高橋正雄の解説を読むと「ウォッシュ」の発表は1934年で
サトペン物語のカタストロフにあたり、この短篇の後で「アブサロム×2」に着手したと書いてあった。
結末が最初にできて、その結末から前史としての物語が構想された形になるのかな。
複数の語り手によって物語が多重に語られる「アブサロム×2」に比べると
非常にシンプルな構成の「ウォッシュ」だけど、これが種子となったわけなんだね。