光文社古典新訳文庫15
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自分の読解力が低いのを本のせいにしてたら、いつまで経っても初心者のままだわな
『ドン・キホーテ』は諦めな >>441
これってアーサー王のArthurian empireの話だね
そもそも実在しないアーサー王の王国が大ブリテン王国って訳すべきかは問題でしょう
いちおう、アーサー王は「帝国」を建てたことになっていたんだよね
「アーサーがポスト・ローマ時代に大帝国を支配した」という記述に対し、16世紀の人文学者ポリドロ・ヴェルギリ(Polydoro Vergili)が、そのような記述はウェールズやイングランドの古物研究家によるおぞましい嘘である、と言って退けたことは有名である
ドン・キホーテはこのジェフリー以前の騎士物語の記述を文字通り信じている人なわけで、やっぱり大仰な帝国という言葉のほうがいいと思う
これ、前編最後まで読むとドンキホーテは「帝国」みたいな伝承を信じていて、周りは伝承に過ぎないって言ってるんだよね
「戯曲が架空の事実に基づいているのに、それを歴史上の事実のように騎士物語は扱う」っていうアナクロニスム批判に対してドン・キホーテが「アーサー王なんていなかったということになるがそうではない」というメタ物語論な場面
まぁ、筑摩でも新潮でも何でもあるから通読すればいいんじゃないかな ちなみに筑摩でも「大英国」であって、「大ブリテン島」という地名ではない
アーサー王と同時代のイギリスが地続きっていうドン・キホーテの発言もある
このあたりがまさに、ヘンリー7・8世あたりが「アーサー王伝説」を研究させた時代背景で、王国の正統性を保証するために調べさせたら嘘っぱちだったとわかってしまうのがセルバンテスの生きた16世紀なんだなぁ
セルバンテスはアーサー王国は信じていないけど、ドンキホーテは信じ込んでいる、という面白い場面なんですよ >>446-447
勉強になるなあ。背景を知らずに誤訳だ誤訳だ騒ぎ立てると恥をかくってことが分かった 誤訳だ誤訳だって騒ぐのがいるけど、確かに誤訳はいくつかあるだろう。
ただこういう連中は一度全部自分で翻訳してみたらいい。 ドンキホーテの関心が高まったので、とりあえず入門書を買うことにしたわ >>449
分かるわ〜
Amazonのレビューとかで鬼の首取ったように誤訳って騒いでるのいるけど
読み違えても大したことないようなもんばっかよねw 光文社古典新訳文庫の表紙の絵は下手だと思う
芸術的下手さではなく、ただ単に下手だと思う ライ麦畑でつかまえての表紙の絵みたいに、何だこりゃと思って手に取る効果があるかも
って書こうとしたけど、あれピカソだったんだな。しかもあの文庫シリーズには全部載ってるとか ペストの新訳をたのみます
新潮のが読むに耐えなかった ディケンズ 骨董屋
ドストエフスキー ステパンチコヴォ村とその住人
スタンダール パルムの僧院
フローベール サランボー プヴァールとペキュシェ
トーマス・マン ブッデンブローク家の人びと 魔の山 ファウスト博士
フォークナー サートリス 野生の棕櫚
この辺の新訳出たら必ず買うわ 光文社古典シリーズで大枠掴む→岩波ハヤカワ等でより深くが定石だわ 20年くらい前に光文社が古典の新薬の文庫を出すと聞いて
すごく話題になってたけど
もう30年後には老舗になってるのかな
時が経つってすごいね >>460
たまにそうでない、高齢の訳者がやりたい放題やっているのがまじっていて嬉しい
渡辺守章のロレンザッチョ(ミュッセ)は非常によかった
飯野友幸のホイットマンやメルヴィルもよい
谷川道子さんが健康ならイェリネクとは言わないからハイナー・ミュラーをリストに加えて欲しい >>463
当たり前だよ。初訳文庫ではなく、新訳文庫。 カルメンの新訳が無いのが意外
岩波の杉訳・新潮の堀口訳はもちろんの事工藤庸子の新訳ももう二十年経ってるし誰かやればいいのに
オペラファンは一定数買うだろうし このレーベルって、もとから原文に忠実に訳す気ないよね? >>473
フローベールの感情教育
少し高いけど岩波やちくまよりこっち買った方がいい
新潮のボヴァリー新訳微妙だったからこっちでもやってくれないかな ポール・ド・コックの翻訳をリクエストしたことがあるけど
いまだに検討すらされていないらしいな 弱小出版社が既に出てる訳出しても勝てないんだからさ、未翻訳の本で売りだそうとか思わないの? 新潮の『ボヴァリー夫人』の新訳最高じゃん!
訳語も正確だし。 ナルニア国物語買うか迷うわ
35でも楽しめるかね? ルソーの「新エロイーズ」に興味あるのだが、フランス革命に最も影響のあった本だと聞く。
岩波文庫が絶版になってて、市販されてる訳本がないので、光文社古典新訳文庫でどうか? 椿姫って、この前ここから出てなかったっけ?
なんでまた再訳するん
光文社古典新新訳文庫やんか。 メルヴィルの『ピエール』と『コンフィデンスマン』を新訳したらよろし プルースト出るの遅すぎないか?8年経っても半分いかないって終わらせる気あるの? プルーストの原文の難しさ知ってんの?
あれ訳すのはこれくらいの時間掛かるよ
工場じゃないんだし、気長に待て
ちなみに岩波文庫の吉川一義訳の出るペースが早いのは、刊行開始時点で半分以上翻訳が終わってたから
刊行が翻訳の作業に追いついてからはずいぶんペースが落ちてるでしょ 翻訳してるのも人間で、限界があるってことを忘れてる人が多いよね
基本的には孤独で、一人でしかできない作業だからな 校正とかの資格の方が、公認系とか税理士より稼げるでしょう。 >>493
誤訳のチェック機能がない(?)のは問題だよね
しかも駒井編集長が誤訳は些細な問題とか言ったのも印象悪い
よく知らないけど、プルーストも誤訳が指摘されているの? まぁ、野崎や亀山なら分かるけど高遠ならかなり正確なんじゃない? 翻訳の段階でミスするのは仕方ないけど、そもそも日本語がおかしい箇所が散在してるからな アン・ブロンテ「ワイルドフェル屋敷の人々」「アグネス・グレイ」
シャーロット・ブロンテ「ヴィレット」「シャーリー」みたいに、
今じゃ一般に入手しにくい作品を出してくくれ。 アグネス・グレイは集英社文庫の「ブロンテ姉妹」に全訳で読めるようになったばかり >>501
おお、ありがとう。エミリーの詩も入ってるのか、いいね。
でも、もう1つ収録されてるのが「ジェーン・エア(抄)」ってなんだよ。
一部分だけ切り取って訳す意味あるのか。 岩波と比べるとよく分かるけど、意訳の域を越えすぎてる 椿姫についてはは西永が2015年6月角川文庫で出し直した理由は何なのかがポイントかと
追い出されたのか自主的に出て行ったのか 出し直しは椿姫が初めてじゃなくて自由論も別の訳者で出し直されている 『椿姫』西永訳と永田訳どっちも買ってみた西永訳は880円くらいなのに永田訳は1100円って... 角川文庫の西永訳を持ってるので付記をup(あとで消すかも)
https://i.imgur.com/TkMvmBB.jpg
絶版だったので、おそらくは訳者から角川に持ちかけた?ということのようだ
かなり改稿してるらしい
で、袖にされた古典新訳文庫もまた出した、ということだろう
「自由論」はどうして出し直されたのだろう 小デュマより大デュマの新訳が見たい
モンテクリスト伯は岩波の1950年代のが今も主流 岩波のモンテは誤訳もあるからねぇ。
腕を撃ちぬいたと訳すところを喉を撃ちぬいたとかいうトンデモ訳になっている箇所も。 岩波はなぜモンテを新訳で出さないのか
山内家に遠慮しているのかな >>521
古い訳の中では比較的名訳だからでしょ
「なんで」とか言われてもなあ
新訳が読みたけりゃ大矢訳が出てるんだからそれ読めばいいでしょ 俺は集英社の世界文学全集の訳で読む
でも一番普及する文庫本の訳が古めかしい日本語というのはまずい
だいたい山内訳が名訳とは思わん
チボー家も良くなかった 吾輩も「モンテ・クリスト伯」の新訳希望
岩波はワイド版で読んだけどやはり日本語がイマイチ古い 古めかしいから名訳じゃないというのも素人くせえなオイ ディケンズ「クリスマス・キャロル」の翻訳も
スクルージがお爺さんだったから
あんな文体になったのではないかと思われ
主人公や登場人物によって文体が変わると思えば納得がいく
子供向け(岩波少年文庫など)なら分かりやすくするためにお構いなしだけどな >>519
光文社古典新訳文庫のポリシーを貫くと一冊何ページで何冊になるのか…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」でさえ600ページ程度×4冊ちょっと×訳者解説で5冊という苦行だぞ >>526
古めかしいから名訳ではないとは言っていない
名訳でないという意味は読んで達意でリズムのある日本語ではないということだ
山内の『チボー家の人々』はこれ以外翻訳がないから我慢して完読したが、
古めかしくはないものの、あまり気分が良くなる日本語ではなかった なるほど、確かにそう読めるからこちらが悪かった
しかしチボー家の人々ってそこまで読みにくかったかなあ
まあ贅沢言ったらキリがないんでないの
基本的に翻訳は新しい方が良いことの方が多いしアップデートされるべきだと思うが、
旧訳を声高に非難して新訳は出ないのかと騒ぎ立てるのはあんまり上品ではないなあとは思った
まあ、出ない理由の大きなところは、長編は出しづらいから出しても売れるとは限らないし、翻訳者もやりたがらないってとこだろ
それを騒いだところで仕方ないから、ご要望フォームから要望を送ればいいんじゃないのかな 岩波は大長編の新訳を結構出している
今も『失われた時を求めて』が未完刊行中だし、
『風と共に去りぬ』や『荒涼館』も出した
大長編が売れないというのは理由にならない
翻訳家の事情かなと思う
やりたいという人がいないとか >>519
そういえば大デュマだと「三銃士」も有名だよな
ガリバー旅行記やファーブル昆虫記、レ・ミゼラブル、ノートルダム=ド・パリ
ホメロスのオデュッセイア物語、イーリアス物語、グリム童話集、アンデルセン童話集…
シェイクスピアも有名どころは全て出たか?シェイクスピアを絶賛したゲーテの会話を記した「ゲーテとの対話」は?
三国志に西遊記は?阿Q正伝だけじゃ物足りないぞ
分かりやすく、かつ名訳にするってなると翻訳者の頭数だけでも足りないぞ
翻訳者過労死させる気か?
大長編が売れないとかじゃなくて中学生くらいから文庫に慣れ親しんで欲しいというコンセプトなら岩波少年文庫のレパートリーの大半を翻訳する必要がある
大長編ばかりに注力できないぞ >>533
グリム童話集上・下またはアンデルセン童話集上・中・下なら全部合わせて千円オーバー
しかも西遊記や三国志、三銃士は子供に不適切な内容を端折っている(岩波少年文庫)
通常の文庫なら全部入っている
子供は買えない ではなく子供でも読めるようにして語彙力向上から古典文学の教養によって精神的な研鑽を積むまで読ませるという意義なら
大判でザルの少年文庫より小型で全部入っている通常の文庫を中学生から読めれば良いという思惑がある
ここなら光文社古典新訳文庫が詳細な解説付きで読解力の低い読者を引き寄せて高い精神レベルの人間を育成しようという目的が正当化される
小学生なら岩波少年文庫で全て読めればベストだけどあいにく翻訳が古かったりする
(星の王子さま:「けんのん」、グリム童話集orアンデルセン童話集:「マフ」という表現や単語が今の子供に分かるはずがない
本来なら全て改訳する必要があるが昔読者だった大人が嫌がっているのかなかなか改訳しない)
そこに目をつけたのが光文社古典新訳文庫ということになる
そうでもしないと大人になる前に「昔の子供が読んでいた『いかにも古典』な書籍」が軽んじられる >>531
売れる大長編と売れない大長編があるだろうが
荒涼館も風と共に去りぬもモンテクリスト伯ほど長くないぞ
ほんとこまごまとケチつけるやつが多すぎ
自分で訳せ原書で読めとまでは言わないが、岩波書店の社員も翻訳者も人間なんだぞ モンテ・クリスト伯の新訳を出してほしい ←わかる。まあ新訳は出てるけどな
岩波はなぜモンテを新訳で出さないのか。山内家に遠慮しているのかな ←マジキチ 岩波文庫でなくてもいいから、モンテ新訳を文庫でほしい人は多い >>537
岩波は紙代ケチるために文字を小さくするので光文社か新潮社に出して欲しい。 古典新訳文庫の良いところ
⚫見易い
⚫平易な文体
⚫カバーの質と紙質の良さ
古典新訳文庫の悪いところ
⚫誤訳&悪訳
⚫平易な分失われる重み
⚫高い ジャンクリは今度ドラマ化されるからその時に評判がいい新庄嘉章訳の復刊とか新訳が出る事を期待したい
個人的にはジャン・クリストフを新訳して欲しいが今これやりたい仏文学者がいるのかが問題
やっぱバルザックーフローベーループルーストのラインに集中しちゃうからな >>540
ごめん最初のジャンクリはモンクリの間違い
無理に略さなければ良かった >>540
あとランボー、マラルメの研究者も多い
大衆文学などこっぱずかしくてやってられんのかも 光文社古典新訳文庫に限った事じゃないんだけど
日本の古典文学や近代文学が世界の文学に優っていると思えないのが悲しい
「利用されている」と馬鹿にされていてもいいからノーベル文学賞を毎年乱獲していれば良かったのに…
現代文学の質が低すぎる気がするんだよ
ラノベや携帯文学が一般化してからもっと感じた 光文社古典新訳文庫に限った事じゃないんだけど
日本の古典文学や近代文学が世界の文学に優っていると思えないのが悲しい
「利用されている」と馬鹿にされていてもいいからノーベル文学賞を毎年乱獲していれば良かったのに…
現代文学の質が低すぎる気がするんだよ
ラノベや携帯文学が一般化してからもっと感じた ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています