紫式部、源氏物語スレ
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日本の文学とか芸術とかいいますと、たいていの西洋人がすぐに思い浮かべるのが「源氏物語」でありましょう。
「源氏物語」はまた世界最初の小説として世界のひとびとの注目を集めています。
しかしながら「源氏物語」は、日本人があまり読んでいない作品で、世界的に名を知られているほどには
日本人が親しんでいるとはいいにくいのが「源氏物語」でもあります。
「源氏物語」を語り合いましょう。 源氏物語は原文を朗唱しないと面白くない。
昔は音読が当たり前だったのだから。
作者はそれを前提に、美しい語感とリズム感で、洗練された文章を作り上げている。
黙読だけですませるのはもったいない。
作者の文章にこめられた思いを、十分に味わうには原文を音読することである。
御几帳(みきちゃう)ども、しどけなく引(ひ)きやりつつ、人気近(ひとげちか)く世(よ)づきてぞ見(み)ゆるに、唐猫(からねこ)のいと小(ちひ)さくをかしげなるを、
すこし大(おほ)きなる猫追(ねこお)ひ続(つづ)きて、俄(には)かに御簾(みす)の端(つま)より走(はし)り出(い)づるに、人々(ひとびと)おびえ騒(さわ)ぎて、そよそよと身(み)じろきさまよふ気配(けはひ)ども、
衣(きぬ)の音(おと)なひ、耳(みみ)かしがましき心地(ここち)す。
猫(ねこ)は、まだよく人(ひと)にも懐(なつ)かぬにや、綱(つな)いと長(なが)く付(つ)きたりけるを、物(もの)に引(ひ)きかけまつはれにけるを、
逃(に)げむと引(ひ)こじろふほどに、御簾(みす)のそば、いとあらはに引(ひ)き開(あ)けられたるを、とみに引(ひ)き直(なほ)す人(ひと)もなし。
「若菜上巻より」 >>5
あの、源氏物語に興味あるものですけど、
漫画あさきゆめみしから入っていくのは邪道でしょうか?
やっぱり原文から入っていったほうが結局は近道なんでしょうか? >>6
楽しみ方は、人それぞれでしょう、趣味なら。 >>7
はい、そうですね。
あの、世界的に知られてるけど云々、と冒頭にあったので、
英訳と原文、現代語訳(漫画含む)とのああでもないこーでもないみたいな比較とか、
そんな遊び方もあるのかなー、とか思うんですが。。。 現代語訳なら円地文子のがオススメ
原文に無い文章を書き足しているのが珠に傷だけど、橋本治ほど改変してる訳じゃないし 「新編日本古典文学全集 源氏物語」が一番のお薦め。
買うと高いから、図書館で借りて読むしかないのが欠点ではある。
現代語訳で十分とするなら、現在刊行中の林望のを薦める。 >>9&10
教えていただいて、ありがとうございます。
探してみます。
谷崎源氏というのは、どうなんでしょうか?
初心者には難しい? 谷崎源氏は原文通り主語が省略してるので初心には誰がしゃべってるのかわからなくなる。
谷崎源氏のコンセプトは、原文の語順や一文の長さをなるべく変えず、単語の置き換えだけですまそう、というもの。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています