〈ブラックパンサー党も1971年に社会民主主義に転向して、1972年頃にはほぼ壊滅して しまったが、
一部の元党員が黒人解放軍を作り1980年初頭まで抵抗したりもしていた。黒 人解放軍の解体後、1989年に新ブラックパンサー党が結成されている。
新ブラックパンサー 党は、かつてのブラックパンサー党が標榜していた共産主義や毛沢東主義ではなく民族主 義の色が濃い。
新ブラックパンサー党側はマルクスの思想はアフリカの民族主義が念頭に なく、それを標榜する必要はないと説明したりしている。 〉(高橋俊平)

吉本隆明が、「アフリカ的」(マルクス史観にあるのは「アジア的」生産様式論で、「アフリカ的」というのはない)ということを盛んに言っていた時に、
柄谷行人などは、なんのこっちゃ、みたいに言って、けなしていた。

「新ブラックパンサー党側はマルクスの思想はアフリカの民族主義が念頭に なく、それを標榜する必要はない」

しかし、↑やのちの(ヒップホップの流行現象などからもうかがえる)アメリカ黒人の社会文化運動における思想、主張を見るに、いかに吉本が先を見越していたかがかわかる。
柄谷や蓮実なんてのは、後追い的で、いうなれば、どんくさいわけだ。