・1982年:林真理子「ルンルンを買っておうちに帰ろう」
題名が寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」のパロディだが、内容はもっと誠実。
バブル経済下で操作される流行の中で女性としての本音を大事にして時に大胆に時に謙虚に生きる様が書かれたエッセイ。
・1983年:浅田彰「構造と力」
シラケつつノリ、ノリつつシラケる。
・1984年:浅田彰「逃走論」
都会的遊牧民として生きる思想。ノマド的生き方。賃貸アパートを移り住み、
非正規雇用で生きようとする思想。社会的責任を果たさなくて気楽だが、
結果としてこの実行者はほとんどが貧乏で没落してしまった。
小泉改革の非正規雇用拡大の理論的支柱。
・1993年:宮台真司「制服少女たちの選択」
売春論。女子高生論。性に積極的な女子高生たちを描き、東大研究室に女子高生売春婦が大勢やってくるという現象を起こした。
2006年、文庫化に際し対談があったが、売春女子高生たちの多くが十年後は幸せになってなかった。
・1995年:宮台真司「終わりなき日常を生きろ」
世界の終末はやって来ないので、恋愛のできない若者たちはサブカルと宗教に走るという思想。
・1995年:小林よしのり「戦争論」
日本保守漫画。2005年に安保法案が成立する。
・2008年:高橋昌一郎「理性の限界」
哲学的対話篇。哲学入門書にはもっともよいだろう。誰か我という人はこういう現代的対話篇をもっとたくさん書いて読ませてほしい。