太宰治の『人間失格』
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青春文学の最高峰にして太宰治の自伝的な「遺書」のような小説『人間失格』について語りましょう。
読書感想文書いてもいいですよ。 本音と建て前を使い分ける日本人特有の小市民性を非難した作品だ。
もちろん作者自身も自己批判の対象だ。
主人公はそんな周囲の人々がどうにも理解できなくて苦しむ。
そんな彼も田舎から上京して都会暮らしに慣れ、周囲の人々同様の本音と建て前の使い分けを身につけてゆく。
しかし内心、すさまじい葛藤を感じている。
そしてそのことが我慢できなくなって、酒や違法薬物にはまってゆき、破滅する。
日本人読者ならば感じるところがあるだろうが、外国では、この作品は受けないかもしれないね。
「なるほど。日本人はこんなふうに本音と建て前の使い分けをやっているのか。なかなか興味深い」と思われるかもしれない。
こんな精神は世界中で日本人だけだろう。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています