0439吾輩は名無しである
2018/07/13(金) 18:27:07.77ID:pyyWpCw2p.9
ノーベル文学賞といえば、ここのところしばらく村上春樹が受賞するかどうかに
話題が限られてきた。
「ノーベル文学賞と村上春樹は秋の季語」などと揶揄されるほどだったが、
それ以外で注目されたのは喜ばしいことだ。
とはいえ、日本の報道で注目されているのは依然として
「日本人が受賞できるかどうか」であって、その文学そのものではない。
カズオ・イシグロが騒がれたのも日系人であるからにすぎないようである。
p.10
それ以上にノーベル文学賞に関する話題でよく出てくるのは
「村上春樹が取れるのか」ということだ。
というより、90パーセント以上はこの話題だろう。
要するに「日本人が認められるかどうか」のみが注目のポイントなのだ。
日本人が「世界に誇る」賞を取るかどうかが問題なのであって、
日本人以外の受賞者やその文学がいかなるものなのかは、関心が持たれていないようである。