実は最近も、石原は「文學界」2016年10月号に登場。精神科医の斎藤環氏と対談し、信じられない発言を連発した。
石原は、神奈川県相模原市の障がい者施設「やまゆり園」で起きた殺傷事件について、いきなりこんなことを語るのだ。
「この間の、障害者を十九人殺した相模原の事件。あれは僕、ある意味で分かるんですよ」
http://lit e-ra.com/2016/09/post-2583.html

しかも、石原はこの後、得意げにこう続けるのだ。
「昔、僕がドイツに行った時、友人がある中年の医者を紹介してくれた。
彼の父親が、ヒトラーのもとで何十万という精神病患者や同性愛者を殺す指揮をとった。
それを非常にその男は自負して、『父親はいいことをしたと思います。石原さん、これから向こう二百年の間、ドイツ民族に変質者は出ません』と言った」

実際、石原のこうした差別意識やナチス的思想はこの対談を読むだけでも、いたるところに顔をのぞかせる。
たとえば、同世代の作家・大江健三郎との思い出話をしていたときには、唐突にこんなことを言い出していた。
「大江なんかも今困ってるだろうね。ああいう不幸な子どもさんを持ったことが深層のベースメントにあって、そのトラウマが全部小説に出てるね」

また、石原はいま、大阪池田小児童殺傷事件の犯人・宅間守をテーマに小説を執筆中らしいのだが、
宅間については、逆にまったくわからないと言い出し、こう語るのだ。
「ああいう全く分からない人間っていうのは何なんですかね」
「ある有名な評論家が、幼少期のドメスティックバイオレンスの影響でああなったんだというけど、
必ずしもそれだけじゃないですね。やっぱりDNAの問題でしょうかね」
http://lit e-ra.com/2016/09/post-2583_2.html