>>628
最初は同じレベルだったはずなのに趣味レベルで止まってしまう人とプロレベルあるいは世界のトップレベル
になるような人との違いは何かを考えてみたらいい。
考えやすいのはスポーツや楽器のトレーニングだ。こういうものは動作が単純なものが多いし複雑であっても
単純な動作に分解して負荷をかけやすい。マラソンの場合ならとにかく頑張って走る。それだけやっていれば
2,3か月も頑張れば、10kmくらいは楽に走れるようになる。運動をしない人からすると10kmでも
とんでもないほど長い距離だ。しかし一般的ジョガーはスカッとするために毎日10km程度を走る。これが
何よりの楽しみになる。大抵の人はこれで満足する。趣味レベルで落ち着く。もうすこし好奇心の強い人は
フルマラソンに挑戦する。さらに意識的に強めのトレーニングを積まないとフルマラソンを走れるようには
ならない。「楽しい」レベルで走っていても全く伸びない。意識的に心拍数を上げて「苦しい」レベルで
1時間、2時間を走り続ける。「こんな苦しさがあと1時間も続くのか」というような絶望的なトレーニングだ。
徐々にスピードを上げながら1時間を走りきるビルドアップトレーニングというのもある。
負荷をかけたトレーニングをするとドンドン実力がついていく。特に限界を超えるようなトレーニングを
するとあっという間に実力が付いていくのが自覚できる。初めてのフルマラソンを走り切ったら体が軽くなって
楽にスピードが出せるようになるという経験をする人も多い。
 読書もマラソンのトレーニングと全く同じだ。最初はがむしゃらに読むだけでいい。そうするとジョガー
レベル、つまり趣味レベルの読書人になれる。しかしプロになろうとすると絶峰的な苦しいトレーニングを
しないと上達しない。ビジネススクールなどだと毎週40冊くらいの課題図書を読み込んで論文を書くという
トレーニング延々と1年間、2年間と続ける。こういう練習をしないとプロレベルには成れない。