まあ『少年ジャンプ』読む人間すら滅多にいなくてみんなスマホかTV見るだなんだから当然ではある。
即ち本を読む人間、とりわけ純文学なぞ読む人間などは世の中のごく少数派なのだ。
「文化振興」ならまだしも文化防衛もへったくれもあるかい。
どうも三島は自分だけの勝手な夢を見ていたところが多分にあると思われる。
吉田健一言わく――
「三島君はいい子だった。彼の間違いは、日本に上流階級が存在すると思い込んでいたことだ」
日本文化の強力な担い手など存在しないのである。