>>308
うむ、話の分かる愚民がいて俺様は嬉しく思う。

確かに素人目には、ただの棒読み演技と写るかもしれん。
しかしながら、ここで俺様は師父ブルースの名言を引用したい。
『考えるな、感じるんだ…。』

大蔵貢から、映画界初の本格的明治天皇役をオファーされた時のアラカンの言葉、
『この人は元弁士、口は立ちます。話半分と受けとれば宜しい、それでも受ける気になったんは
シネマスコープで撮る!これで心が動きましたんや。』

このアラカンの言葉に、どれほどの重みがあるか、考えるが良い。
俺様の心眼には、アラカンが正真に明治天皇を演じる姿勢しか写らない。
一見、台詞棒読みな上に硬い芝居だが己れの本心を臣下に悟られまいと、
粛々とカメラの前で日露会戦に苦悩される天皇の心中を余す所なく演じきっている。
トップに立つ者の心意気を体現するアクト、ここか俺様の感動ポイントだ。
愚民よ、この事を念頭においてもう一度、映画を見直すがいい。


愚民諸君、心しておけ!