このあいだは、広辞苑は中国の行政区分欄での「台湾省」掲載のみで
客観性のない欠陥辞書認定できるか、という論争をした。俺はそれだけでは
欠陥とはいえず、同時に政治的には批判も当然ありうる、とした。
フォークランドを英領とだけ書く辞書や、竹島を係争中と書かない
辞書もその記述ひとつだけでは欠陥商品じゃないですよと。

しかし相手は、欠陥だという指摘がおおよそ「政治的」であることを
認められなかった。で俺は「いや政治的な批判は悪いことではないですよ、
台湾政府の抗議は政治戦略としては正当ですよ」とも言った。

無論、相手は納得しなかったがね。
「携帯」を引いて「携帯電話の略」という語義がない辞書は欠陥、
とか言って破れかぶれだったな。