アントン・チェーホフ
>>286
本当に「274」でコテハン名乗るのか。自分は匿名掲示板の心地よさに浸っているけど。
自分のチェーホフ作品に対する認識は、『賭博黙示録カイジ』とか『ナニワ金融道』に対するモノに近い。
でも、自分は「豊かな生活」(物質的であっても精神的であっても)の方法ってのを探し求めている。
ゴーリキーとウェルズがほぼ同年代だったってのは、自分で書いてて驚いた。
ロシア革命の前後の人だから当然のことだけど。
『タイムマシン』が1895年、『桜の園』が1904年、『どん底』が1902年とか、本当に同時代なんだね。 >>287
>「豊かな生活」(物質的であっても精神的であっても)
そうね、豊かでありたいね
きょうは「黒衣の僧」を読んだ
短篇の要諦なのだけど
入り方が素晴らしいな 俺ずっとこの人がどうしてこんな変ちくりんな形式の作品を書くのか疑問だったんだ
筋もなければオチもない、どう考えても物語として成立してない、欠陥品だ
作家としてやっていくうちに編み出したのかとも思ったが、デビューしたときからそうだった
普通こんなのを書いたら編集に怒られると不安になるはず
それでいろいろ解説読んでも分からなかったんだけどトーマス・マンの評論を読んでやっと分かった
チェーホフは子供のころから、周りの人間の形態模写をやって家族を笑わしてたんだってね
そしてそれをそのまま小説に応用した
つまり彼の小説は物語ではなくモノマネだったんだなと チェーホフのファーストネームはアントンって言うんだ。
猪木と同じだね、チェーホフに知らせてあげたかったよ。 いろんな見方があるんだな
「敵」は立場と状況によって >>289
> それでいろいろ解説読んでも分からなかったんだけどトーマス・マンの評論を読んでやっと分かった
○×の評論を読んで好悪の感情を抱くというのはあるね。
トーマス・マンには丸山真男の評論を読んで好意を抱いているけど、
マンの戦間期の小説を読んでも理解できない。
ウェルズとケストラーにはオーウェルの評論によって好意を抱いている。
作品がどんなにつまらなくても悪意を持てない作家。
ロマン主義(ルソーに始まる)にはラッセルとポパーが強烈な攻撃をしていてそれに溜飲を下げているんだけど、
ロマン主義文学って何かと言われると全く分からない。ルソーなんか全然理解できない。 「イオーヌイチ」
青空文庫のチェーホフの一番最初におかれている作品
こんな面白いものがタダで読めるなんてすごい >>288
自分は間違って>832と打っていたけど正しくは>282だった。
> そうね、豊かでありたいね
アナトール・フランスの有名な小説『神々は渇く』には、主役級で
フランス革命で収入源を失ったはずの元徴税人が登場する。
彼はルクレティウス(ローマの唯物論者の詩人)を読んで幸福を感じているのだけど、
本当にそんなことが可能なのか疑問。
ゴーリキーは本当にロシアの共産主義者だったわけだけど、
チェーホフが思想的にどの程度近かったかは知りたい。
今は神西清の「チェーホフ序説」をKindleで43%読んだところ。 >>294
神西の論文は青空文庫でも読めるのでありがたいね
「ワーニカ」は健気だ >>295
青空文庫で読めるのは奇跡的なことだと思うのだけど、
翻訳者の夭折を喜んでいるようで少し気が引ける。
早い時期に日本にチェーホフを紹介したのに、53歳で夭折。
ゴーリキーの『どん底』も神西訳があるらしいけど、「作業中」。
入力ボランティアの熱意をかき立てるまでには至らないのかな。 >>295
自分も完全には守ってないけど、『』と「」には使い分けがあるよ。
ググってみて。 >>289
チェーホフは桜の園を喜劇だと言い張ったけど、なるほど
だから喜劇なんだな。なんとなく納得した。
だけどチェーホフはモノマネをしているって言うよりは
そのモノマネを傍観してるんじゃないかな。
チェーホフの作品全体に漂う一種の諦念みたいなものがチェーホフの
人格と苦悩を物語っている気がする。
だけど正直チェーホフって人がどんな人間だったのかいまいち分からない。
だれか教えてくれ。 >>299
どっかの解説に書いてあった言葉がなんとなくわかる
「『医療は正妻、小説は情婦』というチェーホフの言葉通り
彼の小説には冷徹な科学者としての観察眼や解剖意識が徹底している
しかし注意しよく目をこらして見れば
患者の回復を願うような温かみも感じられないほど冷たくはない」
みたいな 「カシタンカ」
犬好きのみならず猫好きも楽しめるのね
あとアフラックと豚もか >>299
自分は『賭博黙示録カイジ』を喜劇だと思って読んでいた。
お金の話は全て喜劇だと思う。 人の不幸は蜜の味、じゃないけどさ
人が悲惨な状況に陥って苦しみもがく姿って傍から見たらある意味滑稽だし可笑しみのあるもんなんだと思うよ
惨状から這い出ようとして(たとえまったく効果のない見当違いの方法であっても)あれこれ足掻くからこそ
人間って可愛いし、興味尽きない生き物なんだと思う マルクス主義の言葉だと「物神崇拝」てのがある。
ぶっしん‐すうはい【物神崇拝】
(1)呪物(じゅぶつ)崇拝に同じ。
(2)もともとは社会関係の所産である商品・貨幣・資本が、
たかもそれ本来の物的属性に従って運動しているように見え、
人間がそれらをあがめ、それらに支配されてしまうこと。フェティシズム。
広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店
定義の1が滑稽なのはもちろんとして、定義2だって十分に滑稽なことじゃないか。
お世話になります。
私、責任者の加茂と申します。以後、宜しくお願い致します。
http://www.apamanshop.com/membersite/27009206/images/kamo.jpg
浪速建設様の見解と致しましては、メールによる対応に関しましては
受付しないということで、当初より返信を行っていないようで、今後につい
てもメールや書面での対応は致しかねるというお答えでした。
このように現在まで6通のメールを送られたとのことですが、結果一度も
返信がないとう状況になっています。
私どものほうでも現在までのメール履歴は随時削除を致しております
ので実際に11通のメールを頂戴しているか不明なところであります。
共通覧
http://s-at-e.net/scurl/common-list.html
■http://s-at-e.net/scurl/ia-Pos.html
■http://s-at-e.net/scurl/ia-0074.html
・A http://s-at-e.net/scurl/ia-A.html
・T http://s-at-e.net/scurl/ia-T.html
碧
http://s-at-e.net/scurl/Blue.html 「ともしび」
こんな感じ夜が明けてゆくなんて・・・ 「三人姉妹」
戯曲はこれまで馴染みがなかったけどチェーホフのは面白かったな この板で名前の挙がったチェーホフ作品をまとめておこう
ルポ『サハリン島』
戯曲「三人姉妹」「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「桜の園」「熊」「プロポーズ」
小説「不必要な勝利」「生きた商品」「ともしび」「犬を連れた奥さん」「カシタンカ」
「曠野」「ワーニカ」「かわいい女」「イオーヌイチ」「敵」「決闘」「退屈な話」「とみくじ」
「無名氏の話」「小役人の死」「かき」「ふさぎの虫」「たわむれ」「ねむい」「かけ」
「グーセフ」「六号室」「大学生」「奥さん」「中二階のある家」「箱にはいった男」「すぐり」
「谷間」「いいなずけ」 「僧正」もいい作品だった
どんなに偉い人でも昔は子供だったんだよ いまの日本の演劇界ではチェーホフものってどんな感じなんだろか ようやく『サハリン島』を読み終わった
村上春樹の『1Q84』で書名だけは知ってはいたけど
いやー、これは読みごたえあった
流刑地って悲惨 イワン・デニーソヴィチの一日を読む作業に戻るんだ。 短編で、デートの前の日にウォッカ飲み過ぎて次の日のデートに遅刻してふられるって話、タイトルなんだっけ。 短編でこんなようなの、タイトルおしえてください。
青森の母からダンボールの荷物が届いた。
妙に軽いのでなんだろうと思ってあけて見たら空っぽでやんの。
母から電話がかかり、荷物は着いた?というので、
北島康介のマネで「は〜るばる来たぜ箱だけ〜」と歌ってやったら
「それそれ、それだよ〜」
と喜んでいました。 僕が書き込まない方が盛り上がるw
「妻」の夫は人間嫌い 鈴木三重吉訳の「子守っ子」はこれはこれで面白い
ラストを欠落させているところなんか却って趣があるわ >>329
そうだね、切ない小説だね
人生がちょっと怖くもなる短篇だね
「頸の上のアンナ」も切ない話 チェーホフは切ない話ばっかりだよ。
中盤どんなことがあっても、物語の最後は冒頭から何も変化がないという。 ユモレスカみたいなちょっと笑える小話もたくさんあるよ。
ロシア文学独特のシニカルな笑い。 「谷間」をまた読んだけど
また感動してしまった
リーパ、がんばれ!ってまたまた思うんだよね
いいものはいいんだよね 今日心に残ったセリフ
「ほら、よくいるじゃないか、ああいう連中が、ふだん気のきいた立派なことばかり言っていても、鈍感としか思えないような人間が」 映画「雪の轍」は原作チェーホフらしいですが
どの作品なんだろ >>338
これは面白そうですね
「妻」をベースにしてるらしいですよ
>>339
「六号病棟」
いいですね 「六号病棟」=「六号室」、人気あるなー
ちなみに私は青空文庫の瀬沼夏葉訳で読んでます
そしてニキタ(ニキータ)が一番好きな登場人物 ねむいっておもしろいですか。タイトルで気になってます。 カシタンカや六号病棟てすばるで新訳で載ってましたね。
誰か読んだ方いますか。 私はねむいやワーニカとか子どもがひどい目にあうのは
読んでてつらい 作品としては素晴らしいと思うんだけど
やっぱりつらい 首の上のアンナのセリフで疑問なんですけど
大成功の晩餐会の翌日、閣下がお礼に挨拶に来ますよね。彼が辞去された後、
覚醒アンナが偶然家のなかで出くわした夫に向かって「ここにいらしっては厭! お馬鹿さん。」
っと言い放つこのセリフ、主語はどちらなのでしょうか?
主語がアンナなら、家に閉じ込めないで!という社交の要求で納得なのですが、
主語が夫だったとすると、ちょっと意味が分かりかねてます。 退屈な話読み終わった
これを二十九歳で書いたとかすごいわ
解説読んでトーマスマンとの関係が気になった >>349
松下裕訳では「あっちへ、行ってよ、でくの坊!」
「ここにいらしっては厭!お馬鹿さん。」でも出て行くのは夫の方だと思うけど
今風にいうと「うざいんじゃボケ、目の前でチョロつくな、うせろ!」という感じでは 353 d
若さと美貌で「家族」から脱却したアンナに幸あれ 「ワーニャ伯父さん」のアーストロフの実際家ぶりが好き 「黒衣の僧」もいい作品だね
人格は分裂しても話はスキッと終わるね 黒衣の僧はトーマスマンの短編に通ずるとこがあるね
天才的な優れた才能をもってるがゆえに実生活では凡人以下になってしまう感じ >>341
自分は岩波文庫版で読んだけど、最後がいいね。 19世紀後半のロシア主要文芸誌の傾向と掲載作品
○祖国雑記…思想的立場があいまいな雑誌。70年代ジャーナリズムの中心的存在。
ドストエフスキー「分身」(1848)「未成年」(1875)、ガルシン「四日間」(1877)、
ゴンチャロフ「オブローモフ」(1859)、シチェドリン「ゴロヴリョフ家の人びと」(1875-80)
○ロシア報知…カトコフにより1856年発行。最初のリベラル改革支持の立場から反ニヒリスト路線に変更していった。
ニヒリストは良くて馬鹿者、多くの場合、泥棒ペテン師強盗殺人放火犯として描かれた。
ツルゲーネフ「その前夜」(1860)「父と子」(1862)「煙」(1867)、
トルストイ「コサック」(1863)「アンナ・カレーニナ」(1875-77)、
ドストエフスキー「罪と罰」(1866)「白痴」(1868)「悪霊」(1871-72)「カラマーゾフの兄弟」(1879-80)
レスコフ「僧院の人びと」(1872)「封印された天使」(1873)、シチェドリン「県の記録」(1856-57)
○現代人…急進派の中心的存在。パナーエフとネクラーソフが買い取って、チェルヌイシェフスキーを編集長とした。
1866年のカラコーゾフのアレクサンドル2世暗殺未遂事件の余波で閉鎖。ネクラーソフは「祖国雑記」に回帰する。
ツルゲーネフ「ルージン」(1856)「貴族の巣」(1859)、チェルヌイシェフスキー「何をなすべきか」(1863)、
トルストイ「幼年時代」(1852)「青年時代」(1857)、ゴンチャローフ「断崖」の五章(1860)
○ロシア思想
トルストイ「復活」(1899)、コロレンコ「森はざわめく」(1886)「盲音楽師」(1886)、
チェーホフ「六号室」(1892)「無名氏の話」(1893)「サハリン島」(1893-94)「中二階のある家」(1896)
「百姓」(1897)「箱に入った男」(1898)「子犬を連れた奥さん」(1899)
参考:「はじめて学ぶロシア文学史」ミネルヴァ出版
近代サンクトペテルブルクの出版人たち —1860年代と1870年代の比較を通して 巽由樹子
ttp://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/51945/1/reny002013.pdf ↑すみません、上の表見るとチェーホフって「ロシア思想(Русская мысль)」に数多くの作品を
発表しているみたいなんですよね。
若いころは(割と卑俗な)ユーモア雑誌に投稿してたみたいですが、文芸誌「ロシア思想」に活躍の場を
移したのは、いつ頃からなんでしょうか? 作中の物価で俺の給料が何ルーブルなのか知りたい
自給が何コペイカなのかも >>366ですが、チェーホフの伝記ググったら自己解決できました。やはり、文壇で成功を収めた1992年あたりから
大手文芸誌に掲載されるようになったみたいですね。
ロシア文学:チェーホフの伝記
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/7795/pis19/chehov/chehov.html
>>368
このサイトとか、参考になる?
帝政ロシアの通貨事情
ttp://www.a-saida.jp/russ/imperija/index.htm ロシア文学って古典を読むことが比較的多いから、貨幣單位は古いものになじんでいるんで、
それはEU諸国も同じですね。つまんない。 カシタンカが面白かった。
犬の話多いけど、自身も飼ってたのかな。 犬は知らないが釣り好きだったらしいね
たしかのあの顔はフライフィッシングとか似合いそう