トルストイ 9
>>358
なるほど、ありがとうございます。
しかし裏表紙を書いたのは20世紀人だろうに、まぎらわしい… >>356
自己解決。第2巻p.171に書いてあった Quos vult perdere dementat
(クオス・ブルト・ペルデレ・デメンタツト)
人を破滅させんとすれば、(神は)その理性を奪う
(ラテン語の格言) >>355
わかるなあ説明が難しいんだけど。
何が違うんだろうね。
スタンダールもドストエフスキーも芸術的だとは思うけど濃いんだよね。
トルストイは水のように流れる感じでの描写でしかし全把握できちゃうという、、
戦争と平和、戦争シーンで力尽きて放置してやっと再開したら人物関係が分からなくなってたなあw
やっぱり長編ロシアものは一気読みじゃないとだめだね アンナ・ミハイロヴナとロストフ家は親戚ということだけど、
具体的にどういう血縁関係なの? 特に記述は無かったように思うけど
伯爵夫人と仲が良くて子供の頃から親友だったとかあるから
夫人の実家との関係なんじゃない? やっぱり、そうか
どこかにはっきり書いてたかなって思ったけど、
そういうことはあまりトルストイの中では重要じゃないのかな
現代の小説では、親戚と書く場合はどういう関係か書くと思うけど ロシアのwikipediaに家系図まとめがあったが、やはりどのような繋がりかは明らかではないらしい。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d1/Leo_Tolstoy%27s_War_and_peace_family_tree_ILL_%28RU%29_by_shakko.jpg?uselang=ru
これによると、アンナ・ミハイロヴナの母がロストフ伯爵の母の姉妹、つまりアンナ・ミハイロヴナは伯爵のいとこに当たると推測されている。
>>364
ロストフ伯爵夫人は結婚前「ロストフ家」ではないから
それだとアンナがロストフ家と親戚という事にはならない。 ごめんなさい、「母の姉妹」ではなく「父の妹、もしくは姉」です 妻の親類も親類のうちでは??
結婚前は「ロストフ家」と親戚じゃなくても結婚したら「ロストフ家」と関わりできるよね
まあでも夫のほうとも関係あるんだね 肖像画w
ロシア語読めないけどピエールだけ分かった
伯爵のいとことは意外だなぁ
伯爵夫人のいとこと思ってた
なんか親戚だらけだから、伯爵夫人ももともと親戚かもしれないけど 都会で人民の中へなんて言ってた人と違って、
トルストイは実際に経営やってるから農民の狡さをよく知ってたし描いてもいる
だから体質的に同調できなかったんだろう 御大がロシア革命まで生きてたら面白いことになっただろうな
第1次世界大戦では妥協した社会主義者を差し置いて戦争批判をしまくったことは確実 スマホだとアンカレしか出てこないんだな
PCで見たら面白かったわ、キティとリョービンのプロポーズの場面があるのがいい 「いまやバルザックがトルストイの上に持ち上げられている。沙汰の限りだ。バルザックの作品は、いけ
すかない、不愉快な、まったくの噴飯ものである、そこでは大作品をつくりたいと願う一文学者によって
人間が裁かれている、トルストイにあっては裁くのは静謐の神であるのに。バルザックはやっとのことで
大作家の印象を与えている、トルストイにあってはすべてがごく自然におおきい、」
(プルースト評論選「文学篇」ちくま文庫より引用) トルストイは文学者の評価は最高なんだよな
ナボコフしかり
当たり前だけど >>375
同業者から褒められるって、どうなんだろう。
あいつ褒めときゃ無難だ、みたいに思われているのか。 世界最高レベルの文学者がそんな基準で褒めたりするわけないw >>378
厨二病的に、あいつらいろいろ悩むんですよ ナボコフが、口を開けばドストエフスキーの悪口ばかり言ってるのは、近親憎悪としか思えない。 そうとも限らない
いかにもな常套句を平気で使うのが我慢ならないってのはよく分かるし トルストイは、人間とはなにかということに関して私たちに別の概念をもたらす。
それは人生とは一つの道程、曲がりくねった道であり、相次ぐそれぞれの局面が異なっているばかりではなく、
しばしばそれまでの局面の全面的な否定となる旅なのだという概念である。
ミラン・クンデラ《裏切られた遺言》 それ読んで思い出した
トルストイを読み始めたのは、村上春樹が作中で言及してたからだ
作品名は忘れたけど。
クンデラも、たしか存在の耐えられない軽さの中で、
アンナカレーニナについてのすばらしい言及をしてるよね
美への欲求が、アンナを自ら死なせたという チェーホフ「『アンナ・カレーニナ』にはすべての問題がそのなかに正確に述べられているために、読者を完全に満足させるのです」
これをとてつもなく凄い事だと思うか退屈だと思うか 言葉だけでそれ以外には何も使わずに
そこにまるで生きた世界があるように見せてくれる 大概の小説は、「こう書くか」とか「そういう視点ね」とか、ある意味でこちらも
作り手側の視点で読んでしまうが、トルストイは例外。ただ、書いてあることを読
み学ぶ。それ以外何もできない。それでいい。 完璧な映画を見てる時の気分に近い
言葉だけでそれを成し遂げちゃってる イワンイリッチの死で
カイウスがどうのワーニャがこうの
って場面があるけど元ネタってなんなの?
無教養な私に教えてくださいな >>390
カイウスは単なる外国人っぽい名前、たぶん意味はない
ワーニャはイワンの愛称
<カイウス>という抽象的な他人がいずれ死ぬということは事実として容易に受け入れられるが
それがこの<自分>(ワーニャ)にも当てはまる、なんてことは考えられなかった
という意味かと >>392
なるほどそういう意味だったのか
どうもありがとう 岩波文庫版で『戦争と平和』を読ませて頂きました。
藤沼先生、ありがとうございました。 盗撮」調査を拒んだ校長、カメラを捨てた教頭
2015年02月05日 14時37分Tweet
大阪市立小学校で昨年7月、教職員用の女子更衣室で盗撮用カメラとみられる不審物が見つかったのに、男性教頭(47)が廃棄処分にしていたことがわかった。
教頭は男性校長(58)に報告したものの、「犯人捜しはしたくない」と対応を拒まれたためという。 戦争と平和を訳す人ってロシア語だけでなくフランス語も分かって訳してるの? アンナ・カレーニナと戦争と平和はどっちがおすすめですか? 完成度では「アンナ」、のりのよさでは「戦平」。ただしラストは失速する。 アンナ・カレーニナのほうが中心人物たちに焦点が絞られていて訴求力があると思う
戦争と平和は3人のメイン人物がいるものの群像劇的で登場人物や個別のエピソードが多い
個人的には戦争と平和のほうが好きだ
時代の流れと個人の生き方が切り離されずに感じられる >>400>>401
ありがとうございます
「戦争と平和」から読むことにしました
楽しみです アンナカレーニナは解説本や研究書があるから、それも読むといい。
1回目は普通に読む。
次に解説や研究を読む。
そして、2回目を読む。
新たな発見があるはず。 >>403
了解です
書店でアンナ・カレーニナもちょっと読むと文章がしなやかで惹かれました
迷いましたがやはり戦争と平和から入門します 「あんな、カレーにな」という小説が
どんな、カレーについて書かれてるのか気になって夜も寝られません レストランで出しているすばらしい洋風のカレーのレシピがある
そのとおりにカレーを作ってみたら、確かにとても美味しい
でも食べ続けているとバターライスとかがどうも胃もたれするので
食べ続けていたら胃腸をおかしくしてしまった
一方で一般家庭でオカンが作っているようなカレーがある
外部から見ると何の特徴もない見た目と味で全くつまらない
でも実は材料の切り方とか隠し味とかに多少のこだわりや妥協がある
何の変哲もなく見えるこのカレーだが、体にやさしくずっと食べていられる
やはり、いくら良く見えても、オカンのカレーが一番なのだ
だからそういう大切なものを捨てて安易に飛びついてはいけない
あんな、カレーにな 中村いいよね
明治生まれなのに今読んでもこの人は古びてない
あと50年は河出の全集でいける 中村融は白葉の娘婿だった、と思う。
河出のトル全は、白葉が翻訳したものは白葉訳が、それ以外は融訳が収められている。
よって、中村融訳は日記とか書簡とか、非主要作品。
河出の全集は『人生の道』と『文読む月日』が入っていないのが欠点。
『文読む月日』はともかくも、『人生の道』を入れなかったのは理解に苦しむ。 >>414
なんだと、そんなもんがあるのか
まだ買わなくちゃならならんのか 主要三文庫(新潮・岩波・角川)に収録されたトルストイの主要10作品を、
それぞれ誰が翻訳しているのか調べてまとめてみました。
以下、Sは新潮文庫、Iは岩波文庫、Kは角川文庫の略です。
また翻訳者名の略については、米=米川正夫、白=中村白葉、融=中村融、
久=原久一郎、卓=原卓也、藤=藤沼貴、木=木村浩、工=工藤精一郎とし、
それ以外の翻訳者はフルネームで記載しました。
大体ですが、右にゆくほど新しく発行されたものになるように並べてあります。
戦争と平和
(I米、S久、K白、S工)
アンナ・カレーニナ
(I白、S久、K米、I融、S木)
復活
(I白、K米、S久、S木、I藤)
幼年時代
(I米、S久、K漆原隆子、I藤、S卓)
少年時代
(I米、S久、K漆原隆子、I藤、S卓)
青年時代
(I米、S久、K漆原隆子、S卓)
クロイツェル・ソナタ
(I米、K白、S卓)
光あるうち光の中を歩め
(I米、S久)
イワンのばか
(I白、K米)
人生論
(I白、旧S田中純、S卓、I融、K米川和夫)
昔の主要三文庫以外は含んでいませんし、漏れなどもあるかも知れませんが、
よろしければ今後の読書にご活用ください。 >>414
>河出の全集は『人生の道』と『文読む月日』が入っていないのが欠点。
初めて知ったけれど、それは全集として問題があるでしょう。
お世話になります。
私、責任者の加茂と申します。以後、宜しくお願い致します。
http://www.apamanshop.com/membersite/27009206/images/kamo.jpg
浪速建設様の見解と致しましては、メールによる対応に関しましては
受付しないということで、当初より返信を行っていないようで、今後につい
てもメールや書面での対応は致しかねるというお答えでした。
このように現在まで6通のメールを送られたとのことですが、結果一度も
返信がないとう状況になっています。
私どものほうでも現在までのメール履歴は随時削除を致しております
ので実際に11通のメールを頂戴しているか不明なところであります。
・friends もののけ島のナキ
http://s-at-e.net/scurl/NakionMonsterIsland.html
・妖怪ウォッチ
http://s-at-e.net/scurl/Youkai-Watch.html
・崖の上のポニョ
http://s-at-e.net/scurl/Ponyo.html
・A http://s-at-e.net/scurl/ia-A.html
■http://s-at-e.net/scurl/ia-Pos.html 岩波の戦争と平和Q&Aは必要だったのかな
エピローグで散々批判されている事を平気でやってるんだが ドストスレでトルストイスレが過疎ってるって聞いて来てみたら、ほんと閑散としているな。
エピローグで散々批判されてる事って何だろう? 「戦争と平和」のエピローグって本当に必要だったんだろうか? 桁違いに酷い自演と成り済ましを長年続けている人がいるからだと思う 特定の人物を何年にも渡って叩き続ける粘着君がいるからでは?
ともあれスレ違いだな。
岩波の戦争と平和Q&Aって探して読んでみる。
トルストイスレは平和でいいな。 >岩波の戦争と平和Q&Aって探して読んでみる。
「戦争と平和Q&A」は藤沼訳(岩波文庫)の訳者解説のことですよ >>426
あ、わざわざありがとうございます。見てみます。
トルストイスレは親切な人が多くていいな。
いっそのこと、藤沼訳で「戦争と平和」を再読してみようかな。
工藤訳では読んだことあるんですけど。 ↓「トルストイ」「エピローグ」「PDF」でググったら、こんなの出てきた。
トルストイ『戦争と平和』における「崇高」の問題 中村唯史
ttp://www-h.yamagata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2014/09/nenpou8_06.pdf
「私にとって, この夏がどのようなものだったか, おわかりになりますか?ショーペン
ハウアーに対する止むことのない熱狂, 私がこれまで経験したことのないような, 精神
的な愉悦の連続でした。私は彼の全著作の抜き書きを作りましたし, よく読み, 今も読
んでいます(カントも読み終わりました)。……」
「トルストイが長編の最終的な完成に取り組んでいた時期, ショーペンハウアーに傾倒してい
たことを語るこの手紙は, しばしばこの哲学者の思想が『戦争と平和』の歴史観に影響を及ぼ
していたことを示す根拠として引用されてきた。」
長編小説の最後に、いきなり作者が歴史哲学語りだしたら、読者ビックリだよね。 物語自体は完成度高かったと思うけど…エピローグ第2部は余計かつ異質だったって気はする。
さて、そろそろ自分は2chは切り上げて本当に再読始めよう。
トルストイスレは昔から良スレだったな。 「戦争と平和」を読もう読もうと思いながら
登場人物の多さについ二の足を踏んでしまう。 重要な登場人物は割と絞れてるから大丈夫
はじめウワーとたくさん出る場面があるけどそこだけ
あとは気力の問題だね アンカレのラスト、ドストは批判したけど
あのアンナの姿ってドストの好きなホルバインのキリスト思い出した
暗黒だ >>432
レスありがとう。
今年中に読了出来るように頑張る。 >>432
河出世界文学全集 21 - 23 戦争と平和 全3冊 中村白葉訳 (グリーン版)を
注文しました。到着後じっくり取り組みます。 手塚治虫と三島由紀夫の比較論読んでて思ったけど、
トルストイって結構マチズモ的な部分があるのに思想は一貫して平和主義なんだよな
日露戦争の時もロシアが負けたニュースを新聞で読んで激怒してたけど、発言する時に決してそういう姿勢は見せなかった
自分のマッチョ性、男性性に飲まれてしまった作家と、それを自覚し克服してった作家という分類の後者 トルストイのY染色体ハプロが判明したぞ。
ノルマン公爵と同じI系だ。
ちなみに、投資家のバフェットもI。 Y染色体が判明しても特に意味はないな
遺伝には実質影響はほとんどないし
知能が影響するのはX染色体だから 幼年時代、少年時代、青年時代、を読むのであれば、
新潮と岩波、どちらの方がよいですか?
あと漢字が旧字なのは避けたいです。 トルストイ ポケットマスターピース04 (集英社文庫(海外)) 文庫 - 2016/1/20
トルストイ (著), 加賀 乙彦 (翻訳), 原 久一郎 (翻訳), 原 卓也 (翻訳), 乗松 亨平 (翻訳), 覚張 シルビア (翻訳), 中村 唯史 (翻訳)
収録内容:戦争と平和(ダイジェストと抄訳)
五月のセヴァストーポリ セルギー神父
ハジ・ムラート 舞踏会の後で ほか 芥川の「歯車」に出てきてトルストイのポリクーシカっていう短編を知った
これはほとんど知られてないのでは? トルストイ前期短編集を買った
陣中の邂逅
アリベルト
リュツェルン
三つの死
ポクリーシカ
全部知らない!
まだ俺の知らないトルストイがいたとは・・ 「カラマーゾフの兄弟」の最後の方に、トルストイの名前が出てくるね トルストイって1880年代に自殺してた可能性すらあるな 戦争と平和、複数の翻訳ありますが
何方の翻訳が読みやすいでしょうか 熊を背中に縛り付けて川に放り込むってどういうことなんだ
当時のロシアにおける熊ってのはどんなもんなんだろうね
熊狩りとやらは安中でも結構出てきたけど トルストイって作品だと長すぎるから思想を知りたいのなら『日記』『人生の道』『文読む月日』を読むのが効率いいと思ってこれらを読んでるんだけどどう?
やっぱり文学作品も読んでおくべき? 作者自身の思想と作品自体が持つ可能性がいかに別物かを知りたいなら両方読むといいよ
効率求めてる心境なら今読まなくてもいい作家な気がするが
トルストイがいかなる存在かを知りたければ戦争と平和かアンナ・カレーニナを読めばいいじゃないかな
結局ああいう作品を残したから現在までの評価があるわけだし「転向」以降の思想の萌芽はそれらにも見られる >>451
なるほどありがとう
元々ドイツ文学やキリスト教の方に興味があってトルストイはそれらから言及されることが多いから知りたいと思ったんだ
まあ脇道のつもりだったんだけど日記を読んでいくうちにトルストイ自身の偉大さや魅力にはまってきてて文学作品にも興味出てきた
まだ先になるとは思うけどいずれ読んでみたい
とりあえず今は日記と人生の道を読む ふむふむ文面から察するにアンナ・カレーニナは手元にあっていいと思う
あっという間に読めるじゃないかな >>453
たしかに持っておきたい
岩波文庫が好きだからそれで買うわ
色々ありがとう >>450
効率ってなにを指すのかわからないが
日記なんぞ読んでも無駄としか思えないが
小説が好きだからこの板に書き込んでるんじゃないのか
日記なんぞに時間かけてる暇があったら戦争と平和でも読んではどうか
ちなみに、興味がある、という理由では、キリスト教も、人生の本当のことも、本当のことなどわからないだろうな >>34
トルストイはなぜノーベル文学賞に落選したのか
http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/886cd31356d09cf1ca0ef2e465438f69
ノーベル賞が創設された1901年当時、世界最大の文豪と言えば誰もがロシアのトルストイを挙げただろう。
彼の文学作品の影響力はロシア、ヨーロッパだけでなく、遠く日本にまで及んでいた。
だから、ほとんどの人がノーベル文学賞は文句なくトルストイが受賞するものと思っていたようだ。
ところが、トルストイは落選し、フランスの某詩人が受賞したので皆が驚く結果になったのだ。
ところが、事実は全く違っていて、トルストイ自身も受賞するものとばかり思っていたようだ。
彼はそうなると信じていたのか、スウェーデン・アカデミーに宛てて、
受賞賞金は某キリスト教団体のカナダへの移住費用に充てて欲しいという手紙まで出していたのだ。
自他共にトルストイの受賞が確実だと思われていたのに、なぜ彼は受賞できなかったのか。それこそ政治的な理由があったからだ。
スウェーデン・アカデミーの見解によれば、トルストイの絶対平和主義、暴力否定論には“アナーキズム的”な傾向が強く、
ノーベル賞の趣旨に合わないというものだったらしい。
事実、トルストイは「徴兵制」を絶対に認めないロシアのドゥホボル教徒を支援していて、そのカナダ移住に手を貸そうとしていた。
ところが、当時のヨーロッパ諸国は「徴兵制」を国家の発展には不可欠のものと捉えていたため、トルストイらの思想とは真っ向から対立したようだ。
このため、誰もが確実視していたトルストイのノーベル文学賞受賞は実現しなかったというのが真相のようである。
正に政治的な理由でそうなったということだ。
ノーベル賞を受賞できなかったトルストイはその後、名作『復活』を著し、その印税でドゥホボル教徒のカナダ移住費用を賄うことになる。