邦訳版「裸のランチ」について [無断転載禁止]©2ch.net
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バロウズに関心があります。 「裸のランチ」の文章が好きです。 難解だとか麻薬の幻覚がどうこうだとかそういう話は興味ありません。 できれば技術的な側面について皆さんの意見をお聞きかせ下さい。
技術的なことはわからんけど、どこかブローティガンに通じるものを感じた 部分的にスマートな叙情性があるかなと たとえば「裸のランチ」の名前のないはじめの章はジャンキーの男が車でスペインに逃げる話です。これは3種類の文章で構成されています。基本的な語り口は愚痴っぽいです。 1、スペインへ向かう説明不足の話 2、本筋に関係のない回想 3、1&2に出てきた単語に触発されて語り出した連想 1はとくに障害もなく展開して、突然ジェーンが出てきて死んで終わります。 2&3は麻薬の売人と警察を揶揄するようなエピソードが殆どです。 なのに、最後の一文がくると、なんかちゃんと終わった感が出るのです。 あの話は最初からずっとおかしいんです。 欠落とノイズが多いし、急に変な断言をかますし、語り口は不遜で、話者の表情があまり見えてきません。 だけど、不思議と読ませます。 できることならその仕組みを論理的に把握してみたいのですが、誰かヒントをくれませんか? 体力がないんでしょ、書く体力が 結果として緩やかに繋がった単行のドミノになる うーん。 それは私も考えたけど老年になってあの長い三部作を書いてるからなあ。 「裸のランチ」のつくりかたはバロウズや周囲の証言もあるからざっくりと予想できます。 あそこに書かれてあるのは思い出と理想と憎悪ですよね。 思い出は麻薬を求めてうろつく「おれ」の話。大体がうまくやる都合のいい話。 理想は、便道とか発散とかア・ジェイのパート。 憎悪はその他のやつかな。 たぶんそれらを先のことを考えずにどんどん書いていってできた膨大な原稿がまずあったはずです。 それを適当かつ意味深に削って強引に繋げたりしてシェイプ・アップしたのが「裸のランチ」の成り立ちじゃないでしょうか。 だから体力はけっこうあったと思うんです。 それに全体として繋がってる感があるのも材料をミックスしてるからだと思います。 ただ問題は章です。独立した章として読んでも、小説的ルールを破っているにもかかわらず、それなりの読み物になっています。なぜでしょう? あ、メキシコですね。 車でスペインじゃイカレすぎだ(笑) ジャンキーとおかまは普通に読めるからわかるんです。 カット・アップものは理解できないけど納得できます。 シナリオ系のやつもまあわかります。 ウェスタン三部作はおもしろいアイディアがけっこうあってじいさんすげえなと感心します。 だけど裸のランチはなんか腑に落ちないんです。 面倒な質問かもしれませんが好きな人はけっこう多いと思うので、皆さんのあの小説に対する理解のプロセスを知りたいです。 あんまり人がいないですね。 YouTubeにバロウズがサタデーナイトショウ?に出た動画が上がってます。 ぼくはあんまり英語ができませんが、バロウズが元麻薬中毒の作家として「麻薬による健康へのダメージはすくないですよ」みたいなことを得意げに話していると、 司会者のおっさんが「ですけど、魂へのダメージはどうです?」と質問するのですが、 そのときのうまく切り返せないでちょっと焦るバロウズがけっこう可愛いですよ。 トマス・クインシーの話を持ち出してなんとかしのぎましたが。 そうそう。 たしかに司会のおっさんもおもしろくて遠慮なしに切り込むんだよね。 司会「麻薬を使ったことを後悔してますか?」 バロウズ「後悔してませんよ」 司会「本当に中毒を克服したんですか?」 バロウズ「しました」 司会「そんなこと言って、あとでヘロイン打つんじゃありませんか?」 バロウズ「No,No,No」 日本人の作家が書いたものは殆どわかるのですが、なぜか翻訳されたものを読むと浮遊感のようなものを感じます。 とくにこの感じが強いのは、バロウズ、バーセルミ、ピンチョン、ギブスン、バラードなどです。 この感覚がわかる人いますか? ビートたけし「ああん、オイラの愛しの安倍晋三ぴょん、らめえええええ! ひぎぃ! オイラのドスケベアナルが一億総括約しちゃううううううっ!」 この浮遊感は内容を読む前から感じます。 例えば泉鏡花の小説とバロウズの小説を並べて、一瞬だけ交互に見ます。 すると、バロウズの方だけピントが合わない感じになるのです。 日本語で書かれた一般向けではない学術書とバロウズでも同じことが起こります。 翻訳されたものがエッセイやノンフィクションだとこの感じは起こりません。 ちゃんと英語を勉強して原書で読んだらいいんじゃないかな、ECCとかでさ おいらは英語は全然だめだけどさ >>18 はい。原文にも少し触れたのですが、この感じはなかったです。 あと、僕はこの浮遊感が好きで、できれば同じ種類のものをもっと読みたいです。 >>19 そういう括りでいいのかわかりませんが、スラデックとラファティにはなかったです。 一方、チュツオーラとルルフォとアストゥリアスにはこの感じがありました。 違うと思います。 たぶん文章の質は無関係です。 不思議なのはこの感覚が翻訳小説限定で起こることです。 ちなみに上記の作家の小説を読んでる時に似たようなことを感じませんか? >>23 その通りです。上記の作家は全員文章がうまいですが。 文章が下手といってまず思い浮かぶのはブコウスキーです。 実際はうまいのですが、美文を否定する姿勢が彼の世界観と噛み合っていて、適当に書いたような文章からも力を感じます 他に下手な作家っていますか? >>25 読みました。 いま手元にないのではっきりとした感想は書けませんが、僕には退屈でした。 理由は3つです。 1、手紙のやりとりがそこまで密ではない。 2、2人が大騒ぎしてるヤーヘについての情報が、いまは簡単にしかももっと具体的に手に入る(YouTubeに実際にトリップしてる人の動画がたくさんあります)。 3、個人的に神秘的な境地とかあんまり興味ない。 バロウズがヤーへのことをはじめて知ったのが、下世話な週刊誌みたいなもののコラムだったというところはおもしろかったです。 >>26 さんくす ビートは最近は流行っていないのかな。 英語ができないと厳しそう >>27 ジャンク的な入り口から思いもよらないところに繋がるという点はピンチョンですね。 もっと言うとパラノイド・スタイルの定石でしょうか。 ボルヘス以降のある種の作家は些細な物事と知識を結びつけて奇妙な仮説を立てたがる気がします。 それは置いといて、たしかピンチョンはLAヴァイスでウィジャ盤→電話帳→マリファナという経路をつくってました。 >>28 卑近な例を出すのは論理的じゃないそうですが、僕の周囲では流行ってません。 若い世代は想像以上に右翼的になってる気がします。 体制に楯突いて自由を得るという思想自体が古臭くて、ビート作家が毛嫌いした退屈な郊外暮らしこそが理想です。 だからビート運動から生まれてきたもの全部が、厨二病というネガティブ・ワードに括られて、深い関心を引けないでいます。 だけど僕は、ネガティブなものをパワフルに肯定するのがビート文学の根幹だと思ってるので、近いうちに大きく注目されるんじゃないかと考えています。 南が丘文庫 http://www.minamigaoka.info/BOOKS/ Official Homepage 横浜市立南が丘中学校の母体である、平成研究会、通称、経世会とは、自由党吉田茂派を起源に持ち、周山会(佐藤栄作派)・木曜クラブ(田中角栄派)の流れを汲む、鉄の軍団と呼ばれた保守本流集団である。 横浜市立南が丘中学校OB会 おぼえていないときもあるの意味がやっとわかった気がします 人は自分がいかれていることを忘れがちだって話なのですね その次に収録されたエピソードは「ともだち」という自分のことを宇宙人だと思いこんでる狂人の話です 彼は周囲を見下していますが、普通に読めば最も狂っているのは主人公の男だとわかります しかし、彼は自分が狂っていることを忘れている、つまりおぼえていません バロウズは「エクスターミネーター!」を長編だと言い張っていたので各エピソードに構成上の意味があると思います 映画版の方の タイプライターに 「スパイはホモのふりをしてカモフラージュする。」 と入力しろって言うシーンがかなり笑えるw それで感じてるところがうけるw なんとなくウィリアム様!あと2週間、出来るならば、1か月かけさせて下さい。 アメブロで「なんとなく書簡」というタイトルで頑張ってブログにしてうpします。 本当に嬉しい事を頼まれて、悲願が叶った思いでございます 余計な事を言うようですが、私のバロウズで一番最低ランクの本は、NOVAEXPRESSです。 >>9 シティーズオブザレッドナイトの最後の一文を参照なさるといかがでしょうか。メキシコではなく、スペイン、ともいえる >>25 アレンギンズバーグはバロウズをセクシーだと思わなくて、だけど、一応は尊敬している、というスタンス。 バロウズはギンズバーグが愛おしくてしょうがなく、彼に書簡を送る。 イエージは単なる5meo-DMTのような大したことないリクエーショナルドラッグだった。 そこで、努力家だが、文才0のギンズバーグの糞ポエムがやっと帰ってきた。 散々愛していても無視されたあげく、糞ポエムを送り付けてきたギンズバーグに対してバロウズが、気合の入った核兵器以上神様未満の、罵詈雑言を浴びせる。 そしてイスラム教の暗殺者ハッサン・イ・サッバーの言葉すらキャンセルして宇宙を否定する。 >>34 映画はYouTubeに上がってた英語版しか観てないんでよくわからないんですよね。 だけどそのセリフはどこかで読んだ気がします。 そう思って探してみたんですが見つかったのは「おぼえていないときもある」収録の「終着点」で使われている「エージェントたちは常にカムフラージュしている。P59」というものでした。 「裸のランチ」に出てきたのかなあ、すごくむずむずします。 NOVAPOLICLEEさん、「エクスターミネーター!」について書くということですか? ぼくは待っています。 あとPOLICEではなくてPOLICになっています。 >>36 カットアップ系のは嫌いなんですか? >>40 ちょっとだけ下手くそにパロって、THEY DO NOT ALWAYS REMEMBER を突破者/宮崎学 風にアレンジして、少し真似て書くことにしました。僕は批評は苦手なので。 なんとなくウィリアムさんしばしお待ちを。今日一日、今夜に仕上げます。 https://ameblo.jp/232323teacher/ あと3時間かけてラフに書きます。購読しないほうがよろしいです。くだらないので。有難い仕事をくれてありがとう! まず、NOVAEXPRESSは直列的なナラティヴな小説です。完全な物語を持った小説です。まあ一番嫌いというわけではないです。ただ、pdfにしろ、サンリオSFにしろ、50回は読んだので飽きただけです。 どちらかというと、爆発した切符の赤川次郎風のくだりや、ソフトマシーンの最後の章、傷ついた星雲を横切っての方が好きです。Uranian Willyにしろソフトマシーンのほうが好き。 NOVAPOLICELEEさん、読みました。 オリジナルが基本的に静かで突然声を荒げて「あれ、この人いかれているの?」と裏切りの感じがあるのに対して、NOVAPOLICELEE版は最初からいかれてるのが丸わかりで徹頭徹尾怒りまくってますね。 しかも文章がカットアップ調なので歯応えがハードでした。 対応関係は大体わかりましたよ。バロウズネタもいくつか入ってましたよね。 中間をぶっ飛ばして最後の一文をもってくるアイディアはいいと思いました。 でも解説がほしいです。 了承しました。ありがとうございます。批評とか解説する才能が無いので、訓練のため文芸批評をやってみます。 なんとなくウィリアムさんに出会えて凄い嬉しいです! バロウズスレに賑わいが・・・ 出遅れたでござる。。。無念 NOVAPOLICELEEさんこちらこそです。 ぼくも批評とか分析とかはできませんが自分の理解のために裸のランチの各エピソードを大まかにまとめてここに書いてみますね。 何故か遠回りをしています。INTERZONEのペーパーバックを辞書無しでただスラスラ理解もできず途中で詰みました。 今現在は、要望通り枕の隣に邦訳エクスターミネーターをおいています。 松本人志「ああん、安倍晋三ぴょん、らめえええええ! ひぎぃ! ボクのアナルは次は誰に媚びればいいのおおおおおお????」 紆余曲折を経て、RETAKING THE UNIVERSE WILLIAM S; BURROUGHS IN THE AGE OF GLOBALIZATIONを今から読みます。 そういえばバロウズのエッセイは読んだことないですね。 理路整然としてるんでしょうか? ハイ・リスクに入ってたやつがエッセイだとしたら、少し拗れてる印象がありましたが。 >>53 バロウズという名の男ってエッセイ集があるよ。 初心者にはお勧めしないけど >>53 おお、タイトルのせいで他人の書いたバロウズ評だと思って避けましたが、これは読まないと! 僕もなんとか来年春までには、総括的であり、ある程度ざっくばらんに仕上げます。お互いファイト! THE ADDING MACHINE . これは邦訳がボロボロ。もういっかい買うかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる