>>502
終わった人間と言うんじゃなくて
死ななくちゃいけない
せめて死ぬ前に1冊残したいみたいな。
それは恍惚と不安と矛盾はしなくて、
むしろ相互依存的に共存するものだと思う。

よく言われることだけど太宰文学は敗北の美学で、
破れたもの滅びるものこそが美しいという中心テーゼがあり、
それゆえ創作者の冷徹さというものも、さきのレスで書いたような
悲惨な精神状態の中でも可能なのだと思う。
というか、一般的には悲惨な状況こそが、
太宰が望む場所みたいな部分があって、
そこで冷徹に自分を見て、また自分に甘え
創作が可能だったように思える。

またこれは別の話で、もしかしたら覚醒剤的な中毒だったら、
末期になるまでは、その名の通り覚醒作用があるらしいので、
そのせいもあったのかもしれない。