「北欧の神話」
ずっと2018年で四十歳まで知らなかった。ヨーロッパ史というものを勘ちがいしていた。
ヨーロッパはローマ帝国の領土であり、北欧とスコットランドはローマ帝国と戦いつづけ、
ローマ帝国の侵略から守り切ったヨーロッパ先住民の土地であり、北欧神話はその英雄オーディンの神話なのだ。
北欧神話は「エッダ」「古エッダ」という八世紀の文献が根拠であり、
ワルキューレが戦死者の魂を選ぶというのは十二世紀の「ニーベルンゲンの歌」が起源。
ウェールズのアーサー王神話も同じだ。ローマ帝国と戦いつづけたウェールズの王の神話だ。

ワーグナーはワルキューレとオーディン伝説を称えて交響曲を作り、
ニーチェもそれに共感して反キリスト教会の本をたくさん出版した。ヒトラーは最初は「ワルキューレよりキリスト教がドイツだろう」だったが、
ヴァチカンを攻め落とすと、「絶対にニーベルンゲンの歌」だといい、ドイツのヒトラーへの忠誠は増した。

ここに書くのはちがうかもしれないが、植民地戦争の勝者イングランドを宿敵とするアメリカは、
その作家マーク・トェインは、イングランドの宿敵ウェールズ王は「王子と乞食」で絶賛して称えている。