アントン・チェーホフ
死ぬ直前には、日本人についてなにかうわごと言ってたんでしょ 文献じゃなく、レイモンド・カーヴァーが書いた『使い走り』って小説で見た
それは病気で死にかけてるカーヴァーが、チェーホフが病気で死ぬまでを書いた小説で
その中でチェーホフが死ぬ前に、何か水夫と日本人について断片的に語ったと書いてある >>70
古本屋では割と見かける率高いと思う
古本屋サイトで検索したらけっこうあったよ
ttps://www.kosho.or.jp/public/book/aimaisearchresult.do
『チェーホフの中の日本』、調べたら全然売ってないですね
>>74さんのところも売り切れたのか、ヒットしないですよ。
2008年刊行で品切れ?
まさか回収してるとか?
手元にある1冊、アマゾンで高く売ろうかな 著者名で検索したらいっぱい出てきました
売るのやめました 74です
78さんが書かれているように「なか」をひらがなにすれば出てきますよ に書かれた短編「獅子と太陽」にホテル日本というのが出てきた
何かこのネームングに深い意味があったのかは分からない
1887年、まだサハリンに行く前に書かれた作品だな 俺がレンタルビデオ屋でバイトしていた頃の話。
当時、レンタルビデオ3本以上借りるとお好きなインスタント食品を
プレゼントするキャンペーンをやっていて、それなりに好評だった。
キャンペーンの最終日の深夜、俺が一人で店番やっていると一人の
太った男がレジに3本のビデオテープを持ってきた。
内容は、全部AVでしかもスカトロ物。
こんなときは、無表情で機械的に処理することにしている俺は、太った男
から、お金を受け取ると、キャンペーンのインスタント食品の中から
好きなものを選んでくださいと隣に置いてあるワゴンを指差したら
なんと、ボンカレーしか残ってなかった。
俺は、申し訳なさそうに、
「すいません、カレーしかないんですけど」って俺が言ったら
その男は、嬉しそうな顔で
「いいえ、大丈夫です。カレー大好きですから」と言ってきた。
その瞬間、俺のポーカーフェイスは崩れ大笑い。
やばいと思ったけど、どうしても笑いが止められない。
でも、そいついい奴で、こんな俺に怒ることもなくスカトロ物のビデオを
受け取るとにこやかな笑顔で去っていった。
今、そいつと俺はメルトモ仲間になってる。 6号室を読んだ
最期すごい怖くなった
これを読んだレーニンが恐怖で部屋から飛び出したってのもよく分かった 黒衣の僧のラストでターニャ!って呼びかけるシーンはゾクゾクするぜ チェーホフの全集は、ちくまと中央公論社の2社から出ていますが、どちらのほうが良いのでしょうか? ちくま版はもってないけど、ググってみると細かい作品が抜けまくってると思われる
中央公論版は今なら5000円くらいで手に入るし全部読みたいならこちらでいいかと
50年くらい前の発行だけど旧字はほとんど使ってないし
ただ訳のデキについては分からん チェーホフを訳した人は大勢いるね。
日本語としての読みやすさを重視するならば、新訳のほうが読みやすいよね。 チェーホフを人に勧めたのだが、評判が芳しくなかった。
登場人物が多いし、関係がややこしいし、文章が読みにくいとのこと。
最近の読みやすさを考慮された現代文学を読んでばかりいるタイプには辛かったか。 新潮のかわいい女・犬を連れた奥さんと、桜の園・三人姉妹。 チェーホフの小説で研究者から最高傑作といわれてるのはなんなの
個人的には6つくらい読んだ中では『決闘』は傑作だと思った 「犬を連れた奥さん」を黒木瞳に演じさせて、濡れ場10分入れてドラマ化してほしい チェーホフってあの年でなんであそこまで人間の感情が分かるんだよ
世界広しといえどこんな作家ほかにみたことない あ、今の電車は客がゼロだったなあ。あれじゃあ、経営大丈夫かなあ。
まあ、いいや。
『桜の園』は喜劇なんですと編集者に手紙で伝えるチェーホフがいるね。
喜劇っていうのは、最後はめでたしめでたしで終わる劇の事でね。
『桜の園』は、ロシア貴族がね、桜の果樹園を売ることになって、苦労する。
売れるかな、売れないかと、あれこれ考え、あれこれいったりしていると、
知人が破格の値段で買ってくれる、まあ、めでたし、めでたしの終幕。
だから、『桜の園』は、チェーホフが編集者に主張したように、
めでたしめでたしの劇で、コメディー、喜劇なんだね。
太宰治が『桜桃』を最晩年に書いたけどねえ、
あれは『桜の園』が背景にあるんだね。
桜桃は本当に果実というより宝石みたいなものがあるからね。
ところで、乗客ゼロ名の電車経営大丈夫かねえ。 研究者が最高傑作といったらそれが最高傑作になるのかな?? 後期の小説や戯曲の中に最高傑作があるんだろうけど
初期の短編にもぐっとくるいいのが多いんだよね
これが19、20の医学生が書いたものだなんてびっくり。
なものがたくさんある
当時チェーホフはどんな経験をしていたんだろうなあ 中二階のある家を映画化してほしい。
主人公西島秀俊、ミシェスは志田未来、リーザは水川あさみで。 >>103
22、3でもう完全に世の中を見抜いてるよな
普通この年代だと、世界は汚いけど自分とヒロインだけは綺麗とか
世の中が汚い事は分かっているけど、その汚さが誇張されたりで不正確な捉え方が多いけど
この人は正確に見抜いてる、頭が良い上に若くして苦労したんだろうな
>>111
それ十代の前半くらいの捉え方だろ
22、3っていったら世の中と折り合いつけつつ前進の希望に満ちているか、
はっきり負けてしまった奴とに別れるぐらいの年代だろ >>112
ちがうでしょ
たとえ負け組でもゴーリキみたいに希望というか変化への望みみたいなものをもってる
でもこの人には最初っから何にもない
チェーホフの作品には何も起きない、何かが起きても何も起きないって言われるが
プラスの方向で、ツルゲーネフやプーシキンらの萌えキャラめいた女キャラも
マイナスで、ドストのよう壮大な事件も何も起きないで、ただ淡々とあたりまえに苦しんで終わる
もっといい歳になって色々諦めれば、そういうの書いても理解できるが
22歳で奥さま、生きた商品、咲きおくれた花とかは普通書けん
良い方にも悪い方向にも、物語をもっと波立たせてしまうのが普通だと思う 広津和郎が103と同じようなことをいってたらしい。
あれだけ人生が分かってしまうと、生きていくのがさぞつらかったろう、云々・・・
開高健のエッセイにそんなことが書いてあった記憶がある。 広津和郎って読んだことがないけど
井伏鱒二が「チエホフの悲哀のような」と書いていたので興味が出た
読んでみたい 広津和郎の『私のチェーホフ』よかったよ
で、「あの年でなんであそこまで人間の感情が分かる」のかっていう
具体的な箇所をあげてくれませんか? 人間の感情とは違うが
『不必要な勝利』(22歳作)で貴族くずれの男が
女貴族にゴミ扱いされて泣いている田舎娘をさとす場面が印象に残ってる
「君はいくつだ? 美少女さん、人生というものはうとましく、汚らわしく、やりきれない代物なんだよ!
君は人生に何を望んでいるんだい? 人生が君にほほえみかけてくれるとでも思っているのかい?
君はないものねだりをしているよ、この地上には、やりきれない生活しかないんだ……」
といって、子供の時に乳母がしてくれた全く救いのない童話を聞かせて
「それで終わりですか……」と彼女に聞かれると
「これ以上何が必要なんだい? 悪人を牢屋に入れてもらいたいのか? そんなことをあてにしちゃいけないよ
僕の乳母は優れた教育者だった、童話の中でさえ嘘をつかなかったんだから
彼女の話では善が勝ったりしないんだ」って言う
この最期の言葉はこの人の創作態度そのもので
あの年でそれを宣言して実際にそうしたってのは凄い早熟だなと思いました でもチェーホフって、そういう絶望的なとこから、
それでも生きていきましょうよ!
人のために頑張って働きましょうよ!
みたいな展開に自然になってくとが凄いと思うんだ
態度としては嘘はつかないのかもしれないが
意識としては決してあきらめていなかったと思う
でも現実的に生活が劇的によくなることなんかなく、
人がゴミ扱いされるようなこともなくならないことは、
よくわかっていて常に絶望もしていたんだろうなと >>116
人間の「感情」っていうなら、日本の作家が他国のを圧倒していると思う。
チェーホフは「人生」ってのを怖いくらいに見抜いてるってことなんだ。
(「宿命」と云いかえたほうが、もう少し正確になるだろうけど。) 見抜くというよりも、人生に対して必要十分な期待しか
抱いていないっていう方が近い気がするな。
筋金入りのリアリストというか。
だから大げさに悲嘆したりしないし、夢物語をぶちあげることもない。
むしろチェーホフ自身は恋をすることができたのかどうかが気になるわ。
手紙とか伝記を見る限りやさしい愛情深い人だったのは間違いなさそうだけど、
その割に恋愛に対する情熱をまるで感じないんだよね。 対訳チェーホフを買うぞ
第二弾、第三弾と出してほしいぞ >>124
ほんとだ。俳優座って観たことないけど
小田島雄志訳か… 中公の全集をを文庫で出してほしいが
いまどきのデカい活字にしたら
ローマ人の物語どころじゃない巻数に
なってしまいそうだな 今デカイよねー。この間、久しぶりに新潮文庫を見たら気持ち悪くなった。 この人の全集は悲しいな
読めば読むほど死に近付いていく
「自分は老人よりもヒドイ、こんなところで死んでたまるか…」とか
死ぬ一年前に「自分はますます健康になってきた」とか書いてるのみると 初めて読んだ『かもめ』のインパクトが大きくて、とりあえずなるべく多くの作品に触れたいのですが、中公の全集が手っ取り早いですか? 中央公論版が一番安く手に入るんでいいんじゃないでしょうか
作品も多分一番多いと思います >>131 ありがとう。探してみます。ちなみに中央公論でも全16冊と全18冊となっているのがありますが、やはり全18冊のほうがベターでしょうか? >>133
たぶん両方同じものですね
16巻までは作品集で後の2冊はチェーホフに関する論文と回想録です
そういうのに興味なかったら16冊だけでもいいじゃなでしょうか 水を差すようだけど
戯曲と小説は違うので、自分のように妙な失望をしないように ありがとう。せっかくなので18冊揃いを注文したよ。楽しみだ。 チェーホフユモレスカ買ってきた!
小説のなかで一番たくさん出くわすものはで笑った。 全集、注文してからアレだけど戯曲って数少ないんだね。劇作家のイメージが強かったんだけど。 チェーホフは9割が短編小説でしょう
でも短編小説でも映画を観たあとのような味わいのある話が多いよ
全集を読むなら、1巻からではなく、4〜5巻ぐらいから最後まで読んで、
それから1巻にかかるといいかも。
最初の方はチェーホフが学生時代に書き飛ばしていたころの話だから。
その中でもいい作品はたくさんあるんだけど。 あ、それは大丈夫。短篇もいくつか読んでるのでまったく好みにあわないことはないはず。ちなみに600以上の短篇を書いたとかなってるけど、まだ日本語未訳のものも多いのかな? 三谷版は笑かそうといろいろ修正していた
あざといところもあったけど、斬新な解釈もあって面白かったよ 割と忠実だったと聞いたが
やはりそういうのもあったのね 最後にヤーシャに捨てられたドゥニャーシャが今後の人生を
エピホードフと歩むことをはっきりと見せたり、
ラネフスカヤが見る母の幻が白い服を着たシャルロッタだったり
道案内を願いながら金をせびる浮浪者がピーシチクだったりとか
ちょっとあざといなと思ったのは、
ワーリャが養女であることをかなり強調していた
使用人たちが「あんたは奥様の血をひいてないでしょ」などと
言いながら仕事をボイコットしたりする
あとトロフィーモフの禿ネタかなりしつこく使ってた
もちろんカツラだけど髪の毛をむしったりするシーンもあった
最後も原作ではフロックを着ているはずのフィールスがまるで
家の妖精のごとく白い寝間着姿で登場し、ガーエフが家を去る前に
積み木で作った家を杖で破壊したりしていた
全幕が第一幕の舞台である子ども部屋で進行するので
二幕、三幕はちょっと展開が苦しいかな、というところがあった チェーホフについての過去トピってどこかで読めませんか? 中公の全集が届いたけど、初期の短篇が読みにくい(・ω・) 上でも言われてるけど、初期は駄作が多いから無理して読むことないと思うよ
それでも読みたいなら1日1作みたいに、時間をかけて読んだ方が楽しめる
初期は目の付け所やセンスはチェーホフそのものだけど
「それオチてんの?」みたいな娯楽にしても文学にしても中途半端なのが多い
特に一巻前半は「目覚まし時計」誌に投稿して三本に1本くらいしか採用してくれなかったあげく
打ち切りくらって最初の挫折した時期のものだけど、それもしょうがないかなって思うな
1巻で重要なのは『不必要な勝利』『奥さま』『生きた商品』『咲きおくれた花』
この四つは今のラノベ作家みたいな地位にいながら、それでも芸術を目指してやるんだという
若いチェーホフの野心や気概が伝わってくる、あと『緑の岬』『通信員』あたりも面白い
2巻に入ってから覚醒したのか『催眠術の会』や『法廷の一事件』などオチのある完成した作品が出てくる
『ねこやなぎ』『ぬすびと』『でぶとやせた男』あたりは芸術の方でいい
2巻で一番好きなのは『仮装した人びと』で、これはチェーホフ作品の本質そのものだと思う >>152
身内褒めみたいだけど読んでるねえ
俺も「緑の岬」なんか驚くほど後期のエッセンスがつまってると個人的に思う
まあむりして全部をおもしろがろうとする必要はないわな チェーホフは一度に大量の情報が出てくるから、読むのが疲れる。 『緑の岬』めちゃくちゃよかった。152さんありがとう。 時々、キラリと光る一編があるから全集初期も読み飛ばせない。 オチも起承転結もないのが斬新
オチも起承転結もないのに面白い
変な作家 岩波文庫の可愛い女読み始めましたが、訳が読みづらい。 神西清で読みにくいって…時代なのかな
名作は古びなくとも名訳は古びるとは誰の言葉だったか。 沼野といえばハーヴァード大学出た秀才か
あのひとのナボコフの翻訳とか評判はどう? オレも鼻眼鏡かけたいな
チェーホフみたいな紳士になりたい非正規30代だけど フィンチは流石に売ってないだろう。
丸めがねなら西荻窪の眼鏡屋に色々あるぞ チェーホフってこれが代表作だ!って小説が他の作家と違って決まってないよね
俺は『決闘』が今まで読んだ中では一番傑作だと思ったね