>>319
>平野って法学部出身だからこの辺でも存在感を出せる

そういう存在感はジャーナリズムで泳ぐ分には良いんだけど
一般大衆が小説家に求めるものはそういう眠たくなるお題目ではないよ
法学部出身である三島でも法律論よりももっと具体的なところから切り込むよ

というか三島の法律論だと改憲はクーデターか
内乱による憲法停止状態において実現可能(あの当時としては)という見方であり
何よりも三島が危惧していたのは
改定安保体制下でのただ乗り状態が永続化すると
民族精神が堕落するというもので、
法律的整合性や国防上の危機管理よりも
文学を生み出す精神文化に重きを置いていた

このあたりが右翼とは言え並のチンピラとは違う三島の非凡さだね
作家として正々堂々たる理論展開であり
平野啓一郎の場合はそこまで行かないで細かい部分を弄んでる
それでもタレントの枯渇した現代文壇においては貴重な存在ではあるのだろうけどね