サルトルのフォークナー論を改めてちょっと読んでみた。
読みやすいしこれはなかなか面白いなあ。
フォークナー小説の複雑な時間構造は「このようにしか語れなかった」からだとして、
フォークナーの形而上学が時間についてのそれだと言う。
で、時間に隔てられて苦悶する人間を描いた作家として、
フォークナーの傍らにプルーストを置き、
プルーストはフォークナーと同じ手法で書く「べきであっただろう」とも。