胸中の人 石原慎太郎氏を悼む…西村賢太

石原慎太郎氏の 訃報ふほう に接し、虚脱の状態に陥っている。
私ごとき五流の私小説書きが、かような状況下にあることを語るなど痴愚の沙汰だ。実におこがましい限りの話でもある。
しかし十代の頃から愛読していた小説家の逝去は、やはり衝撃の度合が違う。これでもう、私が好んだ存命作家は 唯ただ の一人もいなくなってしまった
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20220201-OYT8T50129/