篠田一士訳の「アブサロム、アブサロム!」を入手して読んでいる。
いつの間にか、ヨクナパトーファの住人たちと随分、知己になっている
自分に気づく。

池澤夏樹の解説。
>どんな時にも、小さな事件に満ちた暮らしを送る現実の彼とは別に、
どこか非現実的な空間に居て小さな机の上に置かれたレミントンの
タイプライターに向かって背を丸めてキーを叩き、この200年の間に
ヨクナパトーファ郡とジェファソンの町で起こったことの全てを書き尽く
そうとするかのように、途切れない文章を紡ぎ続けた小柄な男がいる。