一羽の赤い鳥を飼っていた。 その赤は、こちらが不安に思うほど、鮮やかで目に眩しかった。赤い鳥はカゴの中でエサを食べ、水をすくい、飛ぶ代わりに跳ねるように動いた。幼い僕の手のひらでも、力を入れて握れば潰れてしまうと思えるほど、その鳥は細く、小さかった。