解説 - OPERATION: MINDCRIME

1988年5月3日、EMIよりリリースされた3rdアルバム。
レーガン政権下の当時、極度に保守化した社会への幻滅と洗脳によってアンダーグラウンドの反権力組織で腐敗した指導者の暗殺者となった麻薬中毒者Nikki(ニッキー)の物語を奏でるこのロック・オペラ的なコンセプトアルバムは商業的にも大ヒットとなった。
現在でもコンセプトアルバムの金字塔的存在で、ヘヴィメタル史上屈指の名盤とされ日本でも高い人気を誇る。日本のHM/HR専門誌「BURRN!」において、1988年の人気投票アルバム部門1位を獲得。
Kerrang!誌は1989年1月、「100 Greatest Heavy Metal Albums of All Time」でNo.34に本作を選出している。


ストーリー
貧しい青年Nikkiは嘘と虚構に塗り固められた社会に嫌気が差し、革命家Dr. Xの組織を訪れる。彼は組織の兵隊である暗殺者になるための洗脳と手術を受け、麻薬を報酬として受け取りながら冷酷に任務を遂行する毎日を送っていた。
そんなある日、Nikkiは組織にいたSister Maryと出会い、彼女と恋に落ちたことで人間らしい感情に目覚め始め、自分の所属する組織の在り方に疑問を持つようになる。
やがてNikkiの変化を問題視した組織は、Maryを殺すことを彼に命令。それを受け入れることが出来ないNikkiは組織を脱退しようとするが許されず、捕えられて麻薬漬けにされてしまう。
苦悩するNikki、そしてMaryの運命や如何に?