ウィリアム・フォークナー 4
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栗原裕一郎 @y_kurihara
こないだまで純文学系の某賞の下読みを100本ほどしてまして、
時節柄アイドルとドルヲタが登場するものがいくつかあったんだけど、
世代に依らずそのほぼ全部がヲタを単なるロリコンの代替物として扱っていて、
純文系作家志望者の時代感覚のズレみたいなものをしみじみと感じた。
栗原裕一郎 @y_kurihara
自分の興味は、アイドル自体よりも、アイドルとドルヲタの関係性のほうにあるようで、
その意味ではおれもヲタヲタなのかもしれない。
結局のところ、AKBがここまで巨大になったのも、ムーブメントが広範になったのも、関係性の現代性ゆえでしょ。
そこを掬うことができずに何が文学かと(笑)
正論 ようやくアブサロム、アブサロム!を読み始めたけど、面白いですね。二丁の拳銃を持ったサトペンが魅力的です。
ただ、よく理解できない箇所が所々ある。
自分がある程度の時間を注ぎ込んだものなら、それが具体的なものであれ抽象的なものであれ、ほかの何であっても、
それを利用したかもしれないし、するつもりだったのと同じように、
とか。 自分もアブサロム読み始めたけど始めから引き込まれてる
始めは退屈と聞かされ覚悟してたけど全然そんなこたあないですな 最初に買ったアブサロムが古い全集物で全編カタカナだらけで諦めたオレに謝れw 最近、1年に1回、毎年夏に一冊だけフォークナーを読むってのをやっていて、
ここ数年で『八月の光』→『響きと怒り』→『アブサロム、アブサロム!』→『サンクチュアリ』って読んできた
今年の夏は『熊 他三篇』を読んでる最中だが、熊がさっそくフォークナー節全開でめちゃくちゃ面白いわ 今日、新潮文庫の短編集をジャケ買いしてきた
森進一聞きながら読むといいんだな、これが 三十年間も眠り続けてきた発条が急に力を奮い起こした。 今まさに、アブサロム何とか読み終えることができました〜
語りに継ぐ語りの連続なので多少の混乱もありましたが、総じておもしろかったです。
「ものすごい緊張感のなかラストシーンへと駆け抜ける」みたいな評を書いていた方がいましたが、なんとなくですが、それを肌で感じることができて満足です 『アブサロム、アブサロム!』を二週間かけてようやく読み終えた
なるほど、これは凄い!
どこが凄いのか?とか訊かないでね
頭の良い人ならいろいろ分析できるのでしょうが・・・
なんていうのかな、こう、中枢神経が痺れたって感じ
だから本当には分かっていないのだろうけど
自分としては不思議で貴重な二週間だった 響きと怒りでもっと頭クラクラさせて寓話で打ちのめされよう 「赤い葉」読了
この不気味な静けさには参った
「嫉妬」も悪くなかったけど
この「赤い葉」はスケールが違う
短編だけどものすごーく壮大だ!!! きょうは「エミリーにバラを」を読んだ
有名作品だけどいまひとつピンとこなかった
解説で男がインポだったみたいなこと書いていた
きのうの「赤い葉」のほうがよかった >658
そっかー
読みそこなったのかなー
どのへんがよかった?
>659
ぴんぽーん 「あの夕陽」、一気に読んでしまった
フォークナーは面白い!
それにしてもナンシーはかわいそすぎでしょ
南部で黒人で女性だとかなり辛いわ 「乾燥の九月」も傑作だったなー
リンチはマジで怖いと思ったわ 「孫むすめ」読了
どっかで読んだことあるなー
と思ったらこれはアブサロム、アブサロム!にあるエピソード
ともあれインパクトあるなー
二人のジイさんは 「バーベナの匂い」、これも良かったなー
雄渾でありセンチメンタルでもある
そしてなんといっても知性とは抑制であると
若くて清潔な理想主義でいいのだと
哀感を滲ませながら表明されているところがすごい
単純な理屈だけじゃないんだなー
美なんだな、それは 「納屋は燃える」読了
サーティー少年に涙うううっ
新潮文庫の短編集はこれでおわり
しかしフォークナーがこんなに面白い作家だったなんて
今年の夏はフォークナーを集中的に読んでみっか 1930年代フォークナー
※はヨクナパトーファ・サーガの構成作品である
死の床に横たわりて(As I Lay Dying、1930年)※
サンクチュアリ(Sanctuary、1931年)※
八月の光(Light in August、1932年)※
標識塔(Pylon、1935年)
『翼に賭ける命』(1957年)として映画化されている。
アブサロム、アブサロム!(Absalom, Absalom!、1936年)※
野生の棕櫚(The Wild Palms、1939年)
これら十三篇(These 13、1931年)
医師マルティーノ、他(Doctor Martino and Other Stories、1934年)
征服されざる人々(The Unvanquished、1938年)※
緑の大枝(A Green Bough、1933年) フォークナーの“A Fable(寓話)”が知覚の鋭さと明晰さの点でほとんどすべての第一次大戦文学を凌駕しているのは、その主人公が無名戦士だからである ハンナ・アーレント 中学の頃八月の光をずっと持ち歩いて読んでたボロボロ フォークナーは読んでいる最中はそんなにサイコー!とも思わないんだけど、読後にジワジワと効いてきますね。
しばらく経つとまた何か読みたくなる 登山やマラソンに似てる 読んでる間は苦痛だけどしばらく経つとまたやりたくなる いまの日本ではそれほど多くの読者を持つとは言えなくなったフォークナー
しかしいまこそ南部の敗北に全霊を挙げて組み合ったこの作家をじっくり読むとき
遠く時空を隔ててはいてもなお迫りくる文学というものの力を感じ取ろう
というわけでまずは加島祥造訳の八月の光から読んでみた
リーナはアラバマからやってきた・・・
この書き出しに痺れた人は僕の友達だ アブサロム、アブサロム!(篠田訳) 八月の光(加島訳) 死の床に横たわりて(佐伯訳) は感動したけど 響きと怒り(高橋訳)の良さがわからなかった
翻訳の相性かな 『死の床に横たわりて』を買った
読んでない最後のフォークナー作品なので、じっくり読むことにする 「響きと怒り」岩波文庫と講談社文芸文庫で出てるけどどっちがオススメ?
ちなみにフォークナーは「八月の光」しか読んだことない 講談社で読んだけど岩波かな
岩波のほうは立ち読みしかしてないけど、攻略本みたいな感じで訳注、付録が充実している
(たしかコンプソン家の間取り、長男クェンティンが彷徨ったハーヴァードの地図なんかが載ってた)
それと講談社だと原文イタリック体の部分がカタカナ表記なんだけど岩波は太文字?で読みやすい >>699
それは講談社の全集版じゃない?文庫はカタカナじゃないよ
第一章は講談社の一人称「わたし」に違和感があるから岩波のほうが好みだけど、
第二章の混沌っぷりは講談社のほうが読みごたえあったなあ。
分冊だと不便だから普段は講談社文芸文庫のを持ち歩いてる 『響きと怒り』は文芸文庫に入る前の講談社文庫を持っている。
表紙がフォークナーの顔の絵。自分が持っているのは第7刷。
読んでから28年も経ってしまったけれど、目の前の風景が流れ去っていく
物哀しいラストを読み終えた圧倒的な感銘はすごかった。
南北戦争に敗れた南部と大東亜戦争に敗れた日本が重なった。
国破れて山河あり。 フォークナーの信奉者と聞いてバルガスリョサの密林の語り部と緑の家を読んだ
どちらも良かったけど、特に緑の家はフォークナー以上に複雑な構成で、それでいて物語にぐんぐん引き込まれる魅力と高揚感があってものすごい小説だった。 リョサスレが見つからなかったからここに書いたけどあまり読まれてないのかな
Facebookの読書候補にも出てこなかったし
フォークナーはあるんだけど ラテンアメリカ文学スレならリョサ読んでる人いますよ
緑の家は評価高いですね フォークナーは響きと怒りから入って衝撃を受けた
最高傑作はアブサロム
初めて読んだ時は何度も挫折したのに一度スイッチ入ると最後まで一気に読み進んでラストに震えた
緑の家であの感動がまた味わえた気がした
こっちの方がずっと読みやすいけど、パズルのピースを埋めていく喜びを久しぶりに味わえたな 「 アブサロム、アブサロム!」は最初きついよな
登場人物があまりにも偏屈すぎて感情移入できないw
その点、「響きと怒り」は不思議な風景から始まるんで一気に世界に入れる
「寓話」を読み終わったとこだが、物語の筋どうなってた?
まぁ粗筋だとか要旨だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった、からいいんだけどさ
短編、八月の光、サンクチュアリも読んだけど、上の3作品は凄い アブサロムまた読みたいな〜。
リョサを一通り読んだらまたフォークナー読み返そう。
あとあまり出てこないけど死の床に横たわりても好きだ。
>>683
中学でフォークナーに出会えること自体がすごいな
世界文学名作集に入ってたとか? 八月の光は文庫になってるだろ
中坊でも昼飯一食抜けば買える アブサロム、アブサロム!って訳がたくさん出てるんだな
岩浪、藤平育子
講談社 岩波、藤平育子
講談社文芸文庫、高橋正雄
河出書房池澤夏樹世界文学全集、集英社文庫、篠田一士
富山房フォークナー全集、大橋吉之輔
ってとこか
篠田一士が一番評判いいのかな? 「響きと怒り」読了、芸術ってあるんだね最高
もっといろいろ読みたい
過去レスにいろいろ感想が書き散らしてあって助かるw
俺もなんか書き散らすと一年後くらいに誰かの役に立つかなw 面白そうなのがいっぱいあるぞとウキウキしてたのです
印象悪かったらとっぱらってください ヤフオクに全集セットあるけど90000円だな
これかなり前から出品されてるけど誰も買わないねw
一冊ずつこまめにチェックすれば1000円位で集められそう アブサロム、アブサロム!
高橋正雄、篠田一士、大橋吉之助と見比べてみたら高橋正雄が異常に分かりにくいな >>722
あの全集の中に異様に入手困難の巻があるんだよな。
「村」「町」『館」あたりだったかな。それがバカ高い。 >>722
原書なら、捨て値同然で、集められそうなんだが 『野生の棕櫚』読み出した、今日はここまで
アブサロム読了したときは最高傑作読んじまったと寂しい気がしたけど
『野生の棕櫚』も新鮮な気持ちで読める
文章が凄くいい 異なる二つの物語が交互に配置される小説
『アンナ・カレーニナ』『野生の棕櫚』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 村上春樹はフォークナーフォロワーとして有名じゃないか
小説は表現が直接的過ぎてつまらん 僕は毎年夏になるとウイリアム・フォークナーの「八月の光」を読むことに決めている
僕が読んでいるのは新潮文庫の加島訳だけど
だれかそれ以外の訳で読んだことある人の意見が聞きたい 「八月の光」は何度読んでも新しい発見がある
最近、フォークナーの人気が盛り返してきたようなので嬉しい
今年はさらに「アブサロム、アブサロム!」を続けて読むこととしよう
同好の士がさらに増えんことを願う 「アブサロム、アブサロム!」
結婚のところまで来たがサトペンの存在の暗黒さがハンパない 僕はウォッシュを読みました、この頃のフォークナーの語りは魔術ですね
昨日読んだあの夕陽と乾燥の九月のキラキラした文章も素晴らしかった
フォークナーは短編も素晴らしいです 太陽の光を感じるようなみずみずしい情景が浮かぶような感じですかね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています