芥川龍之介part16 [無断転載禁止]©2ch.net
谷崎潤一郎とか小島政二郎とか、探せばけっこういろんな人が悪口を言っている
なんつうか、「あったかくない」みたいな文脈? もういろんな本読みすぎで人間の行動パターンも分かり切っちゃってたような部分がある
それで相対した人間をはじめから「ああこいつは〇〇の××なタイプだな」って分別してるような
嘱託教員時代にも追悼文頼まれて「その人の人物像はどんなです」って人となりを聞いてからすぐさま論語の引用みたいな文思いついて
現場で自分が草した文を名調子で読み上げる同僚にほくそ笑んだり聞いた遺族がしくしく泣いてるのをチラ見していったん悦に入るところなんか
人によってはかなり嫌な奴だと思うだろう(ただしその満足の直後みんなを侮辱してただけだと激しく後悔し出すんだけど) 或る阿呆の一生、読むと、
芥川、論陣はられるかなんかして、
殺されたんだな、みたいに思ってしまう。 30代の若さで病気だらけになって生きるのがつらくなり、
うつ病になって衝動的に自殺したのだ 地獄変とか読んだら、あれは、昔の絵仏師良秀を変えたんだとわかるだろ。
絵仏師良秀は、火事の現場だったかな、ヤバいの見て絵の題材にしろって話だろ。
地獄変は絵描きがそういうヤバイ感じにやって、最後はその絵描きが不幸になる。
芥川はそういう和朝の呪いを変えていったから、トップの人たちに嫌がられたんだよ。絶対。 >>428
小説家になろう!に載せてる奴だろ?
知ってる 松本清張も芥川には割と批判的だったな
まあ「社会派」の人には個人主義が許せない部分もあっただろう いろんな文豪がいるなかで芥川は?だったけど、
なんだかんだ正統派の小説家としては貴重な存在だったんだなと最近思い出した 大江健三郎が芥川賞とったときの大岡昇平の選評をだいぶまえにネットで読んだ
大江の作品のような怖い感じのが、芥川龍之介の名を冠する賞にふさわしい、みたいにあって
ああいうので、芥川龍之介の印象操作みたいなのをするんだろう
近頃、芥川のデビュー作の「老年」を読んだけど、良い感じだった デビュー作じゃなかったです
処女作と書いてありました
怖い感じじゃなくて、いい感じですよ
「ひょっとこ」と対になってるのかな 老年とひょっとこはともに江戸の街並みが見えるような作品だね 芥川さんって、一部の出版社とその周辺が、
みずからの商業主義のために、
たてまつり、信奉しているフリをしているだけのことでは
芥川賞があるほとだから
そして自殺した悲劇の主人公として延々語り継ぐことができる
しかし現代に至っては、戯作ものをのぞいて、
短編や私小説しか書けなかった
神経質な作家としてのイメージしかない
小説家が神経質なのは仕方ないが、
ある意味物書きはもっと図太く生きないと
若くして自殺、というのは、人生における負け犬です むしろ死を勝ち取ったといえば勝ち組かね
俺らは死に脅え生きながらえてる負け組と 芥川の場合、勝ち取ったとかそんな感じではまったくない
苦悩や困窮や絶望の果てに死しかなくなった感じ
最後まで踠き苦しんでなんとか生きようと必死だった様子は芥川の作品を読んでもわかるし
周りの友人知人などの芥川についての話でもわかるでしょ >>441
芥川の才能がわからないなら、文学もわからないということ
読む事自体向かないから、やめたらいい 名前を未来永劫残せる人物になった時点で芥川龍之介は小説家としては大いに大勝利なんだけどね。
生活者としてなら負けってのは認めないこともない。 芥川の尊敬した志賀直哉とかは長生きして文学の神様とか言われたけど
それがかえって今では俗っぽいイメージになっている
逆にそういう意味で芥川は、清濁併せ吞むことのできない面があったというか
文学で人を傷つけたくなかったのだろうと思う 芥川とか大江とかの怖い薄気味悪い雰囲気が好きなんだけど、他にもおすすめの作家っている? 太宰は暗いより寧ろめちゃくちゃ陽気で明るい
騙されたらいかんぞ あれは陽気で明るいというよりいい歳こいてテヘペロしててクソ寒いし胸糞なだけ 太宰って世の中に対して斜めに構えた甘ったれだと前田日明が言ってた
前田がどんな人物かはさておいてもその通りだとは思う 人間はそう単純じゃないだろ
心中相手殺してるんだぜ
その時入院してた写真見たら
少なくとも彼の真面目さは信用できる あそこに令和5年、芥川龍之介記念館を建てる計画がある
うまく行くのかな あー、田端の旧宅跡に建てんだっけ。アニオタ腐女子で盛況になるだろ。 >>458
悲劇のヒロインぶってる太宰を拒否できるくらいには賢いと思うよw 太宰が何かの雑記で芭蕉凡兆去来らで行った連句を取り上げて
凡兆の「市中はもののにほいや夏の月」に対して太宰が「どこかの漁村かしら」みたいに解釈してるのを見たけど
冗談にしても本気にしても感性にだいぶ問題があるね この連句については芥川が何度か取り上げてたし太宰は最初に芥川のそれを読んでたんだろうな
芥川のそれと太宰のそれを比較してみれば太宰の似非風流っぷりがよくわかる まあ芥川は自身が俳句やってたからね
太宰はやってたかどうかしらん これぞ文学だろ
伝説ですらある
253 名前:優しい名無しさん (ワッチョイ e336-R7F1) [sage] :2021/11/18(木) 00:28:36.90 ID:qYnrQgBB0
上がりのエスカレーターの前にいたオヤジが俺にデカイ屁を6回くらい喰らわしやがった!
顔面にだ!
後ろが詰まってたんで屁を6回全て顔面に被った!
で物凄い臭いで空ゲロを吐いた!
帰宅して着てた服全てゴミ袋へ!
もちろん1時間以上シャワー!
あのオヤジを殺りたい! 訂正版
●伝説●
253 名前:優しい名無しさん 2021/11/18(木)
上がりのエスカレーターの前にいたオヤジが
俺にデカイ屁を6回くらい喰らわしやがった!
顔面にだ!
後ろが詰まってたんでどこにも逃げられず
オヤジの臭い屁を6回以上全て顔面に被った!
で物凄い臭いで空ゲロを何度も吐いた!
帰宅して着てた服全てゴミ袋へ!
もちろん1時間以上シャワー!
あのオヤジを殺りたい!
殺り倒したい! ありがとうございます
自分はエブリスタという小説投稿サイトに作品を上げてます
定期的に作品を上げてますが毎回高評価を得ています 田端の文士村記念館もヒヨってんのか近年は文豪ナントカいう気持ち悪い腐女子向けの作品とコラボとかいって
気色悪いパネル展示してんだよな
旧居跡の記念館用におさえた敷地は見たところそんなに広くない
なにより駅から近いといえば近いが狭い階段上がった高台にあるのでまた変なエレベーターこしらえたりバカな再開発しないで欲しいところ 小説はふつうに生きるためのものだ
エンタメとはちょっと違う 118 名前:名無しさん@3周年 [sage] :2021/11/26(金) 01:10:22.68 ID:pdW6QWeZ
1脚38万円か
そんな椅子を買える身分になりたいものだよ
いま借金700万円
吊りたいよ 鵠沼海岸は道路ができて『蜃気楼』の時代の面影はないんだろうな 彼は雨に濡れたまま、アスフアルトの上を踏んで行つた。雨は可也かなり烈しかつた。彼は水沫しぶきの満ちた中にゴム引の外套の匂を感じた。
すると目の前の架空線が一本、紫いろの火花を発してゐた。彼は妙に感動した。彼の上着のポケツトは彼等の同人雑誌へ発表する彼の原稿を隠してゐた。彼は雨の中を歩きながら、もう一度後ろの架空線を見上げた。
架空線は不相変あひかはらず鋭い火花を放つてゐた。彼は人生を見渡しても、何も特に欲しいものはなかつた。が、この紫色の火花だけは、――凄すさまじい空中の火花だけは命と取り換へてもつかまへたかつた。 純文学の文豪だとやっぱり芥川に憧れるな
三島は気持ち悪いし、太宰は女々しいし 芥川もかなり女々しい部類だよ
文ちゃんへのラブレター読んでみ
気持ち悪すぎて笑うから 鴎外が死んだ後に鴎外の句をバカにしたり、漱石の文句を書いたり
二人に世話になった分際であまりに非常識 太宰に負けないくらいナルシストだしね
室生犀星の奥さんに「越し女」とかいうこれまた気持ち悪い短歌を送ったり
なんか色々と勘違いが甚だしい 或阿呆の一生に出てくる月明かりの女はだれか、という話で二人ほど候補がいるらしいし、
少なくとも浮気相手としては六人は間違いなくいると思われる。 気がつけば芥川先生が年下だぜ?
なんだかとても奇妙だ。 月光女はふつうに歌人の秀しげ子やで
候補もクソもない 太宰治の登場前、文学少女の憧れのスター作家が芥川龍之介
太宰も芥川賞が欲しくてたまらなかった 太宰は芥川が好きだから芥川賞が欲しかったんじゃなくて単に賞金が欲しかったんだよ >>490
秀しげ子以外に二人の女が「わたしがそれ」って申し出ているんだよ そんなのはただの勘違いか売名かキチガイ
てか、申し出って(苦笑) 秀しげ子、ほんとに月の光りの中にいるような菩薩面だねぇ
芥川はん、ドンピシャな喩えだわ 30代で自殺する人は、みんな人生の負け犬ね
評価できるのは「蜜柑」くらいかな 芥川以外にも歌舞伎役者が自分の子に「同じ職業に就かせるな」って遺言してるのがあるな ある阿呆に出てきた「蝶」ってのも浮気の話なんだっけか? >>498
死後100年近く経って売れてるやつが負け犬とは面白いね君www 最初の小説の我輩は猫であるに文学の要素のほとんどが入ってるの面白いよな 厳密には吾輩〜は最初ではないよ
漱石とも交流のあった四迷の浮雲が初小説
吾輩の金縁眼鏡は四迷モデルと言われてる 失敗作だからといってつまらないとは限らないからな
『路上』とかも失敗作だろうけど俺は好きだよ 自分にはつまらなかったかな、ちゅーとーは
なんていうか、あれはアクション系ラノベのノリに近い んまぁ、芥川にとっては試作だったんだろね、だから失敗とあえて言ったんだろし 芥川が満足な出来と自賛した作品は侏儒の言葉となんだっけな、もう一つくらいあった 一人の女を兄弟で奪い合う展開なのに、
何の説明もなく突然あのラストはないだろう 芥川って意外にも正岡子規の作物を好んでたんよねぇ
師である漱石の作品にはあえて何も言及しなかったけど、正岡子規の随筆などは面白いと評してる 芥川の薄気味悪い作風好きで
最近、泉鏡花にも手をつけだした 奉教人の死のろおれんぞが男装してた理由って何なのかね? 芥川後期の作品群を ノイローゼ文学 と批評した三島 的確やん、たしかにノイローゼやわ
三島のは躁病文学
太宰は厨二病文学
みんな病気なんや 漱石は作品では尋常やけど私生活での言動が若干病的
まぁ奥さんが奥さんやから仕方ないか
芥川の奥さん、ふみちゃんは至って正常
あんな良い奥さんがいたのに不倫とかあかんわ 浮気もできない男は云々ゆーけど、芥川の場合は例外で本当に浮気しちゃダメなやつ
漱石は浮気の一つや二つしてもよかったんやけど女に対してビビりやからもう一歩が出なかった
樋口一葉とか祇園の芸者とか、もう一歩が出ずにあかんなった
吾輩は猫〜が世界に出版されてアメリカ人の女記者から日本へ行くので取材させてって手紙が来たけど漱石は何も話すことないですからって断ってしまったし あ、樋口一葉のときはまだ未婚やったか
漱石はロリコンだったのか、祇園ではいつも15歳くらいの女の子を指名してた
ちょっと事があったのは40近い芸者だったけど 『海のほとり』いいね
おっさんになってから読んでみるといろんな意味で懐かしいわ 働き盛りで死んだ事と田端という地で文士たちとも交流が盛んだった事が重なって
晩年の様子がこれだけ他の作家から語られている作家というのも芥川龍之介くらいじゃないだろうか
鵠沼で療養中からして幽鬼のようだったって書かれてるし ちくま文庫の3巻と5巻は駄作が多い
とくに5巻は一夕話とか第四の夫からとか意味不明すぎるわ 「赤い帽子の女」って本当に芥川の文なのか?
車谷の随筆に引用文が少しだけ載ってるけど車谷はこれは龍之介ではないと思うと書いてる
たしかに文体がただの三文エロ小説のそれで別に凝った表現も言い回しも出てない 弟子っていうか木曜会に何度か出席したり手紙で数回やりとりしたり程度だよ
漱石はその頃すでに病状が悪化していたから親密な交流とかは誰もできなかった
芥川は実質、作家の道を進もうと決心したのは漱石に「鼻」を褒められてからだから、芥川自身からしたら漱石が師だろうね
それは晩年ね芥川のいくつかの作品を読んでもわかる 具体的には或阿呆の一生、年末の一日、芥川が奥さんに宛てた手紙などを読んでみればわかる
芥川が「先生」と呼んでいたのは漱石だけ
鴎外とも交流があったけど鴎外のことは先生とは呼ばなかった 白鳥に「一塊の土」を称賛されて、芥川は「夏目先生に褒められて以来に嬉しく思った」と言ったけど、白鳥はアンチ漱石だったんよね
だから芥川はあえて「夏目先生に褒められて以来」という遠慮気味の優しい皮肉で感謝の意を白鳥に表した
それに何かを感じ取ったのか、白鳥はそれ以降漱石作品には触れなくなった >>526
文体が理知的に感じる部分もないではないが
要するに「詩的ではない」という程度のものだったな 作家に限らず昔はタバコが当たり前だったが
このタバコ、抗うつ剤効果があるとうつ病患者にも禁止されていなかったが
最近の研究ではかえって悪化させると言う事で禁煙が推奨されている
タバコの具体的な効果は30分の抗うつ効果のあと急激な離脱症状が起こり
うつ、焦燥感、その他精神不安定などを招く、覚醒剤よりひどいハードドラッグ
ドラッグは短いほど危険と言われている
もっともチェーンスモーキングすれば抗うつ剤効果は高いので
ドラッグの特性を知って使うべきだな
作家にもたまにしか吸わない人と一日中吸ってる人がいるが
どちらかで性格が異なる 芥川の晩年の写真で太いジョイント咥えてるのがあるけどあれは大麻だろね
あの頃はそこらの道端とかに大麻が自生してたし
んでGHQが取り締まった 馬の脚って内容がよくわからなかったんだけど酒を飲んで死んでいた人と主人公とは何か関係があるの? 「歯車」
略)
やっと彼の帰った後、僕はベッドの上に転がったまま、「暗夜行路」を読みはじめた。
主人公の精神的闘争は一々僕には痛切だった。僕はこの主人公に比べると、どのくらい僕の阿呆だったかを感じ、いつか涙を流していた。
芥川が歯車を書いたのは昭和2年だから「暗夜行路」はまだ雑誌「改造」で連載途中だよね
芥川はどのあたりまで読んでいたんだろう
精神的闘争というのは主人公である謙作が日記に書いた人類発達論あたりかな
暗夜行路はそのあと、志賀の筆がぱたりと止まってしまって昭和3年に連載を中止して、そこから10年後くらいにやっと完結したんだよね 元々、暗夜行路は「時任謙作」という題名で朝日新聞に連載予定(病状が悪化して執筆困難になっていた漱石がその代役として志賀を選んで連載を依頼した)だったんだよね
志賀はいったんはその依頼を受けて、実際に新聞に連載する前に少し書いてみたけど、どうにも上手くいかなかったみたいで後からその依頼を断った
志賀は尊敬する漱石を裏切ってしまった自分が情けなくなり、それから漱石が亡くなるまですべての執筆をやめている
芥川はその志賀の苦悩を知っていた上で暗夜行路を読んでいたのかもね
芥川も長編が書けずに苦しんでいたし 芥川龍之介「誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない。君は新聞の三面記事などに生活難とか、病苦とか、或は又精神的苦痛とか、いろいろの自殺の動機を発見するであらう。しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。のみならず大抵は動機に至る道程を示してゐるだけである。少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である。」 芥川龍之介 「トロッコ」
羅生門の上で下人に着物を剥ぎ取られた老婆がトボトボ歩いていると、髪を抜かれた死人の女が化けて出てきた。
老婆に髪を取られた復讐心に燃えて、トロッコに乗って老婆目掛けて一直線に向かってくる。道は狭く老婆は逃げられない。
それを見ていた下人がは、それならば俺がこうしても怨むまいと言うや、トロッコに飛び乗り、老婆もトロッコに引き上げた。
死人と下人と老婆はトロッコに乗って夜の闇夜に消えて行った。彼らの行方は誰も知らない。 >>527
牛のように長く生きなさい
決して、焦ってはいけませんよ
芥川君! 芥川龍之介:杜子春
朗読:津野まさい
https://youtu.be/rX55NNSryQU?si=T0XkAfVH5m-C1dSy
この作品は小学生か中学生の教科書に出てきて読んだけどその時は何も感じなかったのが歳取って改めて聴いたらいろいろ感じるわ
てか朗読を聴くって言うのは読むのと感じ方が違うのかな? >>64
貴方はある意味、頭が良い人だと思います。 >>551
俺も初めて聞いたわ
昔話の現実話みたいなののハシリなのかな >>552
そうか? 芥川で評価出来るのは晩年の作品のみじゃね 朗読Youtubeいろいろ聴いてて初めてこの作品知ったわ
芥川龍之介;煙草と悪魔
https://youtu.be/ol6rm3RcQmg?si=NbTdqsJ9j2HZ-x-U
知ってないといけないぐらい有名? 自分が持っている『新潮日本文学10芥川龍之介集』には
「煙草と悪魔」が入っている
他の人は文庫で芥川を読んでいるのかな? >>572
俺は確か『煙草と悪魔』は文春文庫で読んだ 「晩年の作品は歯車なんかはすごい。ああ言う作品はとても書けない。だけど体力的に息切れをしている。苦しそうな感じがしてならない」
「芥川君は学校の先生などをやりながら、合間に作家をしていた方が良かったのではないか?」
「死の直前は突然涙を落として泣き出したり、異常な感じがした」
谷崎潤一郎 トロッコってそんなに面白いんか?
女性の朗読聴くとやっぱりヤオイにしか思えんのだけど(´・ω・`)
https://youtu.be/NHq7BsagmNg?si=VfZuM_NfDMeKlM9v Youtubeで同じ作品をいろんな朗読き比べると結構違うもんだな 芋粥で五位は「芋粥を飽きる程食べたい」という夢を失ってしまったわけだが
彼は次の夢を見つけたのだろうかと気になってしまうのである >>578
自分の夢が他者(強者)によって簡単に与えられてしまう人生の虚しさ、やるせ無さ、目の当たりにした夢への幻滅等を感じて途方に暮れてしまったままじゃなかろうか?五位は自分の世界で夢想するだけで幸せに浸れていたけど、残酷な相対的な世界に放り出されてしまった。 >>576 小説で読んだけど「トロッコ」はすごい面白い。女性の朗読バージョンについては全く知らないが。
「歯車」は…中学生で初めて読んだときは意味が分からなかったけど適応障害もとい統合失調症を発症してから改めて読んだら意味が分かった
太宰治の作品にも適応障害もとい統合失調症にならないと、意味が分からない描写がある >>580
芥川
「これまでに自殺者の心境、理由をありのままに述べたモノは無い。どれも自殺に至る道程を述べているまでである」
晩年の作品は怖いぐらいに痛々しい。「点鬼簿」の母親の様に気が狂うか、自死するか、しか選択肢が無い人間の書いた作品。 『ただぼんやりとした(母親の様に気が狂うんじゃないかという)不安』から自死を選んだと昔から思っている
カロナールだっけカルモチンだっけ カルモチンは太宰かまあ同じような薬だけど
考えてみると川端も太宰も芥川も縊死や飛び降りを選ばなかったのはけっこうヘタレだったんだなと思う 人間の内面や心の深淵に向き合い過ぎると気が狂うのか、死にたくなるのか、おかしな終わり方をする芸術家も多い。明晰な頭脳を持ち人生が見え過ぎる人ほど、体力が無いと潰れてしまうのでは無いだろうか?
芥川が欲しかった野蛮な美しさ、楠木正成や羅生門の下人の様に強く生きてみたかったと思う。
しかしながら蜜柑の様な作品で時折り人間を肯定する姿が垣間見えるが、どの作品もニヒリズムが通底していて厭世的な目が透徹していた。加えて神経衰弱、統合失調、、精神面での遺伝的な問題もあったと思う。
ぼんやりした不安の元、徐々に薬を慣らして行って死んで行った。 >>584
>>芥川が欲しかった野蛮な美しさ、楠木正成や羅生門の下人の様に強く生きてみたかったと思う。
楠木や羅生門の下人らはブ男で、しかもみすぼらしい服装をしてなくてはいけないんだよ。
それは30代半ばの芥川には酷だったが、やはり、生まれながらのブ男だったなら、自殺は回避できた。
だから、芥川は菊池寛が羨ましかった。 漱石の「行人」の兄と一緒なんだよな
キチガイであることが生きていくのに一番楽なのは間違いないがそれに耐えられない
知識欲あるいは美的感覚の無い人間をハッキリ嫌悪してるし 本好きの頭脳明晰な学者肌で技巧的で神経質、理路整然と人間の苦悩を扱う作家であった芥川。その性格も大きいと思う。親交のあった谷崎は「芥川君は小説が頭の中で出来ていて結末から逆に書ける」と言っており芥川自身も「小説家は数学も出来なければならない」と。
次第に、そんな理に走ってしまう自分の作風に嫌気がさして、志賀直哉の様な筋の無い小説や無作為に見える自然な作品に惹かれて行ったけど、気質も合わず体力も続かず(起承転結が明確に無い状態で描けない)どれも頓挫していた。創作における行き詰まりも多分にあって擦り減って行った感がある。
「人生をどう生きるべきか?が描けていない」とよく批判された谷崎が宛ら職人肌で、殊更筋の面白さを追求し戯作の世界に蟠踞し、変幻自在の文体で動乱の世相に見向きもしないで、娑婆苦の中を飄々と泳いで傑作を作り続け長生きして見せたのとは対照的。
谷崎潤一郎
「芥川君の作品は初期の鼻や芋粥が好き。晩年の歯車などとても凄いけど、体力の弱さが見えて息切れしている」 とにかく古い。
今の若手作家の小説の方が遥かに面白い。 >>588
若手作家というのは具体的に誰? 確かに芥川は古いがそれでも多くのいまの作家よりは上 古いから良いんだよ。古色蒼然とした肌合いの中に何やら慧眼の輝きがある。
今の作家のどれほどが50年後100年後にも読まれているか?時代の流れに飲み込まれずに生き続ける古今東西の作品には逆に今の時代を照らしてくれたりする。 「いまの小説家」に漱石芥川太宰三島のように「命がけで」書いてるのが一体どれくらいいるのか怪しいものである
NHKFMなんか聞いてると作家インタビューといって芥川賞だの直木賞だの名だたる賞(もうとっくに地に落ちた名ばかりの賞)をもらったらしいのがいろいろ出てるけど
まあ命がけで書いてる人いないっぽいね
どいつもこいつも作家一本でやってない本業の片手間に書いてるようなのばっかりじゃん >>588
自分の好み、嗜好と作家としての質は分けて考える必要がある。因みにに芥川は個人的には好きな作家ではないが、それでも認めざるを得ない >>591
時代がある。仕方ない。
その作家達の生きた、ある意味激動の時代とは違い、今は社会的にも比較的に動きが無い、大きな価値観の対立も無いニュートラルな世界。娯楽も細分化し、彼らが活躍した時代よりも更に文学など世間から必要とされなくなった時代。このふわふわした捉えどころの無い、感覚的な、時代の空気を感じられる為か、村上春樹の様な抽象的なライトな作品が好まれる。
言わば太宰治が自死した時、後追い自殺する人がいた文学の時代とは隔世の感がある。作家は炭坑のカナリアの一面もあり、その時代の色にある程度影響される。
ロシアにソルジェニーツィンが出て来るには、あの閉塞感に満ちた全体主義の時代が必要だったとも言える。
また、鴎外や川端、三島の様な知識だけでは無く、日本的な伝統美、自負、「教養」を腹一杯詰め込まされた本当のエリートが文学をやらなくなったのもある。今の時代も賢い人は沢山いると思うが、文学の世界においては古典の言葉、太古の日本人の情緒に通じる世代が居なくなってしまった。 で、結局いまの時代に芥川を読むとはどういうことになるのか? 短編集?一冊読んだことあるけどトロッコだけ覚えてる すごくおもしろくてさ
あとは内容忘れた トロッコは>>576で初めて知ったわ
ちょっとヤオイ感はあるかも(´・ω・`) >>576の人ので捨子を初めて聴いた
やっぱり知らない作品はそれなりだな
どの辺りが面白いのか分からなかった >>584
多くの芸術家が内面の葛藤や心の深淵に向き合い、苦悩や狂気、そして死に至るケースは少なくありません。芥川龍之介もその一人と言えるでしょう。
しかし、明晰な頭脳を持ち、人生が見え過ぎることだけが、必ずしも心身の健康を害する要因とは限りません。むしろ、知性や洞察力によって、より深く世界を理解し、人生の意義を見出すことができる人も多くいます。
芥川龍之介が抱えていた問題は、単に知性の高さや洞察力の鋭さだけによるものではなかったと考えられます。彼の作品には、ニヒリズムや厭世主義の影響が色濃く表れています。また、神経衰弱や統合失調症などの精神疾患も、彼の苦悩に大きく影響を与えた可能性があります。
芥川が「野蛮な美しさ」や「楠木正成のような強さ」を欲求していたという指摘は興味深いものです。これは、彼の繊細な精神と、強い意志の表れと言えるでしょう。しかし、彼の作品には、人間への肯定的な視線も存在します。例えば、「蜜柑」のような作品では、人間の温かさや優しさが描かれています。
芥川龍之介の死は、単一の原因によるものではなく、様々な要因が複雑に絡み合った結果と考えられます。彼の作品を読み解くためには、彼の思想や精神状態だけでなく、当時の社会背景なども考慮する必要があります。 芥川龍之介の作品を読んだのは、もうずいぶん前のことになります。学生時代、国語の授業で『羅生門』や『鼻』などを習った記憶があります。当時の私は、彼の作品を難解で退屈なものと感じていました。
しかし、最近になって再び芥川作品を読み返してみると、彼の鋭い洞察力と巧みな筆致に圧倒されました。特に、人間心理の暗部を抉り出すような作品は、現代社会にも通じるものがあると強く感じました。
芥川作品を読むことは、現代社会の様々な問題について考えさせられる良い機会になります。例えば、『羅生門』は、人間の真実とは何かという問いを投げかけています。また、『鼻』は、社会における個人のアイデンティティについて考えさせられます。
このように、芥川作品は現代社会にも通じる普遍的なテーマを扱っています。その意味で、今この時代に芥川を読むことは、非常に意義深いことだと思います。 鼻も芋粥も藪の中も、、、人間性に懐疑的だね。
巧みな文章、ユーモアの裏にあるのは痛烈かつ冷徹なニヒリズム。
三島が太宰治を批判した言葉に、
「作家はたとえ苦しい状況下でも作品を書いて、そこから作家自身が生き返らなければならない」
とあるが、芥川はずるずる蟻地獄の様に沼に嵌まってしまった。
一時期は志賀直哉の様な筋の無い、軽妙、自然な小説にも憧れたがモノに出来なかった。中篇、長篇作品も体力、息が続かず書けなかった。
結局、死ぬまで羅生門の下人の様にエゴイズムに針を振り切って走り去る事は出来ない娑婆苦があった。
晩年聖書にまで手を出し読んでいたが、人間性への懐疑はどうしよう無かった。 生きて行く事は結局苦しい。おおかたの人がそうだろう。病気、金、老い、人間関係、社会的な立場、雑多な欲も付きまとい、娑婆苦を振り払えないのが人間。
動物の様に「ただ生きる事が許されない呪い」
何かそんな中でも肯定出来るものが欲しいね。
杜子春に見られた自己犠牲、普遍的な愛情とかは芥川には寓話の世界だったのか?
「誰かの為に生きる事」が結局、周り回って、自身の1番の幸せじゃなかろうか? 龍之介は養子(実家と養家との実質板挟み)というのも多大な枷だったに違いない
菊池寛が「芥川の事ども」の中で「自分だったら『勝手にしやがれ』と突き放すところを」云々でも彼が体面上にも世間体的にも
そういう振る舞いが許されなかったことが心身を蝕んでただろう想像はできる
内田百閧フ芥川回想文には二階の書斎から吸い殻を庭に投げ捨てる客に対しても直接文句も言えなかったらしい記述がある 長編、中編がモノに出来ず、自然な、不作為の作品が書けない、小手先の技に頼ってしまう等、作家として行き詰まっていたのもあるだろうが、
母親が若くして発狂して癲狂院で命を落としている事も根深く影響を与えていただろう。
「点鬼簿」の痛々しい母への憧景が切なく悲しい。
自殺家系がある様に、当時から精神疾患は遺伝するとも言われていた。
人間性への不信、厭世観、自身の芸術の限界、家庭生活との板挟み、精神衰弱、、
自死への要因は多い。 >>607
作家としての行き詰まりや母親の死、遺伝的な要因など、芥川龍之介の自死には様々な要因が複雑に絡み合っていたように感じます。特に、「点鬼簿」に表れる母親への切ない憧憬は、彼の精神に大きな影響を与えていたのではないでしょうか。また、当時から精神疾患が遺伝すると言われていたという背景も、彼の苦悩を深めた可能性がありますね。人間性への不信や厭世観、芸術の限界、家庭生活との板挟みなど、自死に至るまでの彼の葛藤は想像を絶するものです。 ところで龍之介記念館の建設でクラファンやりだしてるんだが北区はこういうことに掛ける予算も無いのか
用地買収だけ(更地にした際にいろいろ旧芥川家か隣家の香取家のものらしい欠け茶碗とかインク瓶なんかも発掘もされた)で資金尽きたか 「藪の中」
生き死にを賭けた極限状況を経験した三人。
各々の弁明が、 人間の狡さ、弱さ、虚栄、妬み嫉み、、男の女々しさと子供っぽさ、女のしたたかさと残虐さを現していて強烈な印象。
多襄丸の稚気を含んだ野性、武弘が闇に堕ちていく最期の断末魔、常に俎上に乗り値踏みされる女の悲哀。
人間の認識に、真実などは各々にしか存在しなく、仕方なしに形式上、客観的なカタを付けるしか無い。 検非違使達の仕事である。
か弱い真砂の姿が、三者の口から縷々と述べられてて行く内に妖艶な姿になって行く凄み。「 女の弱さ」は「女の強さ」と同義語である。 >>610
気の弱い男はいるが、気の弱い女は見た事がない >>611
三島由紀夫の言葉
「女々しさは人間の男性的な面から来る。残虐さは人間の女性的な面から来る」
昔からよく言われる事だが、子供を産む女の精神の強さは男の比では無い。
怨み呪い殺すのも古くから女の特権である。
雨月物語に幽霊になる侍の話があるが、女性的、同性愛的な男達の話だ。