みなさん、こんばんは。
>>329
謳い文句によろと日本人がいつか読んでみたい本No.1だそうです。
楽しくやりましょう。
>>330
わたしは190-199の放火魔に関するやりとりをみて少し引っかかるところがあったので、
念のためにarchiveでBarn Burningを読んでみました。
(しかし、フォークナーの短篇って、やはり凄い。ついついDry Septemberまで読んでしまいました!)
以下、それぞれの放火事件の簡単なメモです(不正確な部分については具体的にご指摘いただけたら感謝です)。
クライティ(Absalom, Absalom!):巻末のchronology1909年12月Clytie sets fire to the house.の記載あり。
9章でJim Bondに灯油を用意させていたとシュリーヴが推定している。三人称の叙述中のダイレクト・コーテーション。
炎に包まれた屋敷の窓に現れている姿をローサ以下3人に目撃されているシーンをクエンティンが幻視。これは三人称の叙述。
アブナー・スノープス(Barn Burning):三人称の叙述。のっけから放火事件裁判の被告席に。複数の息子に手伝いをさせている。
しかも口止めまでしている。ワゴンに使う油を準備させde Spainの納屋へ向かう。
ダール・バンドレン(As I Lay Dying):弟=ヴァーダマンは何かを見たが、姉=デューウイ・デルに口止めされる。
だが、ギレスピー=納屋の所有者がダールの仕業だと知り訴えるつもりだということを兄=キャッシュは把握している。
それぞれ一人称の叙述。
ルーカス・バーチ(Light in August):13章シェリフの尋問に答える火事の第一発見者によると、
白人が二階から降りてきて、この証人が二階へ行こうとしたのを阻んだ上、戻ってきたときにはどこか行ってしまっていた。
(ジョー・クリスマスはその時間には現場にいないと思われる)
同章後半ではバイロンがハイタワーにリーナとのやり取りを話している際に、黒人が白人女性を殺したと話したまではよかったが、
ついうっかり、そのあとそいつが家に火をつけた、と言う。証言とバイロンの話は三人称の叙述の中のダイレクト・コーテーション。
ベンジー・コンプソン(The Sound and the Fury):1928年4月7日の章で、火のあったところに手を伸ばしてデルシーに抑えられる。
一人称の叙述。