芥川龍之介の生母は彼を産んで9ヵ月後に発狂した。
だから龍之介は自分も発狂するのではないかと不安になったのも自殺の一因。
自殺の場所は自宅(滝野川田端435)の寝室の自分の床。
隣りにはふみ子夫人、3人の子供(比呂志、多加志、也寸志)が就寝。
遺書は
「第一に生かす工夫は絶対に不要、絶命後は小穴(親友の画家)君に知らせよ、
絶命前に知らせると小穴君を苦しめること、世人を騒がせる恐れがあること、
自殺と知れたらそれまでであるが、知られなければ暑気あたりの病死としてくれ」
と書かれていた。