>>905
『文学論』の話ができる相手ができてうれしい。
僕は、文学理論一般が好きなんだが、漱石のように文学とは何かという本質まで突き詰めようとする文学理論が少ないことを残念に思ってる。
一方で、文学理論というのは、文学とはなにか、ではなく、そこにある文学作品を整理系統化することが正しい方向なのかもしれないとも思っている。

ちなみに漱石の差別に関して、僕は、>>805>>877>>885>>894などの考え方で、漱石は差別意識はあるが、その差別意識は漱石自身の精神的な欠落に対する攻撃だと考えた。
フロイト的といってしまえばそうかもしれない。
漱石に限らず、差別意識はすべて、自分自身への攻撃であると思ってる。