千葉県がんセンター患者図書室「にとな文庫」の閲覧テーブルに、日野原重明先生直筆のはがきを入れた写真たてが置いてある。

「生活習慣病」の名付け親である日野原先生は、よくも悪くも習慣が人に及ぼす影響について深い洞察を持たれていたと思う。
とりわけ読書の習慣化の重要性を説かれ、医学生・研修医・若手ナースに向けて一般教養の本をリストにして紹介されている
(にとな文庫所蔵の17冊を次頁に掲載)。

ところで、このリストの中にドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』が入っている。
この本は私の「無人島に持っていきたい一冊」なのだが、日野原先生にとっては「死を覚悟したとき読んだ一冊」であった。
1970年3月31日、日本内科学会総会(福岡)へ出席するために搭乗した旅客機で日野原先生はよど号ハイジャック事件に遭遇し人質となった。
機内で赤軍派の一人が「本が読みたければ自分たちが持ってきたのを貸し出す」と言ってきた。
レーニン全集など思想的な本が多い中に『カラマーゾフの兄弟』があった。犯人から本を借りたのは日野原先生一人だったという。
http://shimohara.net/nitona/kiseki/hinoharasensei.html

なかのとおるの生命科学者の伝記を読む
仲野 徹 (著)
これ以上の無人島本は私の前にあらわれていない。それが、この『分子生物学の夜明け』である。
原題は『 The Eighth DayofCreation 』、直訳すると「創造の第八日目」。

アレキサンダー・セルカーク(Alexander Selkirk、1676年 - 1721年12月13日)は、遭難者として無人島で4年間を過ごしたスコットランドの水夫。
彼の苦難は、ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』の素材の1つとなっているのではないかと推測する見解がある。
セルカークは4年4か月にわたり、ファン・フェルナンデス諸島で孤独に暮らすことになった。
彼が持っていたのはマスケット銃、火薬、大工道具、ナイフ、聖書、それに衣服だけであった。

島地勝彦
『モンテ・クリスト伯』アレクサンドル・デュマ著(岩波文庫)
「無人島に一冊持っていくとしたらこの小説だって、剣豪小説の大家、柴田錬三郎さんと意気投合しました。
落ち込んでいるときに読んでみなさい。ユンケル黄帝液並みに効くから」
http://president.jp/articles/-/7448?page=2