アラン・ロブ=グリエ3
実は私はいつも世界のあちこちで詩人諸君にこのことを言い、貧乏はおたがいだからお金などいらぬ、ぜひのせるだけのせてくれ、 という返事をいつも得ていたから、ロブグリエ氏もそんなふうに答えるだろうと勝手に決めていたのである。 しかし、ロブグリエ氏は雲のなかを歩む詩人ではなく、大地にしっかりと足をつけた小説家であった。 どこの国でも、ベスト・セラー作家などという幸運な、あるいは不幸な少数の例外を除けば、 文学者というものは、あまりお金に縁があるほうではないらしい。 ロブグリエ氏も有名は有名だが、出版社で働いているところを見ると、サガン嬢のようにはうまくゆかないのであろう。 いや、フランスとかアメリカとか、とにかく読書人口がかなりあって、ベスト・セラーが成立し得る国の作家は、まだしも幸福である。 「ベリー・グッド、彼はこの近くの出版社で働いている」詩人はすぐ電話をかけた。 彼がフランス語で何やらやりとりをしているあいだに、この「ロブグリエ」という名前が初耳でないような気がしてきた。 私は気がついて訊ねた。 ロブグリエ氏のつとめる出版社「レ・ゼデイション・ミニュイ」はすぐ近所だった。 えらく古い傾きかけた建物である。 ガタガタやっていたら、一人のチョビヒゲの男が三階の窓からヒョッコリ顔を出した。 それがロブグリエ氏なのであった。 彼が自分で降りて来て扉を開いてくれた。 彼の自室で話すことになった。 いかにも好人物らしい感じの四十がらみの男、それがロブグリエ氏なのであるが、たいへんなことが判明した。 彼はエイゴは何一つ話せないという。 フォークナアの原文を読めるのと、たとえば明日のお天気について会話ができるのとは、まったくべつの次元に属する。 その点で、ロブグリエ氏はまったく日本のインテリ的であった。 あんなに当惑した三十分間は、これまでの私の生涯においてない。 これは、ひょっとしたら、ロブグリエ氏にとっても同じことかもしれない。 えたいの知れない日本人が来たかと思ったら、そいつがオシとツンボに近い状態にいる。 小田実『何でも見てやろう』 2016/7/18 「回顧的な B」 http://red.ap.teacup.com/applet/adapon/201607/archive そこで思い出されてきたのが、一か月ほど前にやっと鑑賞することの可能となった一本の幻の映画と呼ばれた映像作品の存在である。 数年前に逝去されたフランスの映画監督アラン・レネによる1968年度作『ジュ・テーム、ジュ・テーム』がそれで、 この長らく日本未公開であった映像作品が遂に海外においてDVD化されたわけである。 これで僕は映画史上最も尊敬する一人であるレネ監督の映像作品群をすべて網羅することにも至った。 この物語の主人公は丁度一年前に自殺を図り、未遂に終わった。 退院のその日、科学研究グループの一員である人物(作家の故アラン=ロブ・グリエが扮している)が現れ、 彼に現在進行中の研究の被験者として協力して欲しい旨を持ち掛けてくる。彼等グループはタイム・マシーンの開発に成功したのだ。 すでに二十日鼠のモルモットを使用しての実験は完了している。 ただし戻れる過去の時間は一年前であり、その滞在期間はたった一分間限りだという。 つまり彼の傷ついた過去をやり直してはみないか、というわけだ。 「鼠に過去と現在の区別がつくのか?」と彼ははじめ反論しもするが、結果的にこの依頼を承諾することになる。 第7回文芸雑誌「海」の表紙A http://webheibon.jp/scrap-gallery/2016/08/post-8.html 7月特大号では、高橋和巳の追悼特集にページが多くとられ、 4月号は「呪われた幻視者セリーヌ」の特集に加え、塚本邦雄、中井英夫、唐十郎、入沢康夫という文芸雑誌では決して見ることのない名が並び、 2月号には本邦初訳のハンナ・アレントの「暴力論」が載り、 8月号には、アラン・レネの「映像と言語――フイヤードからロブ=グリエまで」とマンディアルグの短篇「プラトン的立体」が、ごくあたりまえのように、 特別なことをやっているという気負もなく、並んでいるという、自由さなのだ。 👀 Rock54: Caution(BBR-MD5:87f20c3c9ee883ab649a4d7f8b996d63) Shigeo Hayashi 思弁的転回派(思弁的実在論)の核が相関主義批判と数学的思考にあるといえるとして、 それは必然的に「主観vs客観」という古典的問題にも導くけれども、 ロブ=グリエらのヌーヴォーロマンや、『物の味方』のフランシス・ポンジュらによる半世紀前の文学的試みは、彼らにどう映っているのだろうか。 笹 シルビアのいる街で 久しぶりに再見 やっぱり極上の映画体験 女性の後を尾けていくうちにストラスブールの街がまるで迷宮のような様相を呈するのが面白い 街全体が青年を煙に巻いているかのようで ラストはもう、溜息が出る この感じはロブ=グリエのグラディーヴァの追尾のシーンを思わせる(あんまり覚えてないけど) またアンダーカヴァーのオープニングで流れる曲 どこかで聴いたなと思っていたが 先に観たこの映画で流れた曲だった こうゆう思わぬ符合があるので映画は面白い フェルドマンの曲を聴くと 去年、マリエンバートで のオープニングの無限回廊が喚起される 迷宮映画スリートップはもちろん砂時計 マリエンバート インランドエンパイア でしょう 2016年8月17日 nave 作家・映画監督アラン・ロブ=グリエ(1922-2008)は今日8月18日が誕生日。 ヌーヴォー・ロマンの旗手として活躍。映画『去年マリエンバートで』(61アラン・レネ監督) の脚本でも有名 http://pbs.twimg.com/media/CqJdnwbUsAAfKJO.jpg http://pbs.twimg.com/media/CqJd6M4VMAEt3Pz.jpg アラン・ロブ=グリエがアラン・レネ監督と組むに当り提示した四つの企画のうち、 レネが一番感傷的で簡素だと考えて選んだのが『去年マリエンバートで』、 そして残りのうちの一つが後にロブ=グリエ自身の監督デビュー作『不滅の女』('63)となった https://www.youtube.com/watch?v=EhB9pCSU5bo& ;feature=youtu.be アラン・ロブ=グリエ監督、ジャン=ルイ・トランティニャン主演の『ヨーロッパ横断特急』('66) 同『嘘をつく男』(68) http://pbs.twimg.com/media/CqJm5U9VMAArldj.jpg http://pbs.twimg.com/media/CqJm7lNUAAAXJXd.jpg 18 Aug 2016 篠山紀信が「蜷川実花に頼めよ」と言った仕事とは? 08月24日 http://news.goo.ne.jp/article/anannews/trend/anannews-3687.html ――それにしても、確かに篠山さんといえばヌードのイメージはありますが、なぜ今回、この空間でヌードを撮ろうと? 篠山:僕が撮りたいと思ったことを直截に表現できるのは、何も身に着けていない身体なんです。 被写体が服を着てたりメイクをしていると、そっちのイメージが先行してしまうというか。 別にヌードってことで客を呼ぼうとか、そんな気持ちはないよ? 10日間、延べ30人以上のモデルさんに来てもらって、どんどん撮影してね。 確かに体力的には大変でしたけど、撮ってるうちに、どんどん気持ちよくなってくるんだよ。 アラン・ロブ=グリエって人のフランス文学で、『快楽の館』という本があって、それがとてもおもしろいんだけども、 原題は、『ランデブーの館』っていうんです。 ――出会う、という意味に近い? 篠山:そうそうそう。原美術館という建物との出会い、モデルさんたちが毎日やってきて出会って去っていくということ、 その10日間を切り取った写真たちと、見に来てくれるお客さんとの出会い…。 この場所での出会いっていうのが、この展覧会の一番のコンセプトなんだ。 他の美術館でこの作品を見せても、なんにも意味がない。ここで見ることに、意味がある。 だから、終わったら何をするかっていうと、全部破いちゃう。 雀來豆 ビュトールが亡くなった。彼の『ポール・デルヴォーの絵の中の物語』を出して眺めている。 ヴェルヌの「地底旅行」のアクセル君を(借りてきて)語り手とした作品である。 デルヴォーの18枚の絵を基に、それと呼応する形で物語を綴っている。(合掌) http://pbs.twimg.com/media/Cqq_hwEVUAAQZjp.jpg 2016年8月24日 Mohegie(ouwan) ・・・おもしろかったのは、こじん的関心から、視覚描写と音響描写の展開ぐあい。。。 まえから、基本的にロブグリエの作品は、視覚描写を音響描写が侵食していくようなところがある、という仮説をたてているんだけど、 2013年10月23日 steward Mr. And Mrs. Alain Robbe-Grillet with Kon Ichikawa. 画質にやや難がありますが、来日したアラン・ロブグリエ夫妻と市川崑、そして通訳として同行した若き蓮實重彦。 http://pbs.twimg.com/media/B4FIW04CAAA_FA2.jpg 2014年12月5日 岸野雄一 ゆでめんの謝辞にロブグリエとマンディアルグの名が挙がっており、当時アンチロマンの先に風景論があった事から、 風街の由来と関連を松本隆氏に聞いておく事は誰かがしなくてはいけない仕事だと思う。 ところで日本におけるアンチロマンの達成は「東京戦争〜」予告編と「おそ松くん」にある。 2015年1月17日 バートルビー ビュートルとロブグリエの違いがわからない文芸評論家がいるのか...。そんなん「ウンベルト・エーコの文体練習」読めばわかるのに。 2015年3月12日 MURAMASA 「ライフェンヘルスの敗戦」はずっと実在の絵画だと勘違いしてた、ロブグリエの小説に出て来るやつ 2015年7月30日 ゆっき〜 まだ見てないロブグリエが四本もある http://pbs.twimg.com/media/CZdTvrNUUAAsaqZ.jpg 2016年1月23日 横尾忠則 20〜30代は読書の枯渇期間だったけど、三島由紀夫とヌーボーロマンのこの対極の両者のものは少しだが読んでいた。 だけど三島さんに’65年、アラン・ロブグリエに’69年に会った途端、二人の小説は全く読まなくなった。でも二人が亡くなるとまた読み始めた。 2010年4月28日 ロブグリエの反復は文体だけではなく事物の描写にも「おなじような」という言葉で視覚を反復させる。 ぼくは彼を文学として読むより、むしろ絵画として読んだ方が面白い。 2011年1月11日 クラウス・ウィボニー トーク&インタビュー http://www.ncncine.com/kwinterview.pdf -あの映画で面白いのは・・・ドゥルス・グリューンバインはウィボニーさんの書かれたナレーショ ンのテクストはロブ=グリエのような、ヌーヴォーロマンに近いと書いていて、私もそう思ったので すが、記述したものと映像化されたものの間のズレが面白いということです。 最初の場面はきわめて迅速に展開される。それはすでに何度も繰り返されたものであることが感じられる。 誰もが自分の役割をそらんじているからである。 言葉や動作がいまではしなやかに、連続的に継起し、 油の十分利いた機械仕掛の必要不可欠な部品みたいに、なんのひっかかりもなく相互に連繋する。 ――アラン・ロブ=グリエ『ニューヨーク革命計画』平岡篤頼訳 kzwmn ロブ・グリエの『反復』読んでたら拘束された14歳の少女を鞭でスパンキングする場面で 少女の性器に指を二本入れるとそれがトリガーとなって無意志的記憶が想起されてくるという 恐らく史上最低のプルーストのパロディ技法が用いられてるのを発見した http://pbs.twimg.com/media/CrWeyxPVIAA0LbL.jpg 2016年9月2日 思春期前の女の子たちとの交歓で精神の安定を取り戻させる情感乙女療法とは一体 http://pbs.twimg.com/media/CrbSvp-WEAAmdgv.jpg 80歳の老境に達したヌーヴォー・ロマンの巨匠が 14歳の少女娼婦が全裸でペドフィルの精神分析家にスパンキングされたり看護婦のコスプレしてくねくねしたりする 小説書いてるの相当に趣があるので皆さんもロブ=グリエの『反復』を読むことをおすすめします 2016年9月3日 「アラン・ロブ=グリエの小説『快楽の館』のなかに、香港のいかがわしい社交クラブで演じられるストリップ・ティーズの場面が出てくるが、 このストリップの演技者は日本人の少女で、彼女は犬に衣服を剥ぎとられるのである。」 (澁澤龍彦『少女コレクション序説』中公文庫、p.44) 白江幸司 ビオイ=カサレス『モレルの発明』を「実はヌーボーロマンの結晶はこれ」と読んでいたのは誰だったろう。 『モレルの発明』を読むと、ゲームブックっぽいなあ。ループもののノベルゲームを連想する。 まあ、私のロブ=グリエ観は「パントマイム的な場面の繰り返し」だから似たようなもんだが… 初っ端から時系列と話者の場所が飛びまくり、アステリスクで区切られた断章じみてる。 ロブ=グリエが『マリエンバート』を書く際に下敷きにしたという説が出るのもうなづける 2012年4月28日 この前100円でげっとしたのでロブ=グリエ『去年マリエンバードで』(『アンチ・ロマン集』所収)を読んでるが、 いやー、このスタイルの継承者がいるのかすごく気になるなあ。設計図みたいな書き方をしてる 2014年11月11日 『モレルの発明』を「実はヌーボーロマンの結晶はこれ」と喝破してたのは、記憶が確かならリカルドゥーだったはず。 なお、最近まともに買った小説は、ゲームブック風小説つながりでコルタサルの石蹴り遊びである。 以前集英社文庫になってたやつを多少直したバージョンの訳みたいっすね。 2016年10月9日 Masaya CHIBA 千葉雅也 次の『早稲田文学』に、アラン・ロブ=グリエ『快楽の館』の一部を僕が訳した新訳が掲載されます。 若林真氏による既存訳とは若干テイストが違うものになっています。よりスピーディーな感じにしてみました。 小説の翻訳を公にするのはこれが初めてです。ぜひご覧ください。 2016年11月26日 早稲田文学 2016年冬号 2016-12-15 特集「快楽の館 La Maison de Rendez-vous」篠山紀信、アラン・ロブ=グリエ ほか 『不滅の女』 ("L'immortelle" 1963年) 『ヨーロッパ横断特急』(Trans-Europ-Express 1966年) L'immortelle https://www.youtube.com/watch?v=EhB9pCSU5bo Trans Europ Express- Alain Robbe-Grillet (Película subtitulada) https://www.youtube.com/watch?v=BKaDAGC5z2E 「守護天使・黴・トルコの印象」(Alain Robbe-Grillet,村上香住訳) 海 1979年1月/特集ロブ=グリエ 戯れの美学 http://pbs.twimg.com/media/C1Ko5slVQAAavlV.jpg 佐々木一郎がくっついていた アラン・ロブ=グリエの Derniers jours de Corinthe が届いたので、 単語の拾い読みというか斜め読みというか縦読みというか雰囲気読み。 フーコーが、ロラン・バルトのパーティの後に、ロブ=グリエに君は性的選択を間違っている、と詰め寄ったところは発見できた。 23 Jan 2017 たなか 実家の倉庫に学生時代の父が買ったヌーヴォーロマンが大量におさめられており、お父さんありがとう、という感じである。 しかしロブ=グリエの『嫉妬』が7刷になってて、なんというか、そんなに売れてたんですね。 2017年1月28日 Alain Robbe-Grillet - The Man Who Lies [L' homme qui ment] https://www.youtube.com/watch?v=-wKptM19HV4 ところで語り手が嘘をつくというメディア操作の問題を遥かに先取りしていたロブ=グリエのテーマだが、 例えば『嘘をつく男』(1968)がドキュメンタリーのスタイルを偽装しつつオーソン・ウェルズ『審判』のパロディであり (スロヴァキアで撮られ、カフカの肖像が見られる)トランティニャン主演でボルヘスの「裏切り者と英雄のテーマ」を下敷きにしている、 ということは後の『暗殺のオペラ』『暗殺の森』のベルトルッチに着想を与えたことが80年代に論じられていなければならなかったし、 『パリはわれらのもの』というより『セリーヌとジュリーは船で行く』や「火の娘たち」シリーズ (監督が撮影3日目にパニック症候群を起こして入院し後に撮り直した『Mの物語』も入れる) のジャック・リヴェットの登場人物の身体性に伴う時間 (最新作『ランジェ公爵夫人』もまた恋人たちが互いを待つ時間をこそ撮ろうとする作品である) を被写体とするか否かの点での対比を論じられていなければならなかっただろう (というとエドゥアルド・デ・グレゴリオは凄え説が浮上してきそうだが・・・笑)。 http://www.ncncine.com/grafouncnc.html エマニュエル・リヴァ(Emmanuelle Riva, 1927年2月24日 - 2017年1月27日)はフランス出身の女優。 パリで舞台に立った後、1957年よりテレビ・映画に出演するようになる。 1959年に出演したアラン・レネ監督の『二十四時間の情事』が最もよく知られている。 1962年の映画『Thérèse Desqueyroux』(日本未公開)でヴェネツィア国際映画祭女優賞受賞。 『愛、アムール』での演技により、2013年に開催される第85回米国アカデミー賞主演女優賞に、 アカデミー主演女優賞における史上最年長(85歳)でノミネートされた。 Still, Riva wanted to set the record straight about those famous voice-overs. “Not long ago,” she recounted, “I was listening to some old interviews and I heard Alain Robbe-Grillet talking about Hiroshima… He said that Marguerite Duras had sent out cassettes of the text. I must have listened to them—and there was nothing left for me to do but mimic her. And he laughed and laughed.” “Well, I never heard these cassettes,” She attested. “It’s totally untrue. And I’m very glad to have the chance to tell you this!” With a subtle glimmer of accomplishment in her eyes, she explained, “I didn’t have to imitate. That doesn’t interest me at all. I like to create.” https://nitratediva.wordpress.com/2014/07/23/emmanuelle-riva/ ゆーま 眩暈(カネッティ 愛の完成(ムージル 覗くひと(ロブ=グリエ 1万1千の鞭 ジキル博士とハイド氏 かかとを失くして 脱走と追跡のサンバ ピンチランナー調書 クビキリサイクル フリッカー式 小説のみ。 #読んだ本が人間性に影響するらしいのであなたの人生のベスト10を教えて 2017年3月31日 Sunny Kimura/サニー木村 茨城大学図書館で、50年代のNNRFに掲載されたロブ=グリエの文章をまとめてコピー。 『覗く人』、『嫉妬』その他の小説の抜粋、『新しい小説のために』に収録された批評、 さらにピエール・ガスカール『死者の時』など、単行本未収録の書評を10本コピーできました。大漁大漁 http://pbs.twimg.com/media/DB9fAzXUIAEUGG1.jpg http://pbs.twimg.com/media/DB9fAzWUIAANTEQ.jpg http://pbs.twimg.com/media/DB9fAzVVoAAWp5T.jpg http://pbs.twimg.com/media/DB9fAzVVoAEsBBl.jpg 10 Jun 2017 以下のサイトから、1952年から1957年の5年間の間に、 『新フランス批評』の名編集者ジャン・ポーランに宛てて書いたロブ=グリエの書簡を読むことができます。 ロブ=グリエの自筆もしっかり見れます! http://pbs.twimg.com/media/DCQvWm1XkAIJ6DS.jpg http://obvil.paris-sorbonne.fr/corpus/paulhan/robbe-grillet/ 13 Jun 2017 ゆーま ロブ=グリエの小説の、描写が描写をのっとるというのは、詳しく書くと、視点移動するときに、 その視点のある周辺描写が移動した先の視点にある描写をのっとる、あるいはのっとられる感じがあるのですね。 だから、視点のみならず、その周辺描写とセットで読んでいたりするのかな、と。 渡辺直己、漱石に学べ!「焦点それじたいのサスペンス」「叙述そのもののドラマ」とあって、 ぼくがロブ=グリエなどをサスペンス小説として読んでいたのが、分析的に記されていて、うれしい。 12 Jun 2017 くんか∞ クロード・シモンって好きだけど、わかりやすく劇的で、わりと通俗的。 (読む側の心理として)ナラティブの複雑さがその通俗性を楽しむための弁解になっていはしないか、と余計なことを思ってしまう。 ついロブ=グリエと比較してしまって、そう思うだけかもしれないが…… 読者がテンションぶちあがって絶賛してしまえる、というのはどうなのか。 面白いのか面白くないのかよくわからないけど読んでしまう、でも途中で飽きる、でもまた読みたくなる、という状態がいちばん望ましいと思う。 だから(?)クロード・シモンよりロブ=グリエの方が、まあそういう比較はアホか…… 2017年10月13日 甘利類 ずっと欲しくても高すぎて買えなかった(定価4000円でたぶん絶版。Amazonで買うと1万超える) ロブ=グリエ映画研究書「難解物語映画」(中川邦彦著)がブックオフで560円で売ってるのを発見。震える。 真面目な学術書なのでマトモに読み通せないだろうけど積ん読しとくだけの価値はある。 2017年9月19日 Sunny /サニ― ロブ=グリエが小説家としてデビューする以前の活動を示す資料がないか、gallicaで漁って見た。 正直、大した資料は探せなかったけど、ロブ=グリエが1942年に国立農業技術専門学校に入学したときの席次が分かった。 132人中80番目という正直微妙な成績…。 2017年9月18日 nave アラン・ロブ=グリエ「記憶は想像力に帰属する。人間の記憶はコンピュータとは違う、想像的プロセスの一部だ」 「若い女の子たちは何の夢を見るか?ナイフと血だ」 監督作品『ヨーロッパ横断特急』('66)、『快楽の漸進的横滑り』(74)他 http://pbs.twimg.com/media/DHl-OrhUAAUyY19.jpg http://pbs.twimg.com/media/DHl-R5yUAAEWXUg.jpg http://pbs.twimg.com/media/DHl-ZQFVoAAZSpG.jpg http://pbs.twimg.com/media/DHl-dVPUIAALmlb.jpg 2017年8月19日 さっきからあちこちにクソッター張って何がしたいの? >真面目な学術書なのでマトモに読み通せないだろうけど積ん読しとくだけの価値はある。 このツイッターの書き手と同じ、集めるだけで意味があると勘違いしているのだろう それはたまに勘違いでないこともあれど、意味を作るのは自分の研鑽 迷路の中での文学の雪の描写は兵隊より、綺麗で面白い。 「殺人 MURDER!」 ●制作年:1964年●監督・製作:和田誠●撮影:古川肇郁/林政道●音楽:八木正生 ●時間:9分●公開:1964/09●配給:草月アートセンター(自主制作: https://www.youtube.com/watch?v=H4aG4V8By4E 1964年秋、草月会館ホールで行われた第1回「アニメーション・フェスティバル」で上映するため、 主催の「アニメーション三人の会」(久里洋二、柳原良平、真鍋博)から依頼されて和田誠が制作した16ミリのアニメーションで、 音楽は八木正生(1932-1991)が担当し、時間が無い中で作られたというこの作品は、 毎日映画コンクール・第3回「大藤信郎賞」を受賞しています(受賞理由では音楽も高く評価されている)。 『倫敦巴里』('77年/話の特集)に見られるパロディ精神が、この頃から横溢していたことを物語っていると共に、 作者の"映画愛"が密度濃く詰まっている感じがし、 '64年5月に日本で公開されたアラン・レネ監督の「去年マリエンバートで」('61年/仏)などがパロディ素材として使われていることに 作者の慧眼を感じます(既にヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞してはいたが)。 http://hurec.bz/mt/archives/2017/09/2582_196409_196405.html ●森卓也(映画評論家)の推すアニメーションベスト10(『大アンケートによる日本映画ベスト150』('89年/文春文庫ビジュアル版)) ○難破ス物語第一篇・猿ヶ島('30年、正岡憲三) ○くもとちゅうりっぷ('43年、正岡憲三) ○上の空博士('44年、原案・横山隆一、演出:前田一・浅野恵) ○ある街角の物語('62年、製作構成:手塚治虫、演出:山本暎一・坂本雄作) ○殺人 MURDER('64年、和田誠) ○長靴をはいた猫('69年、矢吹公郎) ○ルパン三世・カリオストロの城('79年、宮崎駿) ○うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー('84年、押井守) ○天空の城ラピュタ('86年、宮崎駿) ○となりのトトロ('88年、宮崎駿) 赤坂太輔 ロブ=グリエも『エデンその後』の時は脚本書かずに(だから若い俳優しか使えなかったらしい) 構成は十二音技法派のセリー形式を参照したって言ってたけど そういや反マルクス主義唯物論者だから時間の因果律に抵抗するって言ってたっけね(「海」1979.1の安部公房との対談) 2017年10月31日 Sunny /サニ― ジェイムソンは、まとまったアラン・ロブ=グリエ論みたいな文章はない代わりに、 ほとんどすべての論文で2、3回はロブ=グリエの名前を出してくるで、その辺どうなんじゃろ、といつも思っている。 2017年10月10日 京都芸術劇場 春秋座にてハイナー・ゲッベルス×アンサンブル・モデルンによる『Black on White』を鑑賞してきました。 柱をむき出しにした舞台と言い、その上で複数の楽器を演奏しながら動きまわるアンサンブルのパフォーマンと言い、CDの何百倍も良い! 本当に、圧倒されました。 パフォーマンス+ポストトークの後に、ゲッベルス氏ご本人を見かけたので声をかけさせていただきました。 ロブ=グリエの好きな作品は『嫉妬』、『覗く人』、『ジン』、『ニューヨーク革命計画』とのこと。 最後にミーハーにサインをいただいてしまった。 2017年10月28日 「外では雪が降っている。外では雪が降った、降っていた、外では雪が降っている。 密集した雪片が、しずかに、一様な、間断のない、垂直な落下を」>迷路のなかで ただひたすら深夜の高速道路を走り続け、ブラックホールに飲みこまれてしまいたい気分になるとも言っていた。 現代小説は単なる物語だけでなく「誰が何のために書いているのか」という問いに答えなければならない。 ロブ=グリエの「消しゴム」はひとつの回答だという。/山口果林「安部公房とわたし」 「最近150年間で周囲のものすべてが,それもかなりの速度で 進化したというのに,いったいどうして小説の書き方が不動で凝結したまま でいられるというのだろう。フローベールは1860年のヌーヴォー・ロマンを 書き ,プルースト は1910年のヌーヴォー・ロマンを書いたのだ。」「<ヌーヴ ォー・ロマン>は小説というジャンルの不断の進化 (uneevolution constante)を追求するにすぎないのである。」 Alain Robbe-Gril1et, Pour un nouveau roman (Paris: Gal1imard, 1963), 消しごむの訳者あとがきも俺の嫌いなタイプ あなたのいう進化、革命ってなんですかと聞きたくなる Entretiens complices de Alain Robbe-Grillet (Avec la contribution de), Roger-Michel Allemand (Interviewer) Editeur : Editions de l'Ecole des Hautes Etudes en Sciences Sociales (1 mars 2018) ロジェ=ミシェル・アルマン Roger-Michel Allemand, né le 11 janvier 1967 à Calais, est un éditeur scientifique et critique littéraire français. なかざわひでゆき 面白いなと思うのは、彼のようにアバンギャルドな作家性を持つ人たち、 例えばティント・ブラスやピエル・パオロ・パゾリーニ、アラン=ロブ・グリエなどもそうだと思うんですが、 みんな芸術やら反権力やらを突き詰めていくと最終的にセックスへと行き着くんですよね。 陸自八戸駐屯地内で無許可撮影し投稿か 給湯室のような場所で迷彩服を着た2人が口づけする様子などが、隠し撮りのような形で映される 219 >211 夫婦で同じ職場、更に不倫相手も同じ職場ってことか これは泥沼待った無しw 227 >219 もしかして盗撮してるの旦那じゃないの 293 >227 アンリロブグリエの嫉妬みたいだな アラン・ロブ=グリエ特集上映、「不滅の女」「囚われの美女」など未公開含む6作 https://natalie.mu/eiga/news/298332 これはうれしい マリエンバートしかみたことなかったし 迷路の中での情景は綺麗で、雪の中、兵隊が、力尽きもせず仆れて 負けていくところなんか、文学的で、新しいよなあ。 もどってきた鏡 (フィクションの楽しみ) Alain Robbe‐Grillet (原著), アラン ロブ=グリエ (著), 芳川 泰久 (翻訳) 出版社: 水声社 (2018/10/1) 反復(新装版) アラン・ロブ=グリエ (著), 平岡篤頼 (翻訳) 出版社: 白水社 (2018/11/16) 迷路のなかでを読んだけど結局、真相は何がどうなってたの? 中年の兵士だと思っていた行動は実は全部青年の兵士だったってことでいいの? >>213 『嫉妬』と『フランドルへの道』は超一流の作品というのが我が評価だ アラン・ロブ=グリエ Blu-ray BOX I(限定生産) 発売日 2019/08/31 時間: 291 分 【不滅の女】 従来の「劇映画」の概念を大きく逸脱した過激な語り口が世の驚愕と憤怒を同時に招来した、 いまだ「新しさ」に満ちたロブ=グリエの記念すべき監督デビュー作。 【ヨーロッパ横断特急】 パリからアントワープへと麻薬を運ぶ男の波乱万丈な道中を、 幾重にも折り重なったメタフィクションで構築し絶賛された2作目。 【嘘をつく男】 ボルヘスの短編「裏切り者と英雄のテーマ」を下敷きに、 ロブ=グリエが敬愛するルイジ・ビランデッロへのオマージュも込めつつ、 現実と虚構のデッドゾーンへと観るものすべてを誘う。 アラン・ロブ=グリエ Blu-ray BOX II(限定生産) 発売日 2019/09/28 時間: 368 分 【快楽の漸進的横滑り】 ルームメイト殺しの容疑で逮捕された若く美しい女・アリス。被害者はベッドに拘束され、 心臓にはハサミが突き刺さっている。体には描きかけの聖女の殉教の絵……。 本作について、「この女性は来るべき革命の希望を体現しているのだ」とロブ=グリエ自身は語る。 【エデン、その後】 とあるカフェで退廃的な遊戯や儀式に興ずる大学生の一団の前に、突如謎の男が姿を現した。 男が差し出した粉末を摂取したヴィオレットは、様々な幻覚に襲われる……。 “『不思議の国のアリス』と『O嬢の物語』の恐るべき邂逅"とも評されたアヴァンギャルド・ロマン。 【Nは骰子を振った…】 Nと呼ばれる男のナレーションが誘う迷宮の旅。危険な戯れの果てにあるものは? 「エデン、その後」を再構築した、ロブ=グリエが仕掛ける眩暈の映画。 【囚われの美女】 シュルレアリスム画家ルネ・マグリットの同名作品を含む多数の絵画をモチーフに、 幻想とめくるめく官能が交錯するロブ=グリエ日本で唯一の劇場公開作。 不滅の女 101分 休暇を利用してイスタンブールへとやってきた教師の男。 彼はそこで白い車を乗り回す、陽気ながらもどこか謎めいた若い女と出会う。 女との邂逅を繰り返すうち、男はつかみどころのないミステリアスな彼女の魅力に妄想を掻きたてられていく。 ヨーロッパ横断特急 94分 パリからアントワープへと麻薬を運ぶ男。 列車に乗りあわせた男女の語る犯罪ドラマのストーリー通りに男の麻薬運びは進行する。 物語は行きつ戻りつ、時に男と娼婦との官能的なやり取りが差し込まれながら、時間と視点の交錯した世界を構築していく。 嘘をつく男 97分 第二次大戦末期、ナチス傀儡政権下のスロバキア共和国。 戦乱に明け暮れる小さな村に突如、異邦人が現れる。 男はレジスタンスの英雄・ジャンの同志だと名乗り、村の女たちに受け入れられていく。 やがてその男は英雄・ジャンの妻や妹を誘惑し始めるが…。 エデン、その後 98分 パリの大学生たちがたむろするカフェ・エデン。 退廃的な遊戯や儀式に興じる彼らの前に謎の男が現れ、麻薬らしき粉末を差し出してきた。 それを摂取した女学生・ヴィオレットは強烈な幻覚に襲われる。それは死や性愛にまみれた未知の体験だった。 快楽の漸進的横滑り 106分 ルームメイトを殺害した罪で逮捕された若く美しい女性・アリス。 ベッドに拘束された被害者の心臓にはハサミが突き刺さり、その身体には聖女の殉教図が描きかけのまま残されていた。 弁護士や警察、宗教関係者からの詰問が続くなか、彼女は頑なな態度を貫き…。 囚われの美女 88分 地下組織で情報屋をしているヴァルテルは、ある夜、ダンスフロアで出会ったブロンド美女に目を奪われる。 だが少し目を離した隙に彼女は姿を消してしまう。その後、任務に向かう途中、先ほどの美女が倒れているのを発見。 通りすがりの屋敷に助けを求めるが…。 ジョイスで文学が終わったというのを、まだ少ししか実感できていないけど、 ヌーボーロマンみたいなのがあるというか流行るというか、 その時点で人類が終わってる感はあるかー。 じんぶん堂 2023.06.01 サイファーの名著も復刊 「書物復権2023」より紹介 人文系専門書を復刊する出版社共同プロジェクト「書物復権」が、 日本全国の協力書店や大学生協で開催されています。 第27回を迎えた2023年、白水社から復刊された今年の5冊を紹介します。 アルトゥール・ショーペンハウアー『随感録』翻訳:秋山英夫 ワイリー・サイファー『文学とテクノロジー──疎外されたヴィジョン』翻訳:野島 秀勝 解説:高山 宏 マルカム・ラウリー『火山の下』監修:斎藤 兆史 翻訳:斎藤 兆史:渡辺 暁:山崎 暁子 マルグリット・ユルスナール『火──散文詩風短篇集』翻訳:多田 智満子 アラン・ロブ=グリエ『弑逆者』翻訳:平岡篤頼 絶海の孤島では「眠る人魚の誘惑」が、工場では「王殺しの冒険」が物語られてゆく――。 ヌーヴォー・ロマンの第一人者の「原風景」を描く、幻のデビュー作。 記憶の記録LIBRARY 松本隆 | BEGINNINGS INTERVIEW 7 2018/04/01 当時、カッコよかったのは状況劇場の人達なんですよ。唐十郎や四谷シモン。佐野史郎の大先輩だよね。紅テント(状 況劇場が花園神社に設置した仮設劇場)では、唐十郎が破天荒な感じで登場して、その上を着物で女装した四谷シモン が宙乗りで飛び越える。彼らが新宿の凮月堂にいて、コーヒーを飲みながら話しているのを、高校生の頃に近くのテ ーブルから憧れの目で見ていました(笑)。紅テントも(佐藤信の)黒テントも、とにかくカッコいい人はみんな新宿に いたんです。新宿というと花園神社の真横にエイプリル・フールがハコで出演していたパニックがあって、そこから 少し新宿寄りに寺山修司の天井桟敷があった。寺山さんとは交流がなかったけれど、ちょっと憧れはあった。それと ATGの上映館(アート・シアター新宿文化)も当時新宿にあって、そこで(アラン・)ロブ=グリエの映画とかを観まくっ ていました。 read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる