日本の十大小説と言ったら何か?
影響力から考えると源氏物語や平家物語を排除するのは不可能。 >>15
それらは厳密には小説とはいわない
小説は近代以降成立した 大江の一冊は『万円元年のフットボール』なのか。いや勿論いい作品であることは事実だろうが『洪水はわが魂に及び』『同時代ゲーム』『雨の木を聴く女たち』決めるのは早い。大江は2冊選んでもいい。 福田和也九〇年代の「収穫」
『文學界』1999年12月号
石原慎太郎『わが人生の時の時』新潮社1990
古井由吉『仮往生伝試文』河出書房新社1989
大江健三郎『宙返り』講談社1999
村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』新潮社1994-95
奥泉光『バナールな現象』集英社1994
保坂和志『季節の記憶』講談社1996
佐伯一麦『木の一族』新潮社1994
町田康『くっすん大黒』文藝春秋1997
田口賢司『ラヴリィ』新潮社1994
阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』新潮社1997 >>24
センスなし
所詮『ぼぎちん』なんていう凡作を褒めたヤツだからな 大江の小説など気取り過ぎていてまったく読む気がしないな。あんなのが日本文学の鑑とはね。 同時代ゲームの気取りなんか吐き気を催すね。よく読む気になれるもんだ。 対談文学の戦後( 講談社、1979年)
好きな戦後文学
吉本隆明
埴谷雄高『死靈』1948-95
野間宏『暗い絵』1947
太宰治『斜陽』1947
武田泰淳『蝮のすゑ』1948
大岡昇平『俘虜記』1948-52
中野重治『むらぎも』1954
三島由紀夫『金閣寺』1956
深沢七郎『楢山節考』1957
安部公房『砂の女』1962
島尾敏雄『出発は遂に訪れず』1964
古井由吉『円陣を組む女たち』1970
大江健三郎『洪水はわが魂に及び』1973
鮎川信夫
大岡昇平『野火』1952
深沢七郎『楢山節考』1957
円地文子『女坂』1957
谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』1962
三島由紀夫『午後の曳航』1963
大江健三郎『個人的な体験』1964
高橋和巳『邪宗門』1966
安部公房『燃えつきた地図』1967
椎名麟三『懲役人の告発』1969
吉行淳之介『暗室』1970
古井由吉『杳子・妻隠』1971
島尾敏雄『死の棘』1977 野崎歓の「異邦の香り」とか松浦寿輝の「エッフェル塔私論」とかか。
不朽の名著だ。 疑問は残るものの大岡昇平の「事件」を読むのは楽しい体験だ。 ここは久しぶりの良スレ♪
仲間に入れてくださいまし
ぼくは全然初心者なんで
最近読んだ村上春樹の海辺のカフカに1票! 小谷野敦「平成文学・私が選ぶこの10冊」
『中央公論』2008年7月号
大江健三郎『取り替え子(チェンジリング)』講談社2000
筒井康隆『敵』新潮社1998
車谷長吉『漂流物』新潮社1996
倉阪鬼一郎『活字狂想曲 怪奇作家の長すぎた会社の日々』時事通信社1999
西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』講談社2006
青山七恵『ひとり日和』河出書房新社2007
勝目梓『小説家』講談社2006
阿部和重『シンセミア』朝日新聞社2003
藤堂志津子『昔の恋人』集英社1999
桃谷方子『百合祭』講談社2000 ↑
こういうの見ると小谷野って文学的才能ないな〜って思ってしまう 平成だから89年以降でいいんだよな
確かによくわからん
図書館通いのおじいちゃんとかが好みだけで選んだらこうなったみたいなランキング ゼビオ株式会社(本社:福島県郡山市)と株式会社ヴィクトリア(東京都千代田区)は、
2018年11月29日(木)よりスーパースポーツゼビオ・ヴィクトリアの全店舗にて、
株式会社LDH martialarts(本社:東京都目黒区)から新登場するサプリ「EXSUPPLI BLOCK」「EXSUPPLI PARTY」の発売を開始いたします 他人の推すベスト10を挙げる企画とは知らなかったな。 由紀かほる「女教師 みんなの見ている前で」は入るだろう。 あーあ、年の瀬の三連休ってひまなんだよね〜
平成ももうすぐ終わりだから平成文学十大小説ってどう?
ぼく的にはこの間読んだ宮下奈都の羊と鋼鉄の森を入れたい
ん? 平成の十大小説だったら
小川洋子「博士の愛した数式」
西加奈子「サラバ!」
安達千夏「モルヒネ」
梨木香歩「ピスタチオ」
恩田陸「夜のピクニック」
津島佑子「ジャッカ・ドフニ」
朝井まかて「恋歌」
湯本香樹実「岸辺の旅」
宮下奈都「羊と鋼の森」
森絵都「風に舞い上がるビニールシート」 いやこれいいんじゃないの?下手くそなだけの純文学の若手とか入ってないし 小川洋子「博士の愛した数式」→2004年(第1回)本屋大賞1位、第55回読売文学賞
西加奈子「サラバ!」→2015年(第12回)本屋大賞2位、第152回直木賞
安達千夏「モルヒネ」2003年祥伝社
梨木香歩「ピスタチオ」2010年筑摩書房
恩田陸「夜のピクニック」→2005年(第2回)本屋大賞1位、第26回吉川英治文学新人賞
津島佑子「ジャッカ・ドフニ」2016年集英社
朝井まかて「恋歌」→第3回本屋が選ぶ時代小説大賞、第150回直木三十五賞
湯本香樹実「岸辺の旅」2010年文藝春秋
宮下奈都「羊と鋼の森」→2016年(第13回)本屋大賞1位
森絵都「風に舞い上がるビニールシート」→第135回直木賞 私はここ数年、現代女性作家の作品を集中的に読んでいるので
女性ばかりのランキングになってしまいました。
どなたか「平成の男性作家の十大小説」をお願いします。 >42
わーい、いいリスト挙げてくれてありがとう!
森絵都「風に舞い上がるビニールシート」は積読になってるんで
部屋の大掃除ついでに探して読んでみます
他のものも面白そうで、なんか来年が楽しくなりそう♪
ぼくは読むのが遅いから時間がとってもかかるとおもいますが
紹介していただいた本、がんばってひとつずつ読んでいきますね >>49
ありがとうございます。
宮下奈都なら「スコーレNO4」もすごくいいですよ。
次点として大島真寿美「ピエタ」、高田郁「あい 永遠に在り」
藤岡陽子「手のひらの音符」、村山早紀「桜風堂ものがたり」
窪美澄「夜のふくらみ」、川上弘美「センセイの鞄」
朝倉かすみ「田村はまだか」、寺地はるな「月のぶどう」
東直子「いとの森の家」、有川浩「レインツリーの国」もおすすめです。 これだと戦後の作品が少ないので、あといくつか付け加えておく
春の雪
死の島
枯木灘
赤目四十八瀧心中未遂
戦前の作品で付け加えたいのは
仮装人物
これで合計15作 春の雪と枯木灘(か千年の愉楽か奇蹟)は絶対入れるべきだろうな
あと神聖喜劇と苦界浄土あたりも満場一致で入りそう 湯本香樹実「岸辺の旅」をぶくおふで買ってきた
これから読むなり〜♪ >>52
私も「枯木灘」「苦界浄土」は大賛成。
「夜明け前」「或る女」も文句なしで日本文学の最高峰だと思います。
「枯木灘」も「夜明け前」も文学的な完成度は決して高くないけど
圧倒的な言葉のエネルギーを感じます。
漱石から1点選ぶとすると何になるか意見が分かれるところですが
私は「彼岸過迄」を推したいです。 おお〜。なんか凄い良スレみたいだな!
参考にします。 田園の憂鬱くらいの長さを排除すると
大作志向リストになるよな 馬鹿にされるかも知れませんが、
村上春樹「1Q84」は名作だと思います。
何といっても2000ページを一気に読ませずにはいられない
怒涛のストーリー展開とそこに盛り込まれた複層的なテーマ。
また、終わり方が中途半端になりがちな村上作品の中では
きちんと完結していると思います。 馬鹿にはしないけど村上春樹ならもっと良い本あるよね 日本近代文学の隠れた規範に
ページターナーはダメというものがあるw >>61
具体的な作品名を挙げていただけるといいですね。
恐らく村上春樹の代表作として候補になるのは
「1Q84」以外なら「海辺のカフカ」「羊をめぐる冒険」
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」「ノルウェイの森」
「ねじまき鳥クロニクル」の5作品だと思います。
このどれも大好きです。ただ、スケールや完成度、いろんな読み取り方が
できるという意味での奥深さで、「1Q84」が一番かなと思います。 >63
村上春樹の長編で一つ、ということならぼくはこの間挙げた「海辺のカフカ」かなあ
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」もすてがたいけど、一つ、となるとねえ
「ノルウェイの森」は、あの最初の部分である短篇の「螢」だけでいいかなった感じです
まあ、ここは十大小説(長編)ってお題だから、そうなると「ノルウェイの森」ってのもありだとは思います ノルウェイの森かな
村上春樹の創作技術を超えた時代精神
みたいなものまで視野に入ってくる
非日本語話者に現代日本文学を読みたい
と言われたらまずコレだわさ 俺は『世界の終わり〜』だな
あの圧倒的寓意世界は世界文学と呼ぶに相応しい 湯本香樹実「岸辺の旅」、読み終わった
まあまあって感じかなあ
ちょっと綺麗にまとめすぎって気がしないでもなかった
しらたまってちゃんと作ればおいしいのかな?
好みだよね
森絵都「風に舞い上がるビニールシート」発見!
読みはじめるのだ ウラミズモ奴隷選挙
笙野頼子 (著)
最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)
草野 原々 (著), TNSK (イラスト)
ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語
小野寺 優 (著)
DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か (ブルーバックス)
小林 武彦 (著)
935 名前:吾輩は名無しである[] 投稿日:2019/01/01(火) 11:18:13.43 ID:j0bdBBvn
2018年ベスト10
ウラミズモ奴隷選挙
正忍伝
オデュッセイア
最後にして最初のアイドル
王子と乞食
折りたたみ北京
ラノベ古事記
嘔吐
近思録
DNAの98%は謎 >>69
彼我の世界をつなぐシンボルとして
「しらたま」を登場させただけでもこの作品はすごいと思います。
湯本さんは、「夏の庭」「春のオルガン」「ポプラの秋」「西日の町」といった
大人が読んでも感動できる児童文学を書いています。
寡作なためその実力があまり評価されないのが残念です。 谷崎潤一郎「細雪」も日本文学史上に残る名作。ただ、
十大小説の1つかと言われると違う気がする。
時代を超えた普遍性に欠けるし、せっかく盛り上がっていたのに
中途半端なエンディングが余韻を台無しにしている。 もう、古い話しはよそう。平成の小説ベスト10を考えよう。もう古い話しはうんざりだ。 お前の好みとかどうでもいい
平成にこだわりたきゃ自分でスレ建てろよ 古い小説は読んでないぼくちゃんが話についていけないってさ >71
湯本香樹実さんて、基本、児童文学の人だったんだ〜
知らなかった〜
積んであった森絵都「風に舞い上がるビニールシート」、読み終わった
こりゃ巧いわ!
ツボを突いてくる
自分的には六つのうちで一番短いジェネレーションXが一番良かったかなあ
表題作も泣ける
次は津島佑子「ジャッカ・ドフニ」といきたかったけど、ぶくおふで見つけられなかった・・・
同じ作者の「黙市」(おっとこれだと昭和になっちゃうけど、ま、いいか(笑))を読むのだ >>77
「風に舞い上がるビニールシート」、いいですよね。
あれだけ多様な広がりを見せながら共通の芯がしっかり通っている
短編連作集はなかなかないと思います。
この人の作品はしっかりした取材に裏打ちされている点も特徴だと思います。
森絵都さんも実は児童文学出身で、
「宇宙のみなしご」「つきのふね」などは大好きな作品です。
一般向けの作品では、ほかに「いつかパラソルの下で」や
本屋大賞にもノミネートされた「みかづき」も好きです。 瀧晴巳. ライター. 1965年静岡県生まれ
2018年のベストブック【日本文学編】
三浦しをん(1976年9月23日 - )
ののはな通信(2018年5月 KADOKAWA)
穂村弘(1962年5月21日 - )
『水中翼船炎上中』 講談社、2018年5月
村田沙耶香(1979年8月14日 - )
『地球星人』新潮社 (2018/8/31)
保坂和志(1956年10月15日 - )
『ハレルヤ』新潮社 (2018/7/31)
川上未映子(1976年8月29日 - )
『ウィステリアと三人の女たち』2018年3月、新潮社
木皿泉 和泉務(1952年 - )妻鹿年季子(1957年 - )
『さざなみのよる』 河出書房新社、2018年
朝吹真理子(1984年12月19日 - )
『TIMELESS』新潮社 (2018/6/29)
吉田修一(1968年9月14日 - )
『国宝』(2018年9月 朝日新聞出版【上・下】)
一木けい(1979年 - )
1ミリの後悔もない、はずがない(新潮社/2018年1月31日発売)
平野啓一郎(1975年6月22日 - )
『ある男』(文藝春秋 2018年) 津島佑子「黙市」、ようやく読み終わった
小説というより、こりゃ散文詩
これぞジュン文学、ということなのだろうけど
それならヴァージニア・ウルフなんて怖くないなあ
全11篇中どれか1つということだったら「夢の道」かなあ
念のためもう1冊津島佑子読もっと 「暗夜行路」はやはり入れたいですね。
志賀直哉らしい、比喩的表現を極力抑えた引き締まった文体が
最後まで緩まない。テーマも重厚かつ重層的かつ普遍的。
それでいて展開が変化に富み、単純に読み物としても面白い。 まず、万延元年をどうするか決めよう。俺は落ちに一票。 >>82
津島佑子、ほかに何か読みましたか。
「火の河のほとりで」もいいですよ。
生い立ちのこともあってか、やはりこの作家はどこかで
家族の形、血のつながりということにこだわり続けているのかも知れません。
でもそれが単なる家族の物語に終わらないところがすごいと思います。 >87
さきほど「真昼へ」をジャスト読み終わりました(笑)
あれだけ強烈な経験をしているとテーマはそこに集中してくるんでしょうかねえ
僕としては「真昼へ」の3篇は「黙市」所収のものを号数を大きくしたもののように感じました
悪くはないですが「黙市」の方が面白く読めたかな
どれか一つなら「春夜」かな
イチゴ狩りでの罵倒シーンが笑える
基本的にぶくおふで100円で叩き売られているものを拾ってきて読んでいるので
津島佑子のものは次回はいつになることやら(あんまり出回っていないので)・・・
さて、次は朝井まかて「恋歌」を読むのだ >>84
大江健三郎の長編で代表作というと、次あたりかなと思います。
1 われらの時代 2 個人的な体験
3 万延元年のフットボール 4 洪水はわが魂に及び
5 同時代ゲーム 6 新しい人よ目覚めよ
7 M/Tと森のフシギの物語 8 河馬に噛まれる
9 懐かしい年への手紙 10 燃えあがる緑の木
このうち私は4、9、10が未読ですが
読んだ中では3か7がやはり一番かなと思います。
5はいかんせん最初の100ページくらいが読みにくすぎます。
6は初読ではすごく感動するのですが、再読すると中身の浅さが目につきます。 朝井まかて「恋歌」読了
これは・・・
気を取り直して次は西加奈子「サラバ!」だ Twitterか読書メーターでもやれば?
煽り抜きにここ日記にしても仕方ないだろ >>94
「夜明け前」「或る女」「暗夜行路」が三大小説だと確信していますが、
あとは好きな作品が多すぎてなかなか選べません。
代わりに「十代のうちにぜひ読んでほしい小説ベスト10」を。
三島由紀夫「潮騒」 堀辰雄「風立ちぬ」
伊藤佐千夫「野菊の墓」 川上未映子「ヘブン」
越谷オサム「いとみち」 佐藤多佳子「黄色い目の魚」
高樹のぶ子「光抱く友よ」 綿矢りさ「ひらいて」
中上健次「十九歳の地図」 椰月美智子「るり姉」 『野菊の墓』伊藤左千夫(1864年9月18日 - 1913年7月30日)
俳書堂 1906
『風立ちぬ』堀辰雄(1904年12月28日 - 1953年5月28日)
野田書房 1938
『潮騒』三島由紀夫(1925年1月14日 - 1970年11月25日)
出版社: 新潮社 (1954)
『十九歳の地図』中上健次(1946年8月2日 - 1992年8月12日)
(1974年 河出書房新社)
『光抱く友よ』高樹のぶ子(1946年4月9日 - )
新潮社 1984
『黄色い目の魚』佐藤多佳子(1962年11月16日 - )
(2002年10月30日、新潮社)
『るり姉』椰月美智子(1970年 - )
(双葉社、2009年4月)
『ヘヴン』川上未映子(1976年8月29日 - )
(2009年、講談社)
『いとみち』越谷オサム(1971年 - )
(2011年8月 新潮社)
『ひらいて』綿矢りさ(1984年2月1日 - )
新潮社、2012年 日本の小説なら西村寿行のハードロマンとか花村萬月の初期の作品が好きだなー。このスレの趣旨には合わないだろうけど。 >>95
おお、ありがとうございます。まあ、僕は中年なのであれですけど。「暗夜行路」は読み初めています。「夜明け前」はちょっと大変な感じがしてしまいますね。根性が必要と言うか。
そしてその3つに「万延元年のフットボール」も付け加わるという訳なんですよね? >>99
そうですね。大江、漱石、そして村上春樹の代表作を
1つずつ入れたいところです。
「夜明け前」はたしかに読みづらいところがあるし
独特の言い回しが最初のうちは気になるのですが、
読んで見ると、海外の名作も含めて他のどの作品でも味わえないような
感慨に浸ることができます。それは、今の自分や社会の基盤を
こんな人たちのこんな思いがつくってきたのかという感慨です。 うちの田舎のすぐ裏が中山道なんだけど
和宮の嫁入りを死んだ曽祖母が
見てきたように語ったらしい
もちろん本人生まれてないんだけどw 西加奈子「サラバ!」読み終わった
平成における所謂教養小説なんだろう
エピソードは盛りだくさんなんだけど消化不良だなあ
質より量って感じがした
又吉モデルのキャラはそれなりに面白かったかな
さて、次は恩田陸「夜のピクニック」だ >>105
なかなか厳しい評価ですね。まさに現代の教養小説、成長小説だと思います。
西加奈子は、大阪のおばちゃんのエネルギーが充満した「漁港の肉子ちゃん」から
全編を静謐な美しさが満たす「白いしるし」まで、作風の幅がすごく広い作家です。
その中でもやはり「サラバ!」は、現時点でのこの人の代表作に間違いありません。
たしかに完成度は今一つかも知れませんが、それを補って余りあるのが
多義的なテーマ性とその中心を貫く「信じることの意味」についての真摯な向き合い方だと感じます。
少なくとも、現代の若手作家でこれだけ骨太な物語が紡げる人は希少だと思います。 「生きてる作家の本は読まない?」
「生きてる作家になんてなんの価値もないよ。」
「何故?」
「死んだ人間に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだな。」 #風の歌を聴け 未来の漱石、鴎外になるかも知れない作家の成長過程を
リアルタイムで実感できるチャンスなのに、
現存作家の作品を読まないのはもったいないです。
それと、十大小説ということで言うと開高健の「輝ける闇」「夏の闇」も
入れたいですね。2つの作品は互いに独立していながら相互不可分の関係にもあるので、
2作1セットということで。生と死の臨界点を彷徨うストーリーの切迫感もさることながら
圧倒的な言葉の深さ、美しさに酔いしれることができます。 凄く自信のあるひと。とりあえず読んでみようか、という気にさせられる。 目黒考二(1946年10月9日 - )
21世紀のミステリー・ベスト10
2016年12月26日
@『虐殺器官』Genocidal Organ (早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション 2007年)
伊藤計劃(1974年10月14日 - 2009年3月20日)
A『裸者と裸者』角川書店 2004年9月
打海文三(1948年8月4日 - 2007年10月9日)
B『know』ハヤカワ文庫JA (2013年7月)
野アまど(1979年8月 - )
C『私を知らないで』(2012年10月 集英社文庫)
白河三兎
D『新世界より』(2008年1月 講談社【上・下】)
貴志祐介(1959年1月3日 - )
E『第三の時効』(2003年2月 集英社)
横山秀夫(1957年1月17日 - )
F『カラスの親指 by rule of CROW's thumb』(2008年7月 講談社)
道尾秀介(1975年5月19日 - )
G『東京結合人間』 (角川書店 2015年9月)
白井智之(1990年 - )
H『ZOO』集英社2003-06
乙一(1978年10月21日 - )
I『Op.ローズダスト』(文藝春秋、2006年)
福井晴敏(1968年11月15日 - ) 恩田陸「夜のピクニック」読了
高校生、ですわ
>106
つい初心者丸出しの、分かったようなこと言ってしまいますた
反省反省
次の梨木香歩はぶくおふでゲットした「沼地のある森を抜けて」 ベスト10に入るかどうかは別として奥泉光の「雪の階(きざはし)」は
一読の価値がある興味深い小説だ。ミステリ仕立てだけど探偵役が新鮮。
読んで損はないと思う。