に即応しようとする意図がある。今必要なのはそういう批評です。

ついでに言うと、佐々木中氏は批評空間系なんだと勘違いしてる人に会ったので驚いたけど、
佐々木さんとか大澤さんとかは批評空間的モダニズムも社会学も思想地図もことごとく批判して
ロマン主義/実存主義に行った人なので、ここ数十年の批評の蓄積は全部忘れましょうという立場だと思う。