服従を読んでて思ったんだがこの作者って肛門性交にこだわってる人なの?
ほかの作品を読んでないんだけれど
小説としてはそれなりに面白く読めて、ユイスマンスのカトリック転向を読み直したいと思った
フランスの教育と宗教についての「三日月と十字架」を読んでから読むとよくわかるところが大きい

実在の政治家の固有名詞をたくさん出していて彼らの7年後を書いてもいる
一番興味深かったのはカトリックへの私学助成を解禁しようとしたバイルーを首相にしたくだり
日本で読むとフランスの宗教系学校へのアンビバレントな歴史がわかりにくく、イスラム系学校ができることへの複雑さが伝わりにくかった
そもそもなんでベールつけて学校に行っただけで大問題になったかとかについての解説があっても良かったように思った
佐藤優のイスラエルの友人に仮託した他国からの評価も興味深くはあるのだけど、そのような意味での訳者解説が欲しかった