『文藝』1963年5月号の「現代の文学と大衆」という座談会、参加者は清張のほか、
三島由紀夫、川端康成、井上靖、丹羽文雄、円地文子という顔触れだが、
三島が「さっきも松本さんがおっしゃったが」と言ったり、清張が「三島さんに同感」と応じたり、
清張と三島の間で、話もしたくないといった様子はみられないし
清張が三島を怒らせる発言をした気配もない。
それどころか、参加者5人中、2人の間で話が転がっている局面さえある。