>>262
>人間一番に怖いのは勝手なルールを押しつけられて自由を奪われることである
>人間は生まれながらにして基本的に自由である
>自由と自由が衝突して初めて折衝が行われルールができる


そういう社会契約論的自由観は社会思想の分野では否定されています
特定状況下で各個人に加えられた抑圧に対して抵抗するといった
消極的自由のみが自由とみなされるというのが自由主義研究の常識であり
そういう意味では政治体制における保証規定のひとつでしかありません

保証規定である以上、政治体制の動揺や安定が脅かされる
危機的状況では制約が加えられるわけですが
そういう危機的状況は滅多にないので
通常は法慣習や慣習によって保証が継続されるわけです

である以上、一定のルールや手続に基づく権利行使は
慣習秩序を大きく逸脱するものでなければ容認される
平野啓一郎による権利行使は出版慣習を大きく逸脱したものではない
もちろん自由に対しても