N氏のいう文学史にあっての「歴史」が、たんなる史実の列挙とその説明ではなっく、
作品としての統一的な価値観に基づくもの、たとえば、何らかの目的論的なものとしての「歴史」、
いうなればヘーゲルの「哲学史」のようなものだとすれば、もしかしてそうなんじゃないのか?
そういう意味での、思想史ということなら、これを日本思想について初めて書いたのが丸山だといえるだろう。
とはいえ、私は、キーンの日本文学」なるものを読んだことがないので、
たんなるヤマカンでいったまで。三島の「日本文学小史」に切り口が似ているんだろうか?