>>689
>「この物語のテーマは主人公の『父殺し』がどうのこうの」みたいなことを言う人が
>自分の言ってることはフロイトの言うエディプスコンプレックスが基になってるって知>らない場合がよくあることで

それは単に無知なだけです
また、晩年のフロイトは父権性は
ユダヤ社会や全人類共通の文化基盤ではなく
アマルナの宗教改革における一神教が
「エジプト人モーゼ」を介してユダヤ社会に浸透した結果ではないか?
としているわけです

そんなのは旧約聖書のレビ記でも読めば明らかなことで
あの当時の非ユダヤ社会は多神教で近親婚が広く行われていたし
ユダヤ社会における祭祀でも乱交や男色、人身御供が普通に行われていた
フロイト自身は晩年に自説に修正を加えるような柔軟な人だけど
通俗フロイディズムを振りかざす人は物事を図式的に整理しているだけの話です
ここで取り上げられる精神分析批評にはそういう面がある