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アラン・ロブ=グリエ3

0228吾輩は名無しである
垢版 |
2024/05/24(金) 08:06:58.84ID:Q8YPGaIS
ロブ=グリエ随一の傑作『嫉妬』を文庫化すればいいのにな
0229吾輩は名無しである
垢版 |
2024/06/03(月) 00:00:33.55ID:QWVfAKDH
 二人はこれまでに、小説の主題について、価値判断を下したことは一度もな
かった。逆に、まるで現実に起ったことのように、場所や、事件や、登場人物
について語りあうのだ。すなわち、二人が思い出を持っている場所(しかも、小
説の舞台はアフリカなのだ)とか、二人がそこで知り合った人々、あるいはその
噂を耳にしたことがある人々とかについて語りあっているみたいだ。
(アラン・ロブ=グリエ『嫉妬』白井浩司訳)
0230吾輩は名無しである
垢版 |
2024/06/06(木) 15:07:06.04ID:610qI4HS
>>228
私も全く同感です!ロブ=グリエの代表作であり、ヌーヴェル・ヴァーグ映画の金字塔でもある『嫉妬』は、文庫化されてより多くの人に読まれるべき作品です。
0231吾輩は名無しである
垢版 |
2024/06/19(水) 20:50:12.73ID:z+lrra7t
webちくま
第05回 アフター『決闘写真論』
中平卓馬と篠山紀信
後藤 繁雄

「すべてをあまりにも鮮明にみつめると、それは逆に、不確かなものに転じてゆく。事物
のもつ線、輪郭、そのマッスの明確さ。篠山紀信の写真の中では、特定のあれかこれかの
事物が抽出されるのではなく、すべてがその鮮明な輪郭をもって、事物とその関係がすべ
て等価のまま突き出されてくる。それはたしかにリアルである。だが、すべてがあまりに
リアルであるために、それは逆に虚構に見え始める。われわれは事物を一人一人の日常的
な価値基準という〈遠近法〉に基づいて眺め、世界を整理することによって、日々の生活
を送っている。それに対して、すべてを等価値に、同じように鮮明にみつめること、それ
はわれわれの日常的な〈遠近法〉の崩壊をもたらす結果になる」

「自分の肉体全部を、でっかい目玉にしちゃうわけですよ」「肉体が健康なら、なんでも
みえてくる」。篠山は、行ってきたばかりのシルクロードでの撮影で、2週間で5,000
枚。パリでは2週間の滞在で4×5で600枚を撮ったと話し、中平をあきれさせ、驚かせ
る。たしかに美学や理屈に縛られていてはそんなに撮れるわけはない。篠山の写真は、た
しかに「私」を超えて、事物が写った写真だ。アッジェ、エヴァンズと並べられ、篠山も
嫌な気はしなかっただろう。

 篠山の目は無私ではあっても、それは大衆が見たいと思うものの代理であり、映し鏡に
すぎない。篠山の無私は、徹頭徹尾、時代や読者のメディアとしての写真たらんとして獲
得したものなのだ。それは例えば、アンディ・ウォーホルがインタビュアーに向かって、
「何を喋ればいいか教えてよ。喋ってほしいことを喋るから」と言ったのと同じである。

 激写という言葉は、社会現象にまでなり、世界に類のない日本独特のセクシュアリズ
ム、のちの「アカルイ/クライ ハダカ」につながる裸写真、そしてさらには近作の「快
楽の館」「LOVE DOLL」「INNOCENCE 処女の館」へと、写真のさらなる「捏造」は止
むことがない。
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