>>26

眉をひそめ八重歯を唾液で光らせた光一は喋る喋る、五臓六腑に沁みる、
目をギュッとつぶって「もっと言って」とお願いしたら、光一はひるんで口をつぐんだ。



太宰の影響は強いと思うけど、ここまでリズム感ある文体は当時は他に舞城くらいか

芥川賞受賞後の「夢をあたえる」では、この文体の良さが全く無くなっててガッカリしたな
母親の言いなりになってきた売れっ子アイドルが騙されてハメ撮り流出して芸能人としては完全終了するが、それでやっと自我に目覚めるみたいな物語自体は良かったんで
文体で魅せて欲しかった
評論家と編集者に潰された感じだな