ノーベル文学賞 “狂騒曲”:川端、大江から村上春樹まで
川村 湊
https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00514/?pnum=2

アジア・アフリカ世界に注目

アジア・アフリカ世界からの受賞者はまだ少ない。
今後、まだ受賞者がいない韓国や東南アジア、イラン・イラクなどの中東諸国、
アフリカの現地語の文学者から選ばれることが予想される。

韓国では長年、ノーベル文学賞への期待が高まるが、
これまでに有力候補とされていた詩人の高銀(コ・ウン)はセクハラ問題と高齢のため、受賞はかなり難しくなったと思える。
小説家の黄ル暎(ファン・ソギョン)も有力候補の一人だろう。
ベトナムのバオ・ニン、台湾の朱天文、朱天心姉妹なども、アジア圏からの候補として期待できる。

ヨーロッパ語系でも、比較的受賞者の少ないイタリア語やポルトガル語 (ブラジルポルトガル語も含む)、
東欧諸国から受賞者が出る可能性はある。