安部公房COMPLETE WORKS 018 [転載禁止]©2ch.net
【作家紹介】安部公房(1924〜1993)
東京生れ。東大医学部卒。1951(昭和26)年、「壁」で芥川賞受賞。
'62年発表の『砂の女』が読売文学賞受賞、フランスの最優秀外国文学賞を受けた他、
戯曲「友達」の谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』の読売文学賞等、受賞多数。
'73年より演劇集団「安部公房スタジオ」結成、独自の演劇活動を展開。
'77年には米国科学技術アカデミー名誉会員に推され、海外での評価も極めて高く、
急逝が惜しまれる。 (参考・新潮文庫カバー裏)
【総本山】
http://www.shinchosha.co.jp/zenshu/abe_kobo/
前スレ:
安部公房COMPLETE WORKS 017
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/book/1356196352/ 砂の女の主人公も妻のいる家や職場とか元の日常に戻りたいというわけでも
なくなったんだよな 燃えつきた地図読んだんだけど居酒屋のシーンで
卓上に色々な小型の自販機があるんだけど
特に湯豆腐の販売機というのが気になった
当時そんなものがあったのかと >>756
買うことは買うだろう。ただ読めないだけの話で
なかには全集を揃える輩も居たりしてw 今まで全く読書家じゃなかったんだけど、鳥居みゆきさんの「余った傘はありません」を読破したら、読書が楽しくなって、
前買ってあった箱男をさっき読破をしたら、めちゃ前衛的で変態的で安部公房の虜になった
武満徹さんとかは前から好きだったけど。 そうなんですね!確かに鳥居さんの小説も箱男に通ずるものがありましたね。
お笑いはあんまみないのですけど、鳥居さんは好きですね。
次は壁か砂の女にチャレンジします! 安部公房レトリック辞典お持ちの方、内容がどんなものか教えてもらえませんか?中々見当たらず、通販で思い切って買ってしまおうか思案中です。 >>762
【読破】の意味 難解な書物や大部の書物を終わりまで読み通すこと。 砂の女だけどあの空間では当然風呂なんて入れないんだよな… 1 ばーど ★
2019/02/24(日) 09:16:05.27 ID:6P9BlcaO9
文化勲章を受章した日本文学の研究者で、東日本大震災をきっかけに日本国籍を取得したことでも知られるドナルド・キーンさんが、けさ、心不全のため、東京都内の病院で亡くなりました。96歳でした。
2019年2月24日 9時04分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190224/k10011826221000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190224/K10011826221_1902240907_1902240908_01_02.jpg
【訃報】日本文学研究者 ドナルド・キーン氏 都内の病院で死去 96歳 中2のとき、英語の授業で先生がSに「昼飯は英語で何というか?」と聞いてきた。
先生は多分「ランチ」と答えさせたかったのだろうが、Sには分からないようだった。
先生は「お前がいつも食ってるヤツや。それを英語っぽく言うてみい」とヒントを出してくれた。
十数秒後、Sの口から「ヴェントゥー(弁当)」という誰も予想しなかった言葉が発射された すみません。安部公房さんを最近好きになった者です。
この人の作品で恋愛小説ってあるりますか? >>772
おもしろい発想するねえ。
強いていえば、『砂の女』かなあ。
『他人の顔』は夫婦愛の小説といえなくはない。 >>772
セクシャリティを前景にしてるってくらいの意味で、箱男とタイトル忘れたけど風呂で人魚飼う短編しか浮かばないw
安部作品の女性って、主人公を発狂ENDに持ってくためのギミックな気がするんだけど 「R62号の発明」だって恋愛がらみと言えなくもないよ >>777
たしかに恋愛絡みの復讐劇として解釈できるけど、それだと射程狭過ぎないか。 密会なんかはドロッドロの冥府系前衛エロス文学だけど、恋愛というと違うもんな そういえば「方舟さくら丸」も女をめぐる闘争のようなところがあるよ
安部公房作品の登場人物には女に対する執着が強いな レベ帝。宰相帝相ってわけでもっと版刷れよ。
元容妃姫?かだれかじゃないか? >>783
>尻叩きというより尻撫でだよね
師匠である石川淳はファックシーンを書いても割とカラッとしているけど
弟子の安部公房の場合は下手するとストーカーや変質者の目線で見ているでしょう?
非モテ男が意中の女性を電柱の陰からねっとりとした視線で見ていて
その女性がモテ男にかっさらわれて玩具にされてしまうところまで
指をくわえて見ているだけとか
そういう惨めさやと同時に執着から生じるであろう性欲の強さが感じられる
安部の小説でリアリティーのある数少ない部分だとおもうけどね
山口果林の暴露本を読んで
やっぱりそうだったか!と思ったよ
逆に吉行淳之介はそれほど女性(正しくは女体)に執着は無いね
性関係を通してヒューマニティーが解体されていく過程をきちんと書いている >>786
>>786
だよな。たぶん世代のリアリティーの差もあると思うけど安部は、石川や吉行と本当に好対象の性の在り方を書いてると思う。
むしろ面白いのは石原との違いで、安部はキャリア通して単なる非モテの心象を生々しく書けてるんだよな。山口果林のあれとか、安部の肉声動画見ると、安部が至って普通のおっさんだから、かえって不思議だわ。 「闖入者」って民主主義という価値観を押しつけるアンチテーゼだとネット右翼あたりが解釈してたけど、
安部の親友だったキーンさんは「民主主義を茶化してる」と評価してなかったな。 民主主義というか原理なき「友愛」の思想の行き着く先であって
キチンとした民主主義は個人の自立と尊厳が倫理基盤として据えられていて
その上での連帯と相互扶助が説かれているので
あの話から民主主義自体が批判されるのは間違い(倫理性の根拠の問題もありますが)
逆に日本における民主主義理解はその程度のものなんだろうけどね
そういう意味では倫理的批判が含まれているのかも知れない >>797
「友達」含めて現在安部作品の翻訳者でもあるキーンさんが言うんだから、それはそれで興味深いね。
巻末の解説では彼は作品に小難しい解釈は必要ないと書いてたね。「読み物」として純粋に楽しんでほしいとね。 安部公房の書く女の取りあいは
農村から都市部へ出る時代も相まって
頭脳労働者の甲斐性へのメタファーになってるよな
箱男が民主主義における匿名性の極限状態を描いてて
ネット社会どうたらと褒める人はいるしそれはそれでシステム論だから有効なんだけど
見られる客体としての看護婦のインスタグラム性を語る人の少なさが不思議だった
性的アピール(いまや男女は関係ない)と依存的な自己承認欲求で生物学的に見て簡単に片づくからだろうか?
そんな風に今の時代と照らし合わせて砂の女について考えると楽しいね
寓話創作における生物学的な観察眼と関数のように代入可能な出来事の抽出の視点で
あの作品について考えると、理想が生活の論理に駆逐されるどころかそれを内包した
人間のアルゴリズムに肉薄してると思う
メタファーを描くのではなく、メタファーで代入可能な人間の「同一性」を追求してて
晩年はそれを放棄してるように見える
ちなみに、砂の女の「これでいいんだ」から告発成分を抜いて
女の帰郷でやったのがおもひでぽろぽろだと思うw >>800
そう考えると
何故民主制下のギリシャにおける悲劇は王族ものなのかに言及したり
年をとるとニヒリストになって人間が一種類に見えるなんて発言したり
医者には医者の泥棒には泥棒の指5本分の想像力があるとか
歴史のプランク定数だとか、縄張り意識の延長としての国家を分子生物学者に語りかけたりといった
過去の主張に筋が通るんだよな
普遍文法に興味を持つのは当たり前だからこそ
かえって、交流の産物であるピジンに可能性を見いだしてた優しさが沁みるね >>802
続きって意味だよ
短文の状況説明でほのめかして
後はご勝手と匿名の出る杭精神も中途半端とか糞だね君
まだ反論の方がましだよ とあるインタビューで好きな音楽にピンク・フロイドの他にセロニアス・モンクを
あげていたような >>805
エコーズが好きと言っていたね。少年期に住んでた満州の砂漠を思い出すとか
あとピンクフロイドの狂気収録の「走り回って」で空港を患者乗せてはしりまわるベッドのPVは
カンガルーノートの走る生命維持装置付きのベッドを思わせる ずいぶん昔に福島正実のSF入門みたいな本で
人間そっくりを紹介していた
それが安部公房との出会いなんだけど
この福島正実の本が見つけられない >>808
筒井康隆編のSF教室
伊藤典夫と豊田有恒も書いてる
今は筒井康隆コレクションの1に入ってる >>809
大感謝です。長年探していました。
今アマゾンで確保しました >>810
お役に立てて何よりです
小学生の頃にあの熱気あふれる紹介文を読んですぐに人間そっくり買って読みました
再読したら印象教えてくださいね >>811
読みました!
この挿絵覚えています。本当に人間そっくりを
読んでもらいたいという熱い気持ちが伝わってきます
いま息子が小5なので、そろそろ薦めたいですね
これを読んでエスパイも明日泥棒も読みました
ただ人間そっくりは図書館で読んだのでこれから購入するつもりです >>812
田中一郎がどうかしたのか?
単なるセールスマンだろ。
脚本家は、疲れてたんだよ。 他人の顔、高校ん時に読んだわ、
何十年かぶりに読み直してみっかな?
そんな香具師も少なくあるまい?
違った読み方ができそうだよな?
読書って、自分の人生に絡めながらするもんだからな? 安部公房の「闖入者」の粗筋を読むと、単なる異化効果を強調した
だけの作品という気がするが。
花田と安部が分かれて行ったのも、花田が異化効果に見切りをつけ
たからと思う。 安部公房の小説は日本人によるドストエフスキーの批評としては最上のものですね、下手にキリスト教に寄り添ったりしないしあと皆馬鹿ばっかりですからね。しかし現代人の分裂ぶり狂いっぷりはもはやあらゆる文学を超えてきてしまっているかもしれない。 箱男の覗き窓をスマホに置き換えたら今風の読み解きが出来るかもしれない 安部公房の作品が電子書籍化されたら直ちに全作品買います 三浦綾子記念館の館長さんが担当の国語受けてたんだけど、
たしか「友人の安部公房が〜」って話してたはずだけどまじかね。
三浦〜と聞きまちがえたかな
館長さん亡くなった時新聞にどーんとのってておったまげたし信憑性はある 最近写真に興味持って色々調べてたんだけど、ああそういえば安部公房も写真撮ってたな、と思い出し彼の写真についての考え方読むとものすごくしっくりきて
小説好きだと写真の好みも似通ってくるんだなと。 安部公房の作品が電子書籍化されたら直ちに全作品買います つぎ何を再読しようかな。ハードカバーは高いから図書館で読もう。文庫は他人の顔と水中なんとかかんとかってのをBOOK・OFFで買います >>827
青木やっちゃんは三島よりも大江よりも、安部が日本一だと思うか? そうなると三位一体かと。一位が阿部 二位が大江 三位が三島
まあ三島由紀夫はほぼ読んでません。 開高健、北杜夫、星新一の三位一体のがほがらかでいいなw悪夢見ちゃったよ再読して初日に 第四間なんとか、はゴダ―ルのアルファビルじゃね?また買うか 大森望さんの日本sf作家のコンピレーション買ってそのなかにこのスレで引き合いに出された円城さんの作品読みましたが難しい漢字やわからない言葉だらけでした( ノД`)… 新潮文庫の短編集を最近買ったが、背表紙の色が
以前の水色から銀色に変わってた
本棚に並べると統一感がなくなるから、色の変更はやめてほしい
カバーデザインの変更は構わないけど 銀色のほうがすこですな
あの冷たい無機的な感じが全集に近い雰囲気 古本屋でちょいちょい単行本買うけど結局読むのは文庫の方 数十年前、高校の課題図書に指定されたので、新潮文庫の『石の眼』を買った
結局、この小説は読まないまま、今に至る
くだんの文庫本はどこかにいってしまったし、絶版で新本も入手不可だ
内容は永遠に知らないままになりそうだ 「燃えつきた地図」の後ですね
果林とやったのは
しばらく書けなかったほど、絞り取られたみたいです >>842
果林と知り合う頃から、安部ちゃんは、書くのが苦しかったらしい。
若い頃と違って、もう想像力が枯渇してたんだろうな。 三島や川端と比べると、安部は落ちる
代表作ですら、面白いと思ったことはなかった
まあ、基本、人間が描けていない 緑色のストッキング
kindleでもいいからしてくれ
戯曲好きなんだ >>844
代表作「砂の女」に出てくる主人公のパーソナリティーは
安部そのものだよ
川端も三島も、谷崎「異端者の悲しみ」でさえも
どの私小説作家ですらも
あそこまで自己を剝き出しに曝したことはない 純文スレ安部待望論が出るくらい、才能の枯渇が顕著
既存の作家に期待できないし、新人から安倍の再来が出現……するわけない